鮎(アユ)に寄生虫が!?横川吸虫の特徴・食中毒症状・肝吸虫との違い|生焼けに注意!

鮎は塩焼きにして食べるのが人気の魚ですが、寄生虫が付いている可能性があることを知っていますか?寄生虫は海の魚だけでなく、川魚にも付着していることがあるのです。今回は、

  • 鮎の寄生虫の特徴 / 症状
  • 予防方法はある?死滅条件は?
  • 死滅した寄生虫は食べても大丈夫?

これらのテーマについて紹介いたします。

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鮎に寄生虫っているの?

魚には寄生虫が住み着いていることがありますが、鮎にもその危険性はあるのでしょうか?寄生虫の中でも有名なのは「アニサキス」ですが、アニサキスは海に生息しているもので、鮎は川や海を回遊しているのでアニサキスが寄生している可能性もゼロではありません。特に天然アユには要注意です。

アニサキスとは別に、鮎に寄生しやすい寄生虫の一つに「横川吸虫」というものがあります。一体どんな寄生虫なのでしょうか?

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横川吸虫(メタセルカリア)の特徴

横川吸虫とは大きさ1〜2mmほどの小さな洋ナシ型で、アユ・シラウオ・ウグイなどの淡水魚に寄生する可能性のある寄生虫です。

肉眼で見ることのできないメタセルカリアの形で寄生し、地域としては北海道以南の全国に分布しています。中でも西日本や東海エリアで発見されることが多く、近年増加傾向にあります。

横川吸虫の潜伏期間

横川吸虫の潜伏期間ですが、口から食べ物が入り小腸に到着するまでに5〜8時間かかると言われています。そのため、症状が発症するまでの時間もこちらと同様の時間です。

横川吸虫と肝吸虫の違い

淡水魚に寄生する寄生虫の中に「肝吸虫」というものがあります。横川吸虫との違いを聞かれることが多いようですが、肝吸虫は木の葉型で寄生するのは胆管内です。

症状が軽い場合は胆管炎・胃腸の不調で済みますが、寄生していることに気づかず長期間立ってしまうと肝硬変を起こす危険性のある寄生虫です。

鮎の寄生虫による食中毒症状

鮎に寄生する横川吸虫を生きたまま人が食べてしまうと、主に小腸の粘膜に寄生します。それにより腹痛や下痢を起こす可能性がありますが、 寄生数が多い場合に発症することが多く、食べてしまった数が少数の場合は無症状であることが多い です。

鮎の寄生虫の予防方法

鮎に寄生する可能性のある横川吸虫などの寄生虫を予防するのは簡単です◎そのポイントをご紹介いたします。

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焼く/生食しない

寄生虫は生の状態だと生き続けてしまうので、しっかり焼いて生食しないことが一番の予防策です。鮎を生で食べることはなかなか無いかと思いますが、生焼けの場合、寄生虫が生き残っていることがあるので注意しましょう。

調理器具の消毒

また、調理器具を洗ったり消毒したりして防ぐことも大切です。横川吸虫は目に見え無い小ささの寄生虫なので、さばいた後のまな板などはしっかり消毒しましょう。

横川吸虫の死滅条件は?

横川吸虫の死滅条件ですが、「加熱」または「冷凍」することです。冷凍はしっかり24時間以上凍らせましょう。

死滅した寄生虫は食べられる?

加熱か冷凍によって寄生虫は死滅しますが、死滅した状態で魚の中に残っています。死滅していればその勢力はないので、食べてしまって問題はありません。

鮎の生焼けに注意!生で食べるのはNG!

鮎はこのように塩焼きにすることが多いですが、内臓など中心部には火が通りにくいので生焼けには注意しましょう!寄生虫問題だけではなく、その他の食中毒にかかる危険性もあるのでしっかりと加熱することが大切です。

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まとめ

「鮎の寄生虫」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 鮎は川と海を行き来する魚なので、アニサキスや横川吸虫などの寄生虫がいる可能性がある
  • 横川吸虫は少数であれば食べても無症状のことが多い / 発症した場合の症状は腹痛や下痢など

鮎を生で食べることはあまりないかと思いますが、生焼けの場合も寄生虫に当たってしまう可能性があります。できるだけリスクを回避できるよう、加熱はしっかりと行いましょう。一度冷凍したものであれば寄生虫は死滅しているので安心してOKです。

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