あんこは砂糖を添加していますが、ケーキなどの洋菓子に比べ脂質が少なく低カロリーで、良質なたんぱく質や食物繊維などを含んでいます。また最近は酵母を使った発酵あんこは糖質が少なく、発酵食品ということもあり巷で流行していますね。
しかし、あんこは砂糖以外の甘みを添加することが果たしてできるのでしょうか。そこで今回はあんこと砂糖の代わりや発酵あんこついて以下にまとめてみました。
- あんこの砂糖の代わりになるものは?
- 発酵あんことはどんなあんこ?
- 発酵あんこの健康効果
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実は簡単に作れる発酵あんこ
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目次
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あんこの砂糖の代わりになるものは?
あんこの甘みに欠かせない砂糖ですが、砂糖以外に合うものはあるのでしょうか。
はちみつ
砂糖は100g当たり384kcal、蜂蜜は100g当たり294kcalあります。その点からもわかりますように蜂蜜は砂糖よりもカロリーが低いので、蜂蜜で甘みをつけたあんこはダイエット中などでも罪悪感なく食べることができるのです。
また蜂蜜はビタミンB群が豊富で、そば・しなのき・栗等を密源とする濃色蜂蜜の100g当たりの鉄分は5.0mgで淡色蜂蜜の6倍以上です。あんこに入れる蜂蜜を選ぶ際は健康効果も期待できる濃色蜂蜜を選ぶと良いですよ。
甘酒
甘酒は本来炊いたご飯と米麹を合わせて50~60℃の温度を保ったまま寝かせ、糖化させて作る日本古来の無添加の甘味飲料です。最近は酒粕を湯で溶き、糖分を加えた甘酒も多く出回っています。
米麹は糖化力がとても強く、米麹を使用した甘酒は麹がお米の糖分を引き出してくれるので、とても優しい甘さが特徴で、さらに米麹の甘酒は砂糖を使用していないのでカロリーも大幅に下げることが出来るのです。
発酵あんこもオススメ
発酵あんこは普通のあんことは違い、作る過程で砂糖を使用しませんので砂糖の代わりとして十分役割を発揮します。
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発酵あんことはどんなあんこ?
発酵あんこはその名の通り、小豆と米麹のみで発酵させて作られたあんこのことです。
特徴
通常のあんこは、小豆と砂糖で作られますが、発酵あんこは、砂糖は一切使わずに、小豆と米麹のみで作られます。
小豆と米麹のみで作られる発酵あんこですが、小豆という食品を麹菌や乳酸菌などの微生物に含まれる酵素によって、食品に含まれるたんぱく質やでんぷんなどの栄養を分解させています。そうすることで身体にとって様々な効果がもたらされるのです。
どんな味?まずい?美味しい?
発酵あんこは砂糖不使用なので体に優しい自然の甘みはあれど砂糖や蜂蜜のような強い甘さは得られません。現代人は砂糖を多量に使った食べ物に慣れ過ぎているので、時に自然な甘さに物足りなさを感じてしまうかもしれません。
口コミ
https://twitter.com/chiroko0706/status/1355688492982882305
https://twitter.com/soratotsuki420/status/1526411638425141248
https://twitter.com/Waka35309263/status/1537978927716569088
あんこが大好きな長男。ダイエット中でも食べられるように『発酵あんこ』を試作中。砂糖なしなので甘くなくて美味しくないとの長男。どうしたら甘くなるんだろう。発酵時間を長くすればいいのかな?
— ぶんず (@bunzutwins) May 22, 2022
https://twitter.com/micamica66/status/1487687751156002822
やはり発酵あんこの美味しさについては賛否両論あるようです。
どれくらいの甘さ?
発酵あんこの甘さは、普通の砂糖を使ったあんこの甘さの6~7割程度と言われており、まさに身体に優しい自然な甘さといえます。
また砂糖は体内での消化・吸収が速いので血糖値がすばやく上昇してしまいますが、発酵あんこは作る時に砂糖を使わないので食べても血糖値が急激に上がるということは少ないのです。
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発酵あんこの健康効果
発酵あんこは米麹を使用しているので発酵パワーにより身体にとって数々のうれしい効果があるのです。
アンチエイジング
アンチエイジングとは、その名の通り「抗加齢」「老化防止」を意味します。
老化防止、すなわち健康維持に効果があることで知られているヨーグルトや納豆、今回の発酵あんこなどの発酵食品は毎日の食事に取り入れることで、整腸作用や免疫力アップ、アンチエイジングにも効果が期待できます。 これらの健康効果は乳酸菌や麹菌などの発酵の力によってもとの食材にはない栄養素が加わり栄養価がアップしているからです。
美肌効果
発酵あんこは素材である小豆に炭水化物、たんぱく質、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2などが豊富に含まれており腸内環境を整える作用があります。腸内環境が整えられることによって肌荒れなども解消し、結果美肌効果が生まれます。
また発酵あんこは、一般のあんこよりポリフェノールも豊富です。抗酸化物質であるポリフェノールには、活性酸素で傷ついた細胞を修復し、シミやシワなどの老化を防いだり、がん細胞の増加を抑える効果が期待できるからです。
便秘解消
上記でも述べましたが発酵あんこには小豆に含まれる食物繊維が多く含まれていることから整腸作用があり、便秘解消の手助けをします。また、発酵あんこに使われている米麹はオリゴ糖や食物繊維を取り入れ、善玉菌を増やし腸内環境を整え便秘解消に繋げます。
ダイエット
発酵あんこは砂糖不使用なので必然的にカロリーが抑えられています。便秘解消効果もあり無理なく自然にダイエット効果が得られるのです。
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実は簡単に作れる発酵あんこ
発酵あんこのお話をしてきましたが、最後に発酵あんこの作り方について簡単に説明したいと思います。
発酵あんこの作り方
小豆と米麹を用意します。小豆を茹でてアクを除き、柔らかくしてから水を切って炊飯器に入れます。そこに乾燥の米麹をほぐしながら加え、全体をよくかき混ぜ、水を加え、濡らした布巾を蓋がわりにして9時間ほど保温し、仕上げに少量の塩を加えて味を整え完成です。
作る時のポイントは何と言っても温度です。小豆を茹でてから荒熱を取るのですが、この時60℃以下にするようにして下さい。
麹菌の酵素がよく働く温度は30~50℃程度です。 それより高い60~80℃に温度を上げると,酵素は壊れて働きを失うため、一度高温にするとそれ以降酵素は働かなくなりますのでご注意下さい。粗熱を取る時には温度計で測ってから炊飯器で保温作業をすると良いです。
まとめ
この記事をまとめると
- あんこの砂糖の代わりに添加するなら、砂糖よりカロリーが低い蜂蜜や甘酒がおすすめです
- 発酵あんこは小豆と米麹のみで発酵させて作られたあんこのことで、砂糖不使用でとても低カロリーです
- 発酵あんこは発酵食品なので、整腸作用・美肌効果・アンチエイジングなどの効果が見込めます
- 発酵あんこは小豆と米麹と水と少々の塩を用意し、炊飯器と布巾があれば手軽に作れます
発酵あんこについて知れば知るほど健康に良いことが分かりました。是非この機会に発酵あんこを食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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