文旦は年末ごろから春先にかけて販売される柑橘類です。一般的に雑柑類などと呼ばれ、伊予勘や甘夏などの初春の果物の仲間です。皮がとても厚く、剥いてしまうと意外と身が小さいことに驚きます。
そんな文旦ですが、果皮と果実の間に白いフワフワとしたわたのような部分があります。ここはいったい何なのか?気になります。食べられるという話も聞きますよね。
そこで今回は、文旦の白い部分について紹介していきます。今回のテーマは、
- 文旦の白い部分は食べられる?
- 下処理の方法
- どんな食べ方がある?
これらのテーマで紹介していきます。その他の柑橘類にも共通する知識ですから、知っておくと便利ですよ。
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目次
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文旦の白い部分は食べられる?
それでは文旦の白い部分について詳しく紹介していきます。よく白くてフワフワしていることから綿(わた)などと呼ばれますが、正式な名前はあるのでしょうか。
どの部分?
硬い外皮と果肉の隙間にある白い綿の部分はアルベドと呼ばれる正式な名前が付いているようです。その他の柑橘類にも共通してみられます。
みかんの白い筋を良く綺麗にとって食べる方もいます。あの白い筋もアルベドと呼ぶようですよ。みかんの場合はあまり感じませんが、甘夏や夏ミカンなどのアルベドは苦みを感じるようですよ。
栄養はある?
みかんは皮の白い部分に栄養がある、などとよく言われるようになりました。文旦も同様で、アルベドの部分にはとても豊富な栄養価が含まれています。
食べられる?
アルベドの部分にはとても豊富な栄養価が含まれています。しかし文旦のアルベドには、苦み成分でもあるナリンギンと呼ばれる成分が含まれています。良薬は口に苦しといいますが、この苦み成分も実は食べるメリットがあります。
食欲を抑える成分とも呼ばれ、食べ過ぎを予防してくれます。香り成分であるヌートカトンも含まれており、エネルギー消費を促したり内臓脂肪蓄積を抑えてくれる効果が期待できます。文旦はダイエットには最適な果物ですね。
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下処理の方法
白い綿部分(アルベド)は食べることができるということがわかりました。ここからはアルベドを食べるための下処理の方法について紹介していきます。洗い方や切り方、保存方法などについて詳しく紹介していきます。
洗い方は?
外皮は洗剤などで綺麗に洗浄して大丈夫です。その後皮をむいてから一晩水に浸け、灰汁を抜きます。途中で2~3回水を交換すると良いです。この下処理を入念にすれば、アルベドを加工した時に嫌な食味を感じにくくなります。
切り分け方は?
文旦の皮の剥き方は、頭部分から包丁で皮に沿って切り口を入れます。こうすることで硬い外皮にも指が入り、皮がむきやすくなります。剥いた後はその後の調理方法により違いますが、5ミリ程度の厚みに切って、水に浸けると良いでしょう。
保存方法は?
文旦の保存方法は、室内でそのまま置いておくだけで大丈夫です。皮にしわが少し見られるくらいが食べごろです。水分が抜けることで酸味も抜け、少し小さくなります。
皮を触るとプニプニとした感じになります。腐ってしまうんじゃ・・・と心配になるかもしれませんが、文旦は皮が厚いため中々傷むことはありません。
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どんな食べ方がある?
文旦の外皮を使ったメニューはたくさんあります。手間はかかりますが、一度作れば長期間保存がきき、楽しむことができます。おすすめのレシピをいくつか紹介していきます。
マーマレード
文旦は皮が厚く、全て皮をむくと大量の外皮が出ます。捨てるのは勿体ないですから、時間の余裕がある方はマーマレードジャムなどに加工がおススメです。
ほんのり苦みのある美味しいマーマレードになりますよ。ヨーグルトやパンなどの朝食メニューのお供に最適です。おすすめのレシピは以下になります。
ピール
文旦の外皮を、アルベド(綿部分)と硬い外皮共に使用したメニューです。ほんのりとした苦みと香り成分で、おやつのティータイムなどで楽しめるお菓子です。文旦は皮が多く、この部分を捨ててしまうのは惜しいです。
砂糖漬けやピールのような乾燥させて作るお菓子にすることで、文旦を1個丸々楽しむことができます。おすすめレシピは以下です。
砂糖漬け
文旦をむいた後に出た大量の外皮を使ったメニューです。硬い外皮部分を取り除き、綿の部分だけを使います。文旦のワタの部分はとても栄養価が豊富ですから、砂糖漬けにして保存食として置くとおススメです。
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まとめ
今回は文旦の白い皮の部分、アルベドについて紹介して来ましたがいかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 文旦の外皮と果実の間の綿はアルベドと呼ばれる名前が付いている
- 苦み成分が含まれているがそれも含めて摂取は健康に良い
- ピールや砂糖漬けなどのドライフルーツがおススメ
柑橘類をむいた後の皮は捨ててしまいがちです。確かに加工は時間と手間がかかりますから、誰でもできるというわけではありません。余裕のある方は皮まで食べるレシピを活用してみてください。外皮まで余さず楽しむことができますよ。
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