ブロッコリーを水で洗おうとすると、水を弾いているのを見たことはありませんか?
- ブロッコリーはなぜ水を弾くの?
- 農薬が付いているから?
- ワックスが付いているから?
このような心配を抱く方も多いのではないでしょうか?実は、ブロッコリーが水を弾くのは、ブロッコリーがもつ「天然物質」が原因なのです。この記事では、ブロッコリーが水を弾く原因、水を弾く天然物質とは何かを解説していきます!
この記事を読んでわかることはこちらです。
- ブロッコリーが水を弾くワケ
- 水を弾く天然物質とは何か
目次
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ブロッコリーが水を弾く原因
ブロッコリーを洗っていると水を弾いてしまい、ちゃんと洗えているのか気になりますよね。水を弾いているのは農薬やワックスなのでは……?と心配になる方もいらっしゃると思います。この項では水を弾くのはなぜか、疑問を解消していきます。
ブルームという天然物質によるもの
ブロッコリーが水を弾くのは、「ブルーム」という天然物質が付いているからです。
農薬やワックスではない!
ブロッコリーが水を弾くのは、「農薬やワックスがついているからでは」と、洗剤で洗い流してしまう方もいるようですが、それは間違えです。「ブルーム」は野菜や果物がもつ天然の物質なので、もちろん人の体には無害。危ないものではないのです。
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ブルームとは?
では、ブロッコリーについている物質「ブルーム」とは一体どんな物質なのでしょうか?
表面の白い粉
「ブルーム」とは、野菜や果物から自然に分泌されるもので、表面につく白っぽい粉のことです。りんごやぶどう、キュウリ、柿などにもついています。表面にうっすらとつく白っぽい粉や、持った時にスルスルと滑る触感があれば、それが「ブルーム」です。ブルームは野菜や果実にどんな効果があるかというと、野菜や果実の水分蒸発を防ぎ、病気などから実を守る効果があります。
ブルームの成分
ブルームの成分は「パラフィン」、つまり蝋物質です。蝋ということは、中のものを守り、基本的には水分の蒸発を防ぎます。果実や野菜が瑞々しさを失わないために分泌しているのです。果物は成熟すると、熟すスピードが早くどんどん古くなっていってしまいます。ブルームは、果実がなるべく良い状態を長く保つために必要なのです。
ブロッコリーの場合、私たちが食べているのは「花蕾」という花のつぼみにあたる部分です。ブロッコリーにとっては、花を咲かせ、種子を残す大切な部分です。種子をつけられるまで花蕾を守れるように、ブルームを分泌しているのです。
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ついているのが新鮮な証拠
軽く触ると落ちてしまう「ブルーム」ですが、ついている野菜や果物は「新鮮だという証拠」です。食べても人体に害はないので洗剤で洗うなどは不要です。新鮮なブロッコリーも日が経つと落ちていってしまいます。
ブロッコリーを水につけて水を弾くということは、新鮮度を測る目安になります。食べても害はまったくないので、はじかなくなるまで完全に取り除いてしまう必要はありません。
ブルームは落とす必要はない
ただし、ブロッコリーは密集したつぼみの隙間に小さな虫やゴミが入ることはあります。なので水洗いはした方が良いでしょう。こちらに簡単な洗い方をご紹介しておきます。
ブロッコリーをしっかり水で洗うためにはこのように行うのがおすすめです。
- ボウルなど大きめの容器に水をはります
- その中にブロッコリーをつぼみを下にして入れて浸け込みます
- そのまま20分程度置いておきます
- 20分経ったら、茎を手に持ち、ブロッコリーを水の中で円を描くようにぐるぐると回して振り洗いします
このように、ブロッコリーを水にしっかり浸け込み、水の中で振り洗いすることで複雑な形状のブロッコリーの中に水が入り込み隅々まで洗うことができます。虫がいる場合は水に虫が浮いてきます。 虫の死骸がブロッコリーの中に残ってしまわないように水の中でしっかりと降るのがポイントです。
まとめ
ブロッコリーが水を弾く理由、天然物質とは何かをご紹介してまいりました。まとめると、
- ブロッコリーが水を弾くのは・・・天然物質「ブルーム」がついているから。農薬やワックスではない
- ブルームとは・・・天然の「蝋」のような物質。ブロッコリーを守るためについている
- ブルームがついていると・・・新鮮な証拠、人に害はないため食べても平気
このようなことがわかりました。天然物質で新鮮さを測るバロメーターであるブルームが農薬やワックスだと勘違いされているのはとても残念ですよね。ブルームがついているブロッコリーを見つけたら、おいしいブロッコリーの証拠ですのでぜひ積極的に料理に使ってくださいね。
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