甘酒は妊婦も飲んで大丈夫? 妊娠中に気を付けるべき注意点･甘酒の選び方とは? |

妊娠中のお母さんは口にするもの全てにとても注意しますよね。お母さんが食べた栄養がそのままおなかの中にいる赤ちゃんに届いてしまうので、赤ちゃんの成長に影響が出ないかどうかなど様々な心配が出てきます。

今回の記事はそんな妊娠中の食品でも、「甘酒」にフォーカスして紹介していきます。

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1 妊娠中に甘酒は大丈夫？
- 1.1 妊娠中にアルコールは危険！
2 種類を間違えなければ飲んでも大丈夫！
- 2.1 甘酒の種類
- 2.2 米麹甘酒を選ぼう！
3 甘酒の嬉しい健康効果
4 飲む量は気をつけよう！
- 4.1 まとめ

妊娠中に甘酒は大丈夫？

妊娠中にアルコールは危険！

妊娠中に食べてはいけない食品の中に、アルコールが含まれているものがあります。アルコールを少量でも摂取することによって胎児性アルコール症候群を引き起こす可能性があるからです。甘酒も種類によってはアルコールを含んでいますので選ぶ際は注意しましょう。

胎児性アルコール症候群って何？

妊娠中の母親の飲酒は胎児や乳児に対して低体重や奇形、脳障害などを引き起こす可能性があります。これらのアルコールによって引き起こされる症状の総称をいいます。少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも生じることがあるため注意が必要です。

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種類を間違えなければ飲んでも大丈夫！

甘酒の種類

甘酒は大きく分けて2種類あり酒粕で作られた酒粕甘酒と米麹で作られた米麹甘酒があります。よくお祭りの縁日なので配られている甘酒は酒粕甘酒です。酒粕甘酒にはアルコールが含まれているため妊娠中の方は飲まないようにしてください。

米麹甘酒を選ぼう！

もし妊娠中に甘酒を飲みたくなったら、米麹でできた米麹甘酒を選びましょう。こちらはアルコールが含まれておらず安心して飲むことができます。

甘酒を選ぶ際に少し注意が必要なのは「ノンアルコール」と記載されている甘酒でも、1%未満の少量のアルコールを含んでいる可能性があるということです。なのでノンアルコールというワードに惑わされずしっかり食品表示を見て、酒粕にアルコールが入っていないかどうかを確認してください。

甘酒の嬉しい健康効果

美肌効果

注意が必要な甘酒ですが、飲む点滴と言われているほど栄養素が豊富に含まれているんです。なので栄養が偏りがちな妊娠中に、甘酒を飲むことはむしろおなかの中の赤ちゃんにとても良いと言えます。

特に甘酒に豊富に含まれているビタミンB群は胎児の中枢神経を作る際に欠かせない栄養素ですし、妊娠中の肌荒れやボロボロになりやすい髪の毛をケアしてくれる成分ですので積極的に摂りたいですね。

ビタミンB群とは？

ビタミンB群とは、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を指します。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、一度にたくさん摂取しても、尿中に排泄されるため、毎日コンスタントに摂取したい栄養素の一つです。ビタミンB群の主な働きは、エネルギー代謝の補酵素です。補酵素は代謝を円滑に行わせる潤滑油のような働きがあります。エネルギー源や体の構成成分となる、糖質、脂質、タンパク質だけを摂取しても、ビタミンB群が不足していると体内の代謝はスムーズに行われないため、パワーを発揮できないというリスクが発生する可能性があるのです。このような働きのあるビタミンB群の中でも特に、タンパク質の代謝に関わっているのがビタミンB6です。

便秘の改善効果

妊娠中に困るのが「便秘」ですよね。甘酒は豊富な食物繊維や酵素を持つため腸内環境を改善し、便秘をしにくい体を作ってくれます！ただし食物繊維は摂りすぎると逆効果になる可能性もあるため、口にする食物繊維の種類をしっかりみてから決めてくださいね！ちなみに甘酒の食物繊維は「水溶性食物繊維」です。

食物繊維はお腹に良いんじゃないの？

食物繊維には大きく分けて「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。水溶性食物繊維は糖やコレステロールの吸収を抑える効果や、便を柔らかくする効果が知られていますが、水溶性食物繊維をとりすぎてしまうと、腸にある水分を集めすぎてしまい便を柔らかくし過ぎて下痢の原因になってしまうことがあるのです。一方で不溶性食物繊維には、便のかさを増し、腸を刺激することで排便を促進する効果があります。しかし、もともと便秘状態で腸の動きが低下している人が不溶性食物繊維をとりすぎてしまうと、大きくかさが増した便をうまく排出できず、便秘がひどくなってしまうことがあります。