馬刺しで食中毒症状が出ることがある?体に悪い?下痢・腹痛が出る?

皆さんは馬刺しを食べたことはありますか?意外と馬刺しを食べたことがある人は少ないイメージがありますが、私は馬刺しが大好きなので是非みんなにも食べていただきたいところです。

そんな馬刺しですがどうして馬刺しは生で食べることができるのか気になったことはありませんか?

今回の記事では、

  • 馬肉について
  • 馬肉を生で食べることができる理由
  • 気をつけなければならない食中毒症状
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これらについて解説していきたいと思います。 

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馬肉とは?

馬肉は馬のお肉で、高栄養で低カロリーな食材です。日本では675年に馬肉を食べてはいけない禁止令が出ており、この頃には既に食用とされていたことがわかっています。

生の状態・加熱後では味が異なり、生は舌でとろける滑らかな味わい、焼くとあっさりとした脂の味わいが特徴的です。脂がのりつつもヘルシーなところが人気となっています。

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馬刺しは馬肉のお刺身

“馬刺し”は、馬のお肉を生で食べる料理です。基本的には加熱しなければならない動物性のお肉ですが、馬肉の場合は食中毒のリスクがかなり少ないので安心して刺身として食べることができるのが特徴です。

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馬肉はどうして生で食べられるの?

生肉好きの方にとってとても嬉しい食材である馬肉は、どうして食中毒の心配が限りなく少ないのでしょうか。次はその理由について解説していきたいと思います。

食中毒菌が入るリスクが低い

鶏肉や豚肉、牛肉には食中毒の原因となる細菌であるカンピロバクターやサルモネラ菌、腸管出血大腸菌などが付着している可能性があります。

この菌類は肉自体についているわけではなく動物の腸管内に生息しているものです。ただ食肉を処理するにあたって肉にまで付着してしまうことが多く、二次感染が発生するリスクが高くなってしまいます。

その二次感染した食肉を生のままで食べてしまうと食中毒にかかることがあるのです。

どうして馬肉だけはその危険性が少ないかと言うと馬肉は牛肉や豚肉といった家畜に比べると、とても体温が高く40°以上もあり雑菌が増殖しにくい体を持っているからです。

これによって他の家畜とは違い馬は元から雑菌を保有していないので、生で食べられるということが分かっています。

衛生基準をクリアすることができる

このように馬肉はかなり衛生基準が高いのですが、どのような状態の馬肉であっても食中毒の心配がないというわけではありません。

馬肉は生で食べることが多い食品ですので、より厳重に食肉加工処理場や飲食店では厚生労働省が罰則を伴う強制力のある規則として様々な衛生基準を設けています。

なので私たちの目の前に馬肉が提供されるまでには、かなり厳しい審査をクリアしないと生で食べることができないようになっています。

ちなみに牛肉でも生で食べることができる場合がありますが、これは牛肉の筋肉の中には食中毒菌が発生することが少ないということが理由に挙げられます。

筋肉の表面には食中毒菌が付着してしまう可能性がありますので、表面をしっかりと焼き上げて、その表面をそぎ落とすことで初めて生肉で食べることができるようになります。

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馬肉で食中毒症状が起きた例もある

馬には雑菌が繁殖しにくいという説明を先ほど行いましたが、実は食中毒を引き起こした例が過去に無いわけではありません。

豚肉や鶏肉を食べた時のような食中毒を引き起こす細菌ではなく、馬肉に潜んでいるものはザルコシスティス・フェアリーという馬と犬の寄生虫です。

馬にどうしてこのような寄生虫が潜んでいるかと言うと汚染された餌や水などを摂取することによって感染してしまうからです。この寄生虫が馬の腸管内にだけとどまってくれるのであれば問題はなかったのですが、この寄生虫は筋肉にまで寄生することがあるので気をつけなければならなくなりました。

ちなみにザルコシスティス・フェアリーは人間に寄生することはありません。しかし食べてしまうと食中毒症状を引き起こします。

馬肉の食中毒症状

ザルコシスティス・フェアリーによる食中毒症状は以下のものがあります。

  • 軽い嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

食べてから4~8時間後くらいに上記のような症状が発生する恐れがあります。国内での発生件数は平成21年6月から平成23年3月までに厚生労働省が実施した結果、4件ほどであったということが分かっています。

そこまで多い件数ではありませんが、全ての馬肉が完全に安全であるとは言えないということを覚えておいてください。

特に身体の免疫力が低くなっている小さな子どもや高齢者、妊娠中の女性などにはこのような食中毒菌が潜んでいるリスクがある生肉は控えた方が良いでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 馬に寄生虫が少ないのは体温が高いから
  • 寄生虫が少ないといっても完全に存在しないわけではない
  • 比較的安心してなま肉を食べることができるのは馬肉だけ
  • 馬肉の食中毒症状は軽い嘔吐や下痢・腹痛

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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