ベーキングパウダーの保存方法・保存期間の目安を解説!常温・冷蔵保存のコツ

焼き菓子作りに欠かせないベーキングパウダーですが、使い切れずに気づいたら賞味期限が過ぎていることが多い食材のひとつでもありますよね。一度に使う量はせいぜい小さじ一杯前後ですので、なかなか使い切れないのも無理はありません。できる限り長く保存したいものですが、どのように保存するのがベストなのでしょうか?

この記事では、ベーキングパウダーの正しい保存方法保存期間の目安を解説していきます!

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ベーキングパウダーってどんな食材?

ベーキングパウダーとはそもそもどんな粉なのでしょうか?ベーキングパウダーは膨らし粉とも呼ばれ、パンや焼き菓子に使われる膨張剤です。パンの材料でおなじみのイーストと違い、精密な温度管理と「寝かし」の工程が要らず、さらに生地の砂糖や油脂の影響を受けず、保存も楽なことから広まりました。

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ベーキングパウダーと重曹ってどう違う?

ベーキングパウダー同様膨張剤としての役割があるのが重曹です。この2つ、とても似ているのですが、何が違うのかまとめてみました!

ベーキングパウダーとは?

 成分は?  炭酸水素ナトリウム(重曹)に酸性剤や分散剤(遮断剤)を加えたもの。
 性質は?  縦に膨らむ。水で膨張し、加熱でさらに膨らむ。
 特徴は? 程度。色、風味に影響を与えない。
 どのくらい使う?  焼き焼き菓子の場合は、粉に対して2〜2.5%

重曹とは?

成分は? 炭酸水素ナトリウム。
性質は? 横に膨らむ。加熱によって炭酸ガスが発生して膨らむ。
特徴は? 入れすぎると苦味がでる。焼き色に若干影響がある(黄色っぽくなる)。
どのくらい使う? 焼き菓子の場合は、粉に対して1〜1.5%程度。

ベーキングパウダーも重曹も、生地を膨らませるために使うことができますが、風味・焼き色・使用量に違いがあることがわかりましたね。

ベーキングパウダーの主な栄養素

ベーキングパウダーに栄養はある?

ベーキングパウダーはカルシウム・リン・ナトリウムを含みますが、一度に摂る量が微量のため、栄養源としては期待はできません。

  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。

ベーキングパウダーはダイエット中に食べても平気?

ベーキングパウダー小さじ1杯(5g)あたりのカロリーは4kcalです。糖質はたったの1.16gです。ベーキングパウダーのみ食べることはないので、使われているお菓子の他の原料(小麦粉・生クリーム・砂糖など)のカロリーに気をつけたほうが良いですね。

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ベーキングパウダーを間違った方法で保存するとどうなる?

正しいベーキングパウダーの保存方法をご紹介する前に、間違った保存方法をするとどうなるのか?を見てみましょう。

湿気による劣化

ベーキングパウダーは、空気中の湿気と混ざって炭酸ガスを発生させてしまいます。一度湿気てしまうと、調理で使っても膨らまなくなるので注意が必要です。

虫の発生

ベーキングパウダーには、ダニの一種が湧くことがあります。非常に小さく、粉に混ざっていても気づきづらいので厄介です。ダニ自体に毒性はないものの、アレルギーの原因になります。開封後のベーキングパウダーを開けて、クリップや輪ゴムで止めただけの保存方法は危険です。購入してから長期間放置していてダニなどの発生が心配な場合は、処分したほうが無難です。

カビの発生

温度と湿度が高いところに保存していると、カビが発生します。開封後のベーキングパウダーに綿のようなものが混ざっていたら、カビの可能性が高いですので使用はやめましょう。

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古いベーキングパウダーの見分け方は?

「開封してしばらく経っているベーキングパウダーが使えるかどうかわからない」というとき、どうしていますか?焼き菓子に使って失敗してしまってはもったいないですよね。そんなときはこちらの方法を試してみてください!

  1. 耐熱のコップに、小さじ半分程度のベーキングパウダーを入れる
  2. 40℃のお湯を注ぐ
  3. シュワシュワと泡立ったら使える証拠!泡立たなかったらすでに膨らます作用が失われていますので使うのは控えましょう。

ベーキングパウダーを常温保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 常温で1〜2ヶ月です。

保存方法は?

開封したベーキングパウダーは、直射日光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

ベーキングパウダーは、膨らませる力を保持するためにも常温がオススメです。もしあれば、空気を通さないアルミの袋で保存するとより長持ちさせられます!

ベーキングパウダーを冷蔵保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 冷蔵庫で1〜2ヶ月です。

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保存方法は?

  • 缶入りのベーキングパウダーはそのまま、袋入りのものはタッパーや冷蔵用保存袋に入れてから冷蔵庫へ

高温多湿の時期には冷蔵庫保存がオススメです。冷蔵庫に入れることで、カビ・虫の発生を防ぐことができます。温度変化は結露の原因になりますので、使ったらすぐに冷蔵庫に戻すようにしましょう!

ベーキングパウダーの便利な保存方法
大きなサイズのベーキングパウダーを買ってしまい、なかなか使い切れないとき、小さじ一杯ずつ計量してからラップに包んで冷蔵保存をすると使うときに便利です。使う分だけ取り出すので、温度変化による劣化や結露が防げます。

まとめ  

ベーキングパウダーの保存方法と保存期間の目安をお伝えしてきました。最後にこちらに保存期間の目安をまとめます。

ベーキングパウダーの保存期間の目安は

  • 常温で1〜2ヶ月
  • 冷蔵庫で1〜2ヶ月

ぜひご自宅のベーキングパウダーの保存方法を見直してみてくださいね!

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