文旦の追熟方法は?追熟する効果・食べごろはいつ?見分け方は?

文旦はほのかな苦みと爽やかな酸味と甘味が特徴の柑橘です。皮が厚く1個がとても大きいという特徴があります。高知県の特産品でもある土佐文旦はとても有名です。

しかし文旦は、収穫したばかりのままでは酸味が強く、いまいちです。追熟という、果物を美味しくさせる工程を行うと、酸味がまろやかになり甘味を強く感じるようになります

そこで今回は、文旦の追熟方法や食べごろなどについて紹介していきます。今回のテーマは、

  • 追熟方法は?
  • 文旦を追熟する意味は?
  • 食べごろと美味しい食べ方

これらのテーマで紹介していきます。ぜひ最後までチェックしてみてください。

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追熟方法は?

文旦の追熟方法について紹介します。追熟は一般的に、温度管理された場所でそのまま置いておく事が多いですが、文旦の場合はどうなのでしょうか?

地面に埋める

地面の地熱を使った貯蔵方法は、高知の文旦農家さんの間では有名な方法のようです。木箱に袋を敷いてその中に文旦を入れます。文旦の上に藁を覆い、フタをしてブルーシートなどを被せ、そのまま1か月ほど貯蔵するようです。

科学的な根拠はないようですが、昔から続く伝統の方法なようですよ。そのままコンテナなどに入れて追熟するよりも糖度が1度以上変わるようで、甘味が増して酸味が抜け、とても美味しくなります。

家の中で保存する

一般のご家庭の場合はこの方法が一番簡単です。室内でそのまま置いておくだけで追熟されます皮にしわが少し見られるくらいが食べごろです。水分が抜けることで酸味も抜け、少し小さくなります。

皮を触るとプニプニとした感じになります。腐ってしまうんじゃ・・・と心配になるかもしれませんが、文旦は皮が厚いため中々傷むことはありません。

新聞紙に包む

新聞紙で包んで冷暗所保管することで追熟を行うこともできます。風通しが良い場所で、直射日光を避けて保存しましょう。暖房が当たる所に保管することはあまりおススメできませんから、玄関などの寒い場所で保管するようにしましょう。

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文旦を追熟する意味は?

基本的に市販の柑橘類を購入すれば、多くの方は購入後すぐに召し上がります。しかし、どうして文旦は追熟が必要なのでしょうか?

酸味が取れる

文旦やはっさく、甘夏などは雑柑類(ざっかんるい)と呼ばれ、皮が厚く酸味が強いです。甘夏やはっさくは毎年食べられる方も多いでしょうから想像できますよね。想像しただけでも唾液が出てきそうです。

雑柑類は糖度は高いのですが、酸味が強いため甘味が負けてしまいます。しかし追熟をすることで水分が抜け、酸味も抜けることから甘味が際立ち美味しくなります

香りや甘さが増す

文旦は追熟をさせることで風味が良くなり甘味が増します。先ほど紹介した地熱貯蔵を行うと、1か月後には糖度が1度以上も上がるようです。

果皮が柔らかくなる

文旦の皮は1㎝以上も厚みがあります。追熟させることで、厚みのある皮の水分が抜け、プニプニとした触り心地になります。腐ってしまったかも、と驚く方もいるかもしれませんが中身は何ともありませんよ。

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食べごろと美味しい食べ方

レシピ

それでは文旦の食べごろや美味しい食べ方について紹介していきます。見た目は大きいのに、皮をむいてみると意外と小さい文旦。なんだかショック、と感じる方もいるかもしれません。

しかし剥いた後の大量の皮を使ったレシピなどもありますから、文旦を余さず楽しみましょう。

どのくらい追熟させる?

市販の文旦の場合は、追熟されている可能性もあります。触ってみて皮がフニフニと柔らかいようでしたらそのまま食べられます

通常は2週間~1か月程度追熟するようですが、流通の過程で収穫してから日にちが経っていることもあります。状態を確認してから判断した方が良いでしょう。

見分け方は?

見分け方は果皮の状態です。指で触ると少し跡が残るくらい柔らかくなると食べごろと言えるでしょう。水分が抜け、酸味もまろやかになっているでしょうから甘味も強く感じるはずです。

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オススメの食べ方は?

一番の楽しみ方はそのまま果肉を食べることです。プリプリとした果肉がとても良い食感で、甘味とほのかな苦みがクセになります。文旦は皮が厚いですから、剥く際は包丁などを使うと剥きやすいです。

文旦の上下を果肉が少し見えるくらいまでカットし、後はリンゴのように外皮をむきます。白い皮が苦みの原因でもありますから、綺麗に剥いて大丈夫です。

剥いた外皮を捨てるのは勿体ないですから、時間の余裕がある方はマーマレードジャムなどに加工がおススメです。ほんのり苦みのある美味しいマーマレードになりますよ。おすすめのレシピは以下になります。

まとめ

今回は文旦を美味しく食べるための追熟方法や食べごろなどについて紹介してきました。

この記事をまとめると

  • 文旦名産地の高知県では伝統の地熱貯蔵で追熟
  • 皮がフニフニと柔らかくなってきたら食べごろ
  • 厚い皮もジャムなどで余さず楽しむ

いかがでしたか?文旦は1個がとても大きく、値段も高いです。しかしその分果肉のプリプリ感や、さっぱりとした甘みはクセになります。機会があれば購入してみてください。

文旦を購入した際は今回の記事を是非参考にしてみてくださいね。

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