健康効果が高いオイルとして注目されている亜麻仁油。妊婦さんは食べても危険性や副作用はないのでしょうか?今回は、
- 亜麻仁油の栄養成分 / 効能
- 亜麻仁油は妊婦も食べられる?
- 妊活に効くオメガ3オイルとは
- 赤ちゃんにはいつから与えられる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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亜麻仁油の味&栄養成分
亜麻仁油はダイエットや健康効果などからだに嬉しい効能のあるオイルとして注目されていますが、その味や含まれている栄養成分について見ていきましょう。
どんな味?
亜麻仁油の味ですが、苦いが強く少々クセがあります。そのため、人によっては「まずい」と感じることがあるようです。亜麻仁油は酸化しやすく、加熱すると酸化してしまうため、サラダにかけたり味噌汁に入れるなど「そのまま」食べる方法が推奨されています。
栄養成分
亜麻仁油の栄養成分として一番注目したのがオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は不飽和脂肪酸の一つで、人の体内で生成することができないため食品から摂る必要がある栄養です。オメガ3脂肪酸の中にα-リノレン酸があり、体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。
また、オレイン酸やリノール酸など太りにくい脂質成分が多いのが人気の秘訣です。不飽和脂肪酸が多く含まれているため、コレステロール値の低下や血管強化にも効果があります。
- ビタミンD:ビタミンDは、カルシウムの働きをサポートし主に骨形成を助けます。加えて、筋肉や神経伝達において不可欠なカルシウム濃度の調整も担っています。細菌の研究では、ウイルスや細菌に対する免疫効果の向上する。抗うつ作用も注目されています。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
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亜麻仁油は妊婦が食べても大丈夫?
さて、本題の「妊婦さんが亜麻仁油を食べても大丈夫なの?」という疑問に関してです。妊娠中には、食べると胎児に影響があるとされる食材がいくつかあるため、妊婦さんは食事に気を遣う必要があります。
亜麻仁油に関しては妊娠中でも食べることができ、危険や副作用があるものでははありません◎ むしろ、亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸のαリノレン酸が体内でDHAに変わり、それによって胎児に良い影響があると言われています。
妊娠中にDHAのサプリメント摂取によって子どもの出生後の問題解決能力が高まるというアメリカの研究報告があったり、DHAやEPAの血中濃度が高い女性ほど、体外受精の妊娠率 や出産率が高いという研究報告があったりするのです。
亜麻仁油の効果
亜麻仁油には健康効果も沢山あります。
- ガン予防…亜麻仁油に含まれる不飽和脂肪酸の一つオレイン酸は酸化されにくいので、発がんの元とされる過酸化脂質を体内で作りにくいという特徴があります。
- 動脈効果/心筋梗塞/脳梗塞…体内で変換されたEPAには血液中の中性脂肪を減らす働きがあり、血液がサラサラになるため、脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化などの血管系の大病を予防することに繋がります。
- 美肌/アンチエイジング…リグナンというポリフェノールの一種の抗酸化作用によって体の老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあり、それにより美肌効果などアンチエイジング効果を得ることができます。
- 便秘…水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれているため、定期的に摂ることで便秘の解消や予防効果を期待することもできます。
妊婦さんの摂取量目安
妊婦さんが1日に摂取したい亜麻仁油の量はどのくらいなのでしょうか?実はそんなに沢山摂る必要はなく、 小さじ1杯で1日分のオメガを摂取することができます 。
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オメガ3オイルは妊活に効果的?
亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸が妊活に効果的だと言われています。近年、不妊に悩む女性が増えており、不妊治療をする方も年々増え続けています。不妊には様々な要因がありますが、近代の食生活が原因という説もあります。
オメガ3脂肪酸のEPAやDHAを含む食事やサプリを摂り続けた女性は、妊娠率・出産率共に高いことがわかっています。「EPAを摂取した方の妊娠率は10%増、出産率は15%増、DHAを摂取した方はそれぞれ8%・16%増」という結果がアメリカのハーバード大学で実証されています。
男性もオメガ3脂肪酸が不足すると精子の運動量が下がるため、女性だけではなく男性不妊にも効果的!
オメガ3脂肪酸の効果
オメガ3脂肪酸は妊活や出産に効果があるだけではなく、アルギルー性鼻炎やアチピー性皮膚炎にも効果があると言われています。オメガ3脂肪酸にはアレルギー症状を引き起こす原因を結膜内から減少させる働きがあり、アレルギー性鼻炎症状を抑制する効果を期待することができます。また、皮膚内での炎症を抑制する働きもあるためアチピー性皮膚炎にも有効と言われています。
妊活に良い油とは?
妊活には食生活の見直しも大切ですが、妊活に良い油とはどんなものなのでしょうか?
- 亜麻仁油
- エゴマ油
- オリーブオイル
亜麻仁油やエゴマ油に含まれるオメガ3脂肪酸は体内で生成することができないため、積極的に摂りたい油です。オリーブオイルに関しても体に良い成分が多いため、サラダ油よりも進んで使用したいオイルです。
赤ちゃんにはいつから亜麻仁油を与えてもいい?
体に良い亜麻仁油は、赤ちゃんにはいつ頃から与えても良いのでしょうか?亜麻仁油に含まれる脂肪酸は体内でEPAやDHAに変化し、脳の発達に良い効果をもたらします。そのため、子どもの時から亜麻仁油を与えたいものです。
その時期ですが、9〜11ヶ月頃の離乳食が目安とされています。子どもの脳は3歳頃までに大半が作られ、その後6歳で大人の脳の90%までに成長します。脳神経の発達は妊娠2ヶ月頃から始まっているため、EPAやDHAはできるだけ早い段階から与えたい栄養成分なのです。
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まとめ
「亜麻仁油を妊婦は食べても良いか」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 亜麻仁油は妊婦さんが食べても大丈夫!危険性や副作用はない
- 1日の摂取目安量は小さじ1杯!これだけで1日分のオメガ3脂肪酸を摂取できる
妊娠中の食事には気を遣うものですが、亜麻仁油に関しては妊婦さんが食べても問題ないオイルなので安心して大丈夫です◎胎児の脳の発達や出産にも効果的なので、ぜひ普段の食事に取り入れてみましょう。
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