ブロッコリーの食べ過ぎは体に悪い?体臭がきつくなる?甲状腺に悪いって本当?

ブロッコリーといえばコリコリとした食感が特徴的な、私たちの身近にある野菜の代表的な食材ですよね。冷凍したブロッコリーは電子レンジでチンするだけで簡単に食べることができますし、栄養価もとても高くヘルシーなので健康を維持したい人にもとてもおすすめな食材です。

そんなブロッコリーですが、ヘルシーだからといってつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。

今回の記事ではブロッコリーの食べ過ぎは体に良くないのか、どのくらいまでなら食べても良いのか、ブロッコリーの適切な摂取量などを解説していきたいと思います。

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ブロッコリーってどんな野菜?

ブロッコリーは花を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良されたものです。日本では北海道が主な産地で秋~春にかけてが旬の野菜です。

ビタミンCがレモンの2倍も含まれていて栄養価も高いです。ちなみにビタミンCは美容に大切なコラーゲンの合成に重要な要素のひとつ。ビタミンCが不足しているとコラーゲンを摂取していても、正常なコラーゲンの合成ができないく、美容効果につながらないので、ぜひ積極的に摂取したい栄養素です。

ブロッコリーの栄養は?

ブロッコリーには、野菜に含まれるビタミンのほぼすべてを含んでいるといわれています。ビタミン類、ミネラル類、食物繊維も豊富な優良野菜です。

  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。

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ブロッコリーを食べ過ぎるデメリット

ではブロッコリーを食べすぎるとどのようなデメリットがあるのか解説していきます。

体臭の原因になる

ブロッコリーに含まれる「コリン」という栄養成分は、体内で「トリメチルアミン」という成分に変化し、それが体臭の原因になると言われています。「トリメチルアミン」は汗によって体外に排出されるのですが、「魚臭さ」や「アンモニア臭」のような臭いがあります。しかし1人前(100〜200g程度)のブロッコリーを食べる程度ではコリンの大量摂取にはならず、臭いが出ることもないので安心してください。

甲状腺機能低下症の可能性

ブロッコリーには「スルフォラファン」というファイトケミカル(植物に含まれる天然の化学物質のこと)の一種が含まれています。この「スルフォラファン」が「ゴイトロゲン」という甲状腺機能を低下させる物質として作用してしまうケースがあると言われています。しかし、実際に甲状腺機能低下を引き起こすのは、ヨウ素欠乏により甲状腺機能低下症をすでに発症している人の場合のみです。

ゴイトロゲン」はブロッコリーの他に、カブ・チンゲンサイなどにも含まれますが、いずれも1kg以上食べないとそのような症状はおきないため、普段の生活では特段心配をしなくても良いでしょう。

スルフォラファン」は解毒力や抗酸化力を高める作用があり、がんを予防する健康成分として知られていますが、摂取のしすぎはこのようなデメリットがあることを覚えておきましょう。

「ゴイトロゲン」は熱に弱い!?
ブロッコリーの「ゴイトロゲン」は熱に弱いという特徴があります。ブロッコリーを食べるときは加熱調理をすることによってゴイトロゲンによる弊害を防ぐことができますので覚えておきましょう。

胃腸が弱い方は腹痛に注意

ブロッコリーには「フルクタン」という糖が含まれています。フルクタンは砂糖に果糖(砂糖やはちみつに含まれる糖)が3つ以上結合した糖の総称です。この糖は小腸で吸収されにくく、大腸で十分に分解されずに届くと水が多く分泌されてしまい胃腸が刺激されます。

そのため、過敏性腸症候群の方や胃腸が弱い方は腹痛をおこす可能性がありますので食べ過ぎには気をつけましょう。

ブロッコリーは一日どれくらいまでならOK?

ブロッコリーは「一日100~200g程度」までなら、特に体に大きな影響を与えることはないとされています。ブロッコリー1本の重さは大体200g程度なので、一日に半分もしくは1本までであれば食べても全く問題はありません。

適量であれば毎日食べてOK!

目安の量でブロッコリーを食べる分には、毎日ブロッコリーを食べても体に悪い影響を与えることは考えられません。むしろブロッコリーのような栄養がたくさん入っている食材を毎日食べることは、健康な体をつくるためにとても大切なことです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?ブロッコリーはとても栄養価に優れた野菜ですが、食べ過ぎてしまうと一部の人にとっては悪影響を及ぼす可能性があるということがわかりましたね。1日一本までであれば問題なく食べることができますので、目安の量を意識してブロッコリーを取り入れてみてください。

この記事をまとめると

  • ブロッコリーはベータカロテンやビタミンCが豊富に含まれている
  • ブロッコリーを食べ過ぎることで体臭がきつくなったりお腹を壊してしまうことがある
  • ブロッコリーを食べた時の悪影響は、普通に食べるのには全く問題ない
  • できるようであれば毎日食べてもOK

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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