あんぱんは日本を代表する菓子パンで、老若男女に食べられている馴染み深い食べ物です。しかし食べる際に注意が必要なことがあるのをご存じでしょうか?
そこで今回はあんぱんの意外な落とし穴について以下の点をまとめてみました。最後までご覧頂けますと幸いです。
- あんぱんは何歳から食べられる?
- 他の菓子パン・和菓子はいつから食べられる?
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子供にあんぱんを与える時の注意点
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目次
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あんぱんは何歳から食べられる?
あんこが甘くて美味しいあんぱんですが、お子さんに与える時には少し注意が必要です。
与えられる時期
あんぱんを与えるのは2歳を過ぎた頃からが良いです。
6カ月を過ぎた頃くらいから離乳食が始まることが多いですが味付けは薄味が基本です。薄味の理由は、人間は舌に味を感じるための「味蕾」があり、生涯で最も味蕾が多い時期が赤ちゃんの頃なのです。
そうしたことから赤ちゃんは薄味でも素材やだしの味をしっかりと感じられるそうです。逆に小さい頃から濃い味付けのものに慣れてしまうと生涯糖分や塩分が多く高カロリーな食生活になってしまう傾向が強く、生活習慣病の原因になる可能性があるのです。
また、あんこは小豆(あずき)を柔らかく煮て、砂糖を加えたものです。あんこはたくさんの砂糖を使用しているため、赤ちゃんには味が濃く、甘すぎる食品です。
離乳期は濃い味を控えたい時期ですので、あんこやあんぱんは離乳期が終わり、咀嚼や嚥下もある程度しっかりした2歳を過ぎた頃が良い理由です。
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他の菓子パン・和菓子はいつから食べられる?
上記で述べた通り、あんぱんは2歳を過ぎてからですが他の菓子パンや和菓子はどうなのでしょうか。
クリームパン
クリームパンはパン部分の小麦粉の他に牛乳と卵を主材料にしたカスタードクリームが入っています。また商品によってはこれに加えて大豆の成分も含まれていることがあります。
小麦粉や乳製品、卵などはアレルギー表示の表示義務がある特定原材料7品目に指定されており、食物アレルギーを誘発する原因物質として注意が必要なことからあんこと同じく離乳食が完了する2歳以降が良いでしょう。
おはぎ
おはぎは甘みの多いあんこに加え、もち米を使用したものです。
もちは教育・保育施設などにおける事故防止のガイドラインでは「あげてはいけない食品」としてリストアップされており、「小さくちぎったとしても離乳食期に与えるのは絶対にNG」と記載されています。
もち米も「離乳食期は避けましょう」「奥歯が生えてくれば少しずつ」と記載されていて1歳7ヶ月~2歳頃でも注意が必要、それ以前の年齢は不可です。
おはぎはもち米に加えあんこを使った和菓子なので大量の砂糖が含まれていることから、3歳頃までは控えめに。その後徐々に食べさせていくと安全です。
羊羹
寒天や小豆自体は体に良い食材なのですが、羊羹に使用しているあんこは糖分が多く含まれてますので、生後9〜11ヶ月頃位から少量なら食べられるかと思います。
粒あんの場合は薄皮があり、薄皮は消化されにくい特徴があります。誤嚥防止の観点から裏ごしするなどして食べやすくしてあげましょう。
たいやき
たいやきにもあんこが入っていますので食べさせるなら2歳を過ぎた頃が良いでしょう。ただし、生地の部分はある程度の固さがあるので歯が生え揃ってしっかり噛んでものが食べられる2歳~2歳半頃の時期の方が安心です。
また、たい焼きの生地には小麦粉が使われています。小麦のアレルギーがある・疑いのある子供には食べさせるときには十分に配慮して下さい。
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子供にあんぱんを与える時の注意点
上記にてあんこは糖分が多いことから2歳を過ぎた頃を目安としましたが、他に注意点はないのでしょうか?
沢山食べさせない
あんぱんは甘くて美味しくて柔らかいので手軽にぱくぱく食べれてしまう菓子パンです。それゆえにたくさん食べてしまう欠点があります。2歳を過ぎたからといって、急にたくさん食べさせていいものではありません。
あんぱんは、小さなサイズのものでもカロリーが高く満足感が得られてしまいます。小さなサイズのあんぱんでたまご1.5個分のカロリーをペロリと接種できてしまうのです。なので小さいお子さんはあんぱんだけでお腹いっぱいになってしまうかもしれません。
間食として食べるなら問題ないかもしれませんが、日頃のメインの食事として食べさせてしまっては栄養のバランスが崩れてしまいますので、半分量を食べさせてあげるなど対策をしてあげて下さい。日常的な食べ物というよりは、ご褒美のようにして使うくらいが丁度良いのではないでしょうか。
小麦アレルギー
あんぱんのパン生地部分は小麦粉を使用しています。小麦アレルギーは、卵・牛乳に次いで多い食物アレルギーで、近年小麦アレルギーを有するお子さんが増えてきていますので、初めて食べさせる場合は少量ずつから始めて下さい。
小麦アレルギーを有している場合は医師によく相談しながら食べ進めるようにして下さい。
小豆アレルギー
症例として多くはありませんが、小豆アレルギーは存在します。豆の種類は違いますが大豆はアレルギー表示の「表示が推奨されているもの(特定原材料に準ずるもの20品目)」に指定されていますので、同じ豆類という意味ではアレルギーが出ないとは限らないのです。
不安な方は医師の指示のもと少量ずつあんこを接種するようにしてください。全身に蕁麻疹が出たり、口内の異常などのアレルギー症状が出ましたらすぐ病院を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。手軽で美味しいあんぱんにも意外な落とし穴があったことに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
この記事をまとめると
- あんぱんは味覚や咀嚼、嚥下がある程度しっかりした2歳を過ぎた頃から少量ずつ食べさせるのが良いです
- クリームパン、たいやきは小麦アレルギーに気を付けながら、2歳~2歳半頃の時期の方が安心です
- 羊羹はあずきの薄皮が消化されにくい特徴があり、誤嚥防止の観点から裏ごしするなどして生後9〜11ヶ月頃位から少量を食べさせてあげましょう
- おはぎはもち米に加えあんこを使った和菓子なので咀嚼はもちろん、大量の砂糖が含まれていることから、3歳頃までは控えめに。その後徐々に食べさせていくと安全です
- あんぱんは小さなサイズのものでもカロリーが高く満足感が得られてしまいますので、特別な時などに少量をあげるようにしてください
- 小麦アレルギーや小豆アレルギーを発症する可能性がありますので小児に食べさせる時は少量ずつ与え、変化があった時には病院を受診し、医師の指示に従ってください
何事もほどほどに美味しく食べさせてあげれると良いかと思います。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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