「アボカドには動物が食べられない毒性がある」ことをご存知ですか?美容にも良い食材として人気のアボカドですが、実は毒性分が含まれているのです。しかし、人間にとっては無害なので安心してください。アボカドの毒とは、一体どんなものなのでしょうか?今回は、
- アボカドの成分/栄養/歴史/別名
- アボカドには毒性がある!?
- 人間以外食べられない理由
- 栄養たっぷりアボカドレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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アボカドってどんな果物?
アボカドの原産地はメキシコ南部・コロンビア・エクアドルです。やがてアメリカに伝わり、日本には明治時代初期に伝来しました。アボカドの苗木が寄与されたことに始まり、そこから徐々に栽培されるようになります。
アボカドは輸入品が多いですが、日本でもアボカドが栽培されており、全国生産量の80%以上を和歌山県が占めています。次いで愛媛県が15%となっています。
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アボカドの成分・栄養
アボカドの特徴は20%が脂質でできていること!ですが、アボカドの脂質はオレイン酸・リノール酸・α-リノレン酸といった「不飽和脂肪酸」なので、太らないヘルシーな脂質です。また、ビタミンEや葉酸・カリウムなども豊富で美容や健康に良い食材です。
- 不飽和脂肪酸:不飽和脂肪酸は、分子中に二重結合を多く含む構造を持つ脂質で、植物の種を絞った油や魚に多く含まれています。加えて、常温で液体になるのが特徴で体内では、悪玉コレステロールの数値を下げる、脳機能改善といった役割を持つ脂質です。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
アボカドの歴史
アボカドの歴史は古く、原産地では約5,000年も前から栽培されていたと考えられています。また、13世紀末のインカ王のお墓から歴史的なアイテムと共にアボカドの種が発見されました。アメリカに伝来したのは16世紀と言われています。
別名は「森のバター」
アボカドは別名「森のバター」と言われています。全体の20%が脂質でできていますが、不飽和脂肪酸で体に良いものなので進んで摂りたい脂質です。
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アボカドに毒性があるって本当?
「アボカドには毒性がある」ことを知っていましたか?食べても大丈夫なの?と思うかもしれませんが、 アボカドには動物にとって有害な毒性分が含まれています 。
動物がアボカドを食べると、毒性分に反応して呼吸困難・痙攣・下痢・嘔吐・乳腺炎など、動物によって様々な症状を発症してしまいます。そのため、飼い犬などのペットにアボカドを与えるのは厳禁なのです。
ペルシン
アボカドが持つ毒性分は「ペルシン」という殺菌作用のある成分です。しかし発見されたのは最近のことで、詳しいことははっきりとわかっていません。乳癌の治療薬としての利用が提案されていますが、化学作用はまだ解明されていないものです。
人間には解毒能力がある
動物が過剰摂取すると体に影響を及ぼすペルシンですが、人間はなぜアボカドを食べても全く問題がないのでしょうか?ペルシンは100%解明されている成分ではありませんが、 人間にはペルシンを無毒化する能力がある と考えられています。
そのため、アボカドを食べても人間にとって害はなく、健康や美容に良い栄養価の高い食材となっているのです。
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アボカドの栄養たっぷりレシピ
アボカドには脂質が多く含まれていますが、不飽和脂肪酸なので体に良い脂質です。更には、ビタミンEや葉酸といったビタミン類も含まれているため、栄養たっぷりです◎ そんなアボカドを使った栄養豊富なレシピをいくつかご紹介します。時短でサッと簡単に作れるアボカドレシピはこちらです▼
ポン酢漬け
引用:cookpad
アボカドを角切りにしてポン酢で和えるだけのポン酢漬けは、簡単ながらも後を引くアボカドおつまみレシピです。彩りでミニトマトを混ぜたり、塩昆布を混ぜても美味しいです◎調味料はポン酢だけなので、とってもお手軽です。
生春巻き
お好みの具材をライスペーパーに包む生春巻きには、アボカドと海老の組み合わせがよく合います◎ 一緒にクリームチーズを入れるとコクも出るのでアレンジしてみましょう◎
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まとめ
「アボカドには毒性がある!栄養成分や歴史」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- アボカドにはペルシンという毒性分が含まれており、人間以外に害がある
- アボカドの成分は20%が脂質だが、体に良い不飽和脂肪酸でできている
普段何気なく食べているアボカドに毒性があるのは意外だったのではないでしょうか?栄養価が高く人気の食材ですが、動物にとっては猛毒なのです。人間には無毒化する力があるので、安心して食べてくださいね。
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