ベジミートは、ベジタリアンやヴィーガン、フレキシタリアンなど、肉を食べない・食べる量を減らしている人を中心に広がっている、植物由来の代替肉のことです。
「ソイミート」「大豆ミート」「フェイクミート」などの呼称で呼ばれることもあり、最近では店頭にも並んでいるので、簡単に手にすることができます。
そこで気になってくるのは、ベジミートの栄養や味ではないでしょうか?今回は、
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ベジミートとはどんな食品?
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ベジミート(大豆ミート)は痩せる?
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ベジミート(大豆ミート)は体に悪い?体にいい?
についてご紹介します。
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目次
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ベジミートとはどんな食品?
ベジミートは、簡単に言うと植物で作られた肉です。
レトルトタイプ、ソーセージやハムなどの加工品になっているもの、乾燥タイプのものなど、種類も豊富です。
特徴
ベジミートは、 脱脂大豆(大豆の油を圧搾または抽出したもの)でつくられた、大豆たんぱく加工品 です。
肉とほぼ同じたんぱく質の含有量でありながら、飽和脂肪酸や糖質などが低く、食物繊維が含まれていることが特徴です。
乾燥タイプは常温で保存できるので、災害用保存食として用意しておくのもおすすめです。
どんな味?まずい?美味しい?
ベジミートそのままの状態で食べると、 大豆っぽい香りやきな粉のような味 がします。
ベジミートに使われている食材で、多少味は変わってくると思いますが、大豆を使用している場合は同じようにきな粉っぽい味がすると思います。
そのまま料理に使うと、肉っぽくなくてなんとなく違和感のある味に仕上がるかもしれませんね。
大豆は国産?
大豆の産地は商品によって違います。裏面の原材料の表示をみて判断してください。
原材料が生鮮食品の場合は「国産」と表示され、日本で作られた大豆を使用していることを意味します。
原材料が加工食品の場合は「国内製造」と表示され、最終加工場所が日本であることを意味します。
ですので、「国内製造」で使われている大豆の産地が日本国内とは限りません。
使い方
乾燥タイプはきな粉っぽい味や大豆の独特なにおいが気になるかもしれません。
気にならない場合はそのまま使ってもいいですが、より肉っぽくしたいならひと手間加えるのがおすすめです。
- ベジミートを5~10分茹でる
- 茹で上がったらざるにあげて水でよく洗う
- 水が濁らなくなるまでよく洗ったら、水気をしっかり切る(絞るように切る)
この工程が終われば、料理に合った下味をつけるだけです。
茹でるときに出汁で茹でると風味がついてさらにおいしくなりますよ。
調理前に油を少量馴染ませると、肉っぽいジューシーさがでます。
茹でるとベジミートの量は倍以上に増えますので、使用する量には注意しましょう。
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ベジミート(大豆ミート)は痩せる?
ベジミートには、肉類に含まれるコレステロールや糖質、脂質が少なく、食物繊維や植物性たんぱく質が豊富です。
ですので、ダイエット中の食材としては最適と言えます。
お肉とのカロリーの差
100gあたりのカロリーを比較してみましょう。
ベジミート | 鶏肉(胸/皮なし) | 豚肉(ヒレ) | 牛肉(ヒレ) |
97kcal | 108kcal | 115kcal | 133kcal |
ベジミートは湯戻し後の100gとしています。
それぞれの肉の一番カロリーの低いものと比べても、ベジミートのカロリーの低さが分かりますね。
栄養成分
ベジミート 100gあたり
エネルギー | 360kcal |
タンパク質 | 46.3g |
脂質 | 3.0g |
飽和脂肪酸 | 0.38g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.29g |
多価不飽和脂肪酸 | 1.16g |
コレステロール | 0mg |
炭水化物 | 36.7g |
食物繊維 | 17.8g |
水溶性食物繊維 | 5.9g |
不溶性食物繊維 | 11.9g |
ナトリウム | 3mg |
カリウム | 2400mg |
カルシウム | 270mg |
マグネシウム | 290mg |
リン | 730mg |
鉄 | 7.7mg |
亜鉛 | 4.5mg |
銅 | 1.41mg |
マンガン | 2.61mg |
ビタミンK | 1 μg |
ビタミンB1 | 0.67mg |
ビタミンB2 | 0.30 mg |
ナイアシン | 2.2 mg |
ビタミンB6 | 0.64 mg |
葉酸 | 370 μg |
パントテン酸 | 1.89 mg |
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ベジミート(大豆ミート)は体に悪い?体にいい?
ベジミートは体に悪いという話を聞いたことはありますか?
ホールフーズの最高責任者が「ベジミートは体に悪い」といった発言から波紋が広がったのですが、そもそもなぜそういった発言につながったのでしょうか?
少し解説していきたいと思います。
消化に悪い?
ベジミートに含まれる必須アミノ酸は肉類と遜色ないとされてきましたが、 消化性必須アミノ酸(体に取り込みやすいアミノ酸)が肉類より少ないことが判明しました 。
そのことから、「消化に悪い」と言われることがあったようですが、ベジミートが消化されないのではなく、アミノ酸が消化吸収されにくいものであったということです。
添加物が多い
すべてのベジミートに使われているわけではありませんが、使われることが多い添加物は、
- 加工大豆たんぱく
- カラメル色素
- キサンタンガム
- スクラロース
- デキストリン
- pH調整剤
などがあります。
とくに、加工品に多いそうで、これらを避けると、乾燥タイプのシンプルなものを自分で調理することになりそうです。
「こういった添加物を使ってまで肉を避けるのは自然ではない」ということで、既出のホールフーズ最高責任者の発言に至りました。
確かにそういう考え方もありますね。
一方では、アレルギーや宗教の関係で特定の肉が食べられない方の食の幅を少しでも広げて、食事を楽しんでもらいたいという意見や、畜産によって温暖化が加速している、大量の飼料に回すものを使えば食糧難の問題は解決するなどの意見もあります。
さまざまな立場から論じられるほど、ベジミートの認知度が広がっているということでしょう。
どちらが正しいというものではありませんが、そういう考えもあるということは心に留めておくといいかもしれません。
まとめ
今回は、ベジミートについて詳しく解説していきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- ベジミートは、脱脂大豆で作られる
- ベジミートは茹でてしっかり水を絞るとにおいがマシに!
- コレステロールは0!
- 消化されにくいアミノ酸が含まれているが、ベジミート自体は消化されにくいわけではない
ベジミートは、精肉コーナーや乾物コーナーなどに置いてあると思いますので、興味をお持ちの方は、一度試してみてください。
意外と肉らしくて驚くと思いますよ。
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