甘夏ジャム・マーマレードが苦い!柑橘類が含む苦味成分・リメイク方法

冬を越えて春になると美味しくなってくるのが「甘夏」と呼ばれる柑橘類です。今ではグレープフルーツが近い存在で、あまり量は製造されていませんが、日本の美味しい柑橘類の一つです。今回はその甘夏を使ったジャムについて、以下のようなことを解説していきます。

  • 甘夏のジャムとは一体何?
  • 甘夏のジャムはどうして苦くなるのか?
  • 苦い甘夏のジャムはなんとか活用できないのか?

この記事を読むと、苦くてどうしようもなかった甘夏のジャムを効果的に活用する方法が丸わかりです。最後まで読んで、甘夏について詳しくなってしまいましょう。

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甘夏ジャムとは?

甘夏ジャムとは、日本の柑橘類「甘夏」を煮込んで作ったジャムです。ちなみに甘夏とは「夏みかん」を品種改良したもので、夏みかんよりも「酸が抜けるスピードが速くなるように改良されています。」

実だけ?皮なし?

甘夏ジャムには基本的に皮ごと使うのが主流です。なぜなら、甘夏を含め柑橘類には「皮の部分に香りがあるから」です。皮も一緒にジャムに入れることで、より風味の強いジャムに仕上がるのです。ただ、皮に苦み成分が多いため、しっかりと煮込んで使う事がポイント。

大量消費におすすめ

甘夏ジャムは大量の甘夏を使って作るため、甘夏が大量に手に入った時におすすめの調理法です。ジャムにして冷蔵庫に保管することで、果実のまま保存するよりも長期間保存できます。甘夏を大量に消費したい時は、ジャムにしましょう。

圧力鍋でも作れる

甘夏ジャムは、皮も実も使って作りますが、皮の部分は圧力鍋で煮込むと短時間で処理が出来ます。しっかり皮を煮込むことで、苦み成分も除去されやすいのでおすすめです。

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甘夏ジャムが苦い原因は?

では、甘夏は「苦い柑橘類」として有名ですが、どうして苦みがあるのでしょうか?含まれている成分について解説しましょう。

苦味成分

甘夏や夏みかんを苦くしている成分は「ナリンギン」と呼ばれる成分です。ナリンギンは甘夏の皮部分に多く含まれているポリフェノールの一種で、実は体にもいいことが分かっています。

ナリンギンを摂取すると抗酸化作用、抗がん作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、ダイエット効果などの効果があると言われていて、出来るだけ摂取したほうが、健康にはいいのです。とはいえ、ナリンギンがたくさん含まれた皮の部分はかなり苦みが強いので、出来るだけ苦みが残らないように処理をして調理する必要があります。

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苦い甘夏ジャムを甘くする方法

甘夏ジャムはものによっては、苦みが強すぎる物もあります。その場合は、どうすればいいのか?簡単にご紹介しておきましょう。ちなみに、ご自分で作られる場合は、前述した通り皮を先に包丁で取り除き、千切りにして鍋で煮込んだ後に、お水に一晩浸しておくと、かなり苦みは軽減されます。

砂糖を加える

苦い甘夏のジャムには「砂糖を後から加えること」で、甘みを強くすることが出来ます。鍋に入れて弱火で煮込みながら砂糖を加えますが、火を強め過ぎると焦げてしまうので注意しながら調理しましょう。

ハチミツを加える

もう一つの方法は「ハチミツを加えること」です。常温にした甘夏のジャムにハチミツを加えるだけで、簡単に甘みを強くすることが可能です。この方法の方が砂糖を加えるやり方よりも簡単なので、心配であればこの方法を試しましょう。

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柑橘類の苦味成分除去方法

そんな柑橘類の苦みですが、「酵素の力」で取り除くことも出来ます。一体どんな酵素なのでしょうか?

「ナリンギナーゼ」という酵素

甘夏や夏みかん、ゆずなどの苦み成分「ナリンギン」は、「ナリンギナーゼ」という特殊な酵素と混ぜ合わせるだけで、一気に分解をすることが出来ます。ただ、ナリンギナーゼを一般で入手するのは難しいと言われています。

食品加工会社などでジャムやお菓子に柑橘類を使っているメーカーは、ナリンギナーゼを所有していますが、個人でナリンギナーゼは中々手に入らないでしょう。

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苦い甘夏ジャム/マーマレードの使い道・リメイク

その他、苦い甘夏のジャムやマーマレードを何とか加工して食べる方法はないのでしょうか?おすすめの方法が2つあります。それは以下の通りです。

  • 市販のマーマレードやジャムに混ぜる
  • 料理の隠し味に使う

もし、ジャムの苦みがどうしても気になるのであれば、市販のジャムやマーマレードに混ぜると、苦みは軽減できるでしょう。その他、カレーなどの煮込み料理の隠し味としてジャムを投入すると、味がマイルドになって美味しくなります。

ただ、ジャムやマーマレードを料理に使うと、フルーツっぽさが味に出てしまうので、それを考慮して、少量ずつ使いのがポイントです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は春から夏にかけて食べられる「甘夏」について詳しく解説してきました。最後に記事内容をザックリまとめてみました。

この記事をまとめると

  • 甘夏のジャムは皮から使った方が香りがついていい
  • 甘夏の苦み成分ナリンギンは健康にもバッチリ
  • 甘夏の苦み成分ナリンギンは「ナリンギナーゼ」という酵素で分解することが出来る

こういった内容でした。もしあなたも、甘夏を手に入れる機会があれば、是非ジャムやマーマレードづくりに挑戦してみましょう。ご紹介したような方法で、苦みも抑えられます!

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