文旦の追熟方法は?追熟する効果・食べごろはいつ?見分け方は?

文旦

減産が東南アジアであり柑橘類で最も大きく、2㎏以上のサイズになるものもある文旦。国内生産地の90%以上を占めているのが高知県で高知の特産品でもあります。

露地栽培では今が旬であり、ビタミン類やナトリウム・カリウム・マグネシウムなど豊富な栄養素があり、現代の偏った食生活に欠かせない栄養素を補ってくれる果物になります。

半分食べるだけで一日のビタミンCが取れ、効果効能もいろいろある文旦ですがその追熟方法はどうすればいいのでしょうか?

そこで、今回は

  • 追熟方法は?
  • 文旦を追熟する意味は?
  • 食べごろと美味しい食べ方

このような内容について詳しく紹介していきます。

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追熟方法は?

文旦

まず、追熟について簡単に説明しておくと、果物を収穫した後に一定期間置くことで糖度を上げたり果肉をやわらかくしてあげたりすることです。

このようにすることで、食べごろ状態の果物を店頭に並べることができるなどさまざまなメリットを享受することができます。

このようなメリットがあり魅力的な方法である追熟ですが、どのような方法があるのでしょうか?ここでは、主に3つの追熟方法について詳しく解説していくので是非参考にしてください!

地面に埋める

1つ目は地面に埋める方法です。この追熟方法は文旦の産地である土佐市の農家が多くとっている手法であり、昔からこのような追熟方法を取っています。

なぜこのような追熟方法を取るのかというと、地熱の効果により酸味が文旦から抜けて糖度が増しやすくなるからだそうです。

こちらの効果が本当かどうかは、科学的根拠はないですが実際に甘くなるらしいので何かしらの効果があるということは分かります。

家の中で保存する

2つ目の方法は家の中で保存するというやり方です。この追熟方法は誰でも簡単にすることができ、室内にそのまま置いておけばいいだけです。

文旦の分厚い皮がやわらかくなってきたところが食べごろになります。1週間〜2週間ほど放置しておけばだいぶ柔らかくなっているでしょう。

柔らかくなりすぎていると腐ってないか心配になりますが大丈夫なので安心して待つようにしてください。

新聞紙に包む

最後3つ目の方法は新聞紙に包むというやり方になります。新聞紙に包むことで、果実の熟成を早めてくれます。

また、リンゴやバナナなどを一緒に入れると「エレチンガス」を放出するので、より熟成度合いを高めてくれスピードも上げてくれます。

注意

新聞紙で包んだ文旦は必ず涼しい場所に持っていくようにしましょう。

日が当たったり暑い場所に持っていくと傷んでしまったり腐ることもあるので気を付けてください

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文旦を追熟する意味は?

はてな

追熟する方法はわかりましたが、なぜ文旦は追熟したほうが良いのでしょうか?また、そのメリットなどは何なのでしょうか?

文旦に限った話ではないですが、追熟をしていないと全然美味しくなくもう一度食べたいと思わなくなります。

ここでは、文旦の追熟する意味を3つ紹介していきます。

酸味が取れる

しっかりと追熟することにより酸味が取れ、より食べやすくなります。酸味が残っていると酸っぱいため食べにくいですし、文旦本来の旨味というものを味わうことができなくなります。

上記の方法でも地熱によって酸味を取ると書きましたが、この酸味をとることはかなり重要であり、本来の美味しさを出してくれます。

香りや甘さが増す

文旦は追熟する前と後では、想像以上に香りや甘さが変わります。甘さに関しては酸味が取れるので、その分甘みを感じやすくなるのは分かると思います。

しかし、風味も甘みと共に格段に増すためより文旦の味を感じやすくなり、美味しくいただくことが可能です。

果皮が柔らかくなる

3つ目の意味は果皮が柔らかくなるということです。追熟させる前だとかなり皮が固く、剥くのもとても大変です。

また、かなり分厚い皮なのでしっかりと柔らかくなると熟しているということがわかります。

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食べごろと美味しい食べ方

文旦

どうせ文旦を食べるなら美味しい時期に食べたいですよね。文旦の食べ頃は10〜12月がハウス栽培、1月〜4月が露地栽培です。また、文旦には3つの種類があり水晶文旦・ハウス文旦・土佐文旦です。

ここからは、追熟させる日数や見分け方などについて詳しく解説していくので、実際に買って追熟したい人などはこちらを読んで実践してみてください!

どのくらい追熟させる?

追熟の期間は約1〜2ヵ月ほどと言われています。

早く追熟されたものから随時出荷されていきますが、土佐文旦の場合は1月から出荷して行きますが、2月前後位から美味しい文旦が出荷されるそうです。

見分け方は?

追熟を見分けるポイントは次の3つになります。

1.色

2.匂い

3.柔らかさ

まず、色ですがヘタの部分が茶色に変色していたり、より色味が濃くなっているなどで見分けることができます。

匂いに関しては分かりにくいですが、柔らかさは皮を触ればかなり追熟前に比べると柔らかいので分かりやすいでしょう。

オススメの食べ方は?

お勧めの食べ方をまとめておきます。

  • 文旦ゼリー
  • そのまま食べる
  • 文旦の皮を砂糖菓子にする

これ以外にもさまざまな食べ方がありますが、簡単に作ることができるゼリーや皮がもったいないと感じる人は砂糖菓子などにして食べてみましょう!

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まとめ

この記事をまとめると

  • 文旦は追熟させるとよりおいしくなる
  • さまざまな食べ方がある
  • 旬の時期が種類によって違う

文旦は追熟をしっかりとしないと、本来のうまみが出てこないです。しかし、市販の文旦はしっかりと追熟が完了してから出荷されているのであまり気にする必要はないでしょう。