おうちで実験!ブロッコリーのDNAの抽出をチャレンジしよう

小さい頃夏休みの自由研究などで「DNA抽出」にチャレンジした方も多いのではないでしょうか?再びお子様と家庭で自由研究などの機会がある方もいらっしゃると思います。DNA抽出には、意外にも「ブロッコリー」がおすすめです。の記事では、家庭で簡単にできるブロッコリーのDNAの抽出方法をご紹介します!長期休みの際などに、ご家族でぜひ挑戦してみてください!

この記事を読んでわかることはこちらです。

  • ブロッコリーのDND抽出がおすすめの理由
  • ブロッコリーのDNAの抽出方法

ブロッコリーのDNAを抽出実験

それでは、ブロッコリーがなぜDNA抽出に向いているのか、理由をご紹介します!

ブロッコリーが抽出しやすい理由

ブロッコリーのDNAが抽出しやすい理由、それはブロッコリーの蕾にたくさん細胞があるからです。そもそも「DNA」とは、細胞ひとつひとつのなかに入っています。ということは、細かい細胞がたくさんあると、たくさんのDNAが含まれているため観察しがしやすいのです。ブロッコリーの蕾にはたくさんの細胞があり、しかもいつでもスーパーで手に入るので実験にもってこいというわけです。

特別な機械は必要なし!

ブロッコリーのDNA抽出には特別な機械などが不要なのも理由のひとつです。ブロッコリーのDNA抽出の実験で行うのは、

  • ブロッコリーをすり潰す
  • エタノールを注いでDNAを分離する

この2点です。特別な材料も機械も不要で、危険な道具も必要ありません。ご家庭でお子様と一緒でもかんたんにできますよ。

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準備するもの

ブロッコリーのDNA抽出に必要な道具はこちらの通りです。

材料・道具

  • ブロッコリー・・・DNAを取り出すために必要です。なるべく新鮮なものを選びましょう。1回の実験で、1つの株の約半分を使います。実験の前に蕾部分を茎から外して、冷凍しておきましょう(蕾の部分がだいたい30g~40g程度になるように準備)
  • 中性洗剤・・・数滴~小さじ1程度でOKです
  • ・・・小さじ1(5gくらい)程度必要です。ミネラル塩や岩塩は避けて、普通の塩(純粋な塩化ナトリウムがおすすめ)を使います。
  • エタノール・・・50~100mlほど。あらかじめ冷凍庫で冷やしましょう(エタノールは凍りません)
  • すりこぎ&すり鉢・・・ブロッコリーを潰すのに使います。
  • 計量カップ・計量スプーン
  • ガーゼ
  • 輪ゴム
  • 割り箸

エタノールは無水がおすすめ

用意するものの中にエタノールがありますが、「無水エタノール」がおすすめです。薬局で1,200円程度で売っています。消毒用エタノールでも大丈夫ですが、できれば無水エタノールの方がおすすめです。

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実験のやり方

手順はいたってシンプルです。小さなお子様も植物に興味を持ってもらえるチャンスですので、ご家庭でチャレンジしてみてくださいね。

抽出液を作る

DNA抽出液を作ります。これは、DNAを溶かし出す溶液です。小さじ1(5g)を水50mlに入れて混ぜて溶かし、中性洗剤を数滴加えてよく混ぜます。あまり泡だてないようにするのがポイントです。半透明の溶液が出来上がります。

ブロッコリーの花蕾をすりつぶす

冷凍しておいたブロッコリーの蕾部分をすり鉢に入れ、すりこぎですりつぶします。最初はすりこぎを蕾を押しつぶすようにして、その後すべての蕾を,手早くすりつぶす。

実験成功のポイント!
ブロッコリーが温まってしまうと実験がうまくいきません!手早く潰すのがポイントです。

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DNAを溶かし出す

ブロッコリーを素早く潰したら、DNAを溶かし出しましょう。潰れたブロッコリーが入ったすり鉢の中に、ブロッコリーがちょうど浸るくらいの寮のDNA抽出液(塩と中性洗剤で作った溶液)を注ぎます。すりこぎで軽く溶液を混ぜ、すり鉢を両手で持ってゆっくりと揺らしながら全体を混ぜ合わせます。全体がよく混ざったら、そのまま5分ほど放置します。

実験成功のポイント!
ブロッコリーと抽出液を混ぜるときは「静かにゆっくりと」がポイント。ゆっくり混ぜないとDNAが壊れてしまいます。

濾過する

ガーゼを計量カップの上にかぶせ、輪ゴムで留めます。ブロッコリーが入った抽出液をガーゼの上から注ぎ、静かに濾過しましょう。

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エタノールを注ぐ

濾過してできた緑色の抽出液にエタノールを注ぎます。その時に、割り箸を計量カップの内側につけて、エタノールを割り箸と計量カップのうち壁に沿わせるようにして流し、緑色の抽出液の上にエタノールが乗るようにして注ぎましょう。エタノールの量は緑色の抽出液の高さの3〜4倍になるよう意識します。

DNAを取り出す

エタノールを注いでから数分間待つと、下の緑色の抽出液の層から上のエタノール層に向かって、白い糸状にDNAが浮き上がってくるのが見えます。それがブロッコリーのDNAです!

まとめ

ブロッコリーのDNA抽出方法について手順をご紹介してきました。まとめると、ブロッコリーがDNA抽出に向いているのは、

  • 細胞がたくさんあるとDNA抽出の実験がやりやすい
  • ブロッコリーの蕾にはたくさんの細胞があるためDNA抽出の実験に向いている

この2点の理由でした。

ブロッコリーのDNA抽出には特別な機械や危険な行為がないので子供にも簡単にできることがわかりましたね。実験の手順を簡単にまとめるとこのようになります。

  1. みずに塩と中性洗剤を混ぜてDNA抽出液を作る
  2. 冷凍したブロッコリーの蕾をすりつぶす
  3. ブロッコリーとDNA抽出液を静かに混ぜる
  4. 抽出液を濾過する
  5. エタノールを抽出液の上に静かに注ぐ
  6. 数分待つと白い糸状のDNAが浮き出してくる

ブロッコリーを手早く潰し、温まらないようにするのが実験成功のコツです。長期休みの自由研究などに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。