アテモヤとチェリモヤの栽培方法を解説!耐寒性が優れているのは?

近年、見たこともないようなフルーツが良くスーパーに並んでいますが、皆さんはアテモヤやチャリモヤと呼ばれる果物を知っていますか?

とても甘く、舌触りが滑らかなことから「森のアイスクリーム」などと呼ばれているそうですよ!

そんな変わったフルーツですが、なんと自宅でも栽培できるのだとか。そこで今回は、

  • アテモヤの栽培方法
  • チェリモヤの栽培方法
  • 耐寒性に優れているのは?

これらのテーマについて紹介していきます。

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アテモヤの栽培方法

 

実はアテモヤは比較的自宅でも栽培しやすく、自分で収穫までできる植物です。水の量や気温に注意を配ればうまく栽培できるようですよ。

ただし、アテモヤの果実を結実するためには人工授粉が必要ですので手間はかかりますね。それでは詳しく見ていきましょう! 

アテモヤとは

釈迦頭(シャカトウ)と呼ばれる果物と、「世界の三大美果」と呼ばれているチェリモヤという果物を掛け合わせて生まれた品種で、食味はとても良いそうです。糖度は20~25度とかなり高めです。

別名では「カスタードアップル」と呼ばれるほどの味と風味で、パイナップルやリンゴ、バナナなどを思わせるような芳醇な香りもするそうです。

大きさは400ℊ~550ℊ程度で、大きいものだと1㎏程度の物まであるそうです。値段は1玉で2000円~3000円とかなり高級なフルーツの部類になります。国内でも栽培している地域もあり、沖縄県や鹿児島県での生産が盛んなようです。

元々は南国のトロピカルフルーツの部類ですから、冬でも比較的暖かい地域での生産が盛んですね。

アテモヤは生産量が非常に少なく、種を手に入れることがとても難しいです。ネット通販などで苗を取り寄せて栽培することをおススメします。しかし苗はとても高値の傾向にあり、1本で7000円前後と高額です。

栽培温度の目安として3℃~30℃と比較的気温の変化には強く育てやすい植物です。真夏や真冬に室内に入れて育てることを心がければ、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですね。

栽培方法

アテモヤは地植えで育てるのがおススメです。放っておくと、5~10m程にまで成長してしまうようです。地植えができない場合は、大きな鉢に植え替えて樹高を管理したほうが良いでしょう。

気温が10℃以下になると成長が止まってしまいますので、冬の寒い時期は室内で育てましょう。また、アテモヤは暑すぎるのも苦手です。夏場の外気温が30℃以上になるときも室内に入れないと弱ってしまうようです。

ちなみにアテモヤは、果実ができるまでに4年ほどかかる樹木です。根気強く育てないと、なかなか身を食べるところまでいけないですね。

詳しくはこの記事をチェック!

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チェリモヤの栽培方法

アテモヤとそっくりなチェリモヤも実は栽培しやすく、自家収穫できるそうですよ。観葉植物などが好きな方はご自身で栽培してみるのもありかもしれませんね。それでは詳しく見ていきましょう。

チェリモヤとは

チェリモヤはパイナップルとマンゴスチンと並び、「世界三大美果」と呼ばれる果物の一つです。果肉は真っ白でとても滑らかな舌触りなようで、カスタードを思わせるほどだそう。味はほんのりと酸味がありとても甘いそうですよ。

バニラ・ヨーグルト・バナナなど、様々な風味に例えられることから、「森のアイスクリーム」とも呼ばれています。アテモヤの風味や食感は、親であるチェリモヤから受け継いでいるのですね。

チェリモヤもアテモヤと同様に苗も非常に高額で、1本5000円~7000円はします。こちらの苗もとても希少で流通することはなかなかありませんので、楽天市場などのネット通販で取り寄せましょう。

栽培方法

今回は種からの栽培方法を解説していきます。

  1. 種まきと水やり

    種をまく際は真っ黒な種を選び、水に沈むものを選びます。発芽の適性温度は28~32℃と暑い時期を好みますので夏を見越して5~6月に種まきを行いましょう。

    多湿すぎても乾燥しすぎても弱ってしまいますので、気温により水やりを調節しましょう。夏場は少し多めに水をやり、冬場は少し乾燥気味にさせますので控えめが良いですね。
  2. 肥料の上げ方

    肥料も上手に上げましょう。与えすぎや、逆に少なすぎても生育によくありません。3月・6月・10月を目安に肥料を与えると良いです。肥料は有機質の物ががおススメで、果実の収穫を考えているのであればしっかりと時期を見計らい、正しい量を与えましょう。

    感覚としては「少し多いかな?」くらいの量がちょうど良いですよ。
  3. 越冬の仕方

    夏場に苗や種を植え、冬を越す必要があります。しかし、もともとは南国の植物ですので極端な寒冷は好みません。越冬する際は、屋内に移動させ管理をしましょう。5℃を下回ると成長が止まってしまい、枯れてしまいますので温度管理には十分注意が必要です。

    また、水やりは控えめにして、少し乾燥気味に管理することで越冬ができます。
  4. 人工授粉を行う

    現地では虫を利用して自然に受粉をしますが、日本で栽培する場合は人工授粉を行いましょう。チェリモヤの花は夕方から花を咲かせますので、先に咲いた雄花から筆や綿棒などを使って花粉を取り、雌花の先を少し開き受粉させます。

    開花したら、少し暖かく湿度の高い日を見計らって受粉を行うと着果率が高いようですよ。
  5. 剪定を行う

    暖かくなってきた3月頃に剪定を行います。剪定は簡単で、長くなってきたり混み合ってきた枝をカットするだけです。真冬や真夏は屋内で管理することも多いですから、高さは大体50~80㎝ほどの高さを目安に剪定しましょう。

    しっかり剪定を行えば、比較的簡単に開花まで持っていけますよ。
  6. 植え替えを行う

    チェリモヤは元気に値を伸ばしますので、のびのび栽培できるようにタイミングを見計らって植え替えを行いましょう。しかしそれほど気負わずとも大丈夫で、数年おきに行えば問題ありません

    植え替えをする時期は、剪定する時期と同じで少し暖かくなってきた3月頃を目安に行いましょう。
  7. 果実の収穫を行う

    チェリモヤは収穫時期が近づくと、数週間の間に急に果実が大きくなってきます。また色も黄緑色のような見た目になってきますので、頃合いを見て収穫をしましょう。

    放っておくと自然落下するそうですので、そのままにしておいても良いいかもしれませんが、キズが付き傷みの原因になりかねませんのでネットを敷くなどの管理が必要です。
  8. 追熟を行う

    収穫後は必ず追熟を行ってください。常温に置き、果皮が少し黒くなってきて、プニプニしてきたら食べごろです。

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耐寒性に優れているのは?

アテモヤやチェリモヤの耐寒性はどうでしょうか。適温を過ぎると枯れる原因になりますので注意が必要です。

アテモヤの耐寒性

アテモヤの耐寒温度は3℃と真冬を外で過ごすことは難しいかもしれません。気温に注意して早めに室内管理に移した方が無難かもしれませんね。

チェリモヤの耐寒性

チェリモヤの耐寒温度は0℃と暖かい地域でしたら1年中外でも過ごせるかもしれません。しかし日本の真冬は0℃を下回ることも多いですから外で過ごす際は、よく気温を確認しましょう。

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まとめ

今回は「チェリモヤやアテモヤの栽培方法について」紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

  • どちらもは耐寒温度が3~-0℃までなので、真冬は室内管理がおススメ
  • 苗はどちらも5000~7000円前後と高額
  • 収穫までできれば果実は絶品!

なかなか一から育てることは難しいかもしれませんが、収穫できた時の果実の美味しさは絶品に違いありません!

家庭菜園や観葉植物を育てることが好きな方でしたらやってみる価値はあるかもしれませんね。

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