甘柿の保存方法と保存期間･日持ち｜腐るとどうなる?黒い斑点･カビは? |

柿には甘柿と渋柿がありますが、そのまま食べて美味しいのは甘柿ですね。甘柿は、どれくらい日持ちするのでしょうか？また、どう保存すれば長持ちするのでしょう？そこで今回は、

甘柿とはどんな柿？
日持ち･賞味期限はどれくらい？
腐るとどうなる？保存方法

についてご紹介いたします。

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1 甘柿とは？
- 1.1 甘柿の日持ちはどれくらい？
2 甘柿は腐るとどうなる？
- 2.1 まだ食べられる甘柿の見分け方
- 2.2 柿が腐る原因は？
3 甘柿の栄養成分と効果
- 3.1 栄養素
- 3.2 効果
4 柿を長持ちさせる保存方法
5 まとめ

甘柿とは？

学名	Diospyros kaki
分類	カキノキ科カキノキ属
原産地	日本、中国
英語名	persimmon
フランス語名	kaki
ドイツ語名	Kakipflaume
旬の時期	9月〜11月
主な生産地	和歌山、奈良、福岡

甘柿とは、渋みが少ない柿でクセがなく食べやすいのが特徴です。鎌倉時代に甘柿が誕生し、世界最古の完全甘柿と言われています。

柿が持つ渋み成分は『タンニン(シブオール)』というのですが、甘柿にはタンニンが水に溶けない不溶性の状態で含まれているため、食べても苦味を感じないのです。

甘柿の見分け方としては、黒い斑点の有無があります。斑点がある方が甘く、綺麗なものは甘みが弱い特徴があります。黒い斑点＝渋み成分のタンニンで、これが目に見えている方が渋みが抑えられています。

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甘柿の日持ちはどれくらい？

甘柿の日持ち日数の目安は、下記となります。

甘柿の日持ち

常温保存‥約1週間
冷蔵保存‥約2週間
冷凍保存‥約1ヶ月

完熟度合いにもよりますが、常温では1週間、冷蔵では2週間が賞味期限の目安です。常温保存は追熟させることができるので、まだ固い柿を保存する時にオススメです。

また、冷凍すれば1ヶ月日持ちするので、カットして冷凍したりジャムなどに加工して冷凍するのもオススメですよ。

甘柿は腐るとどうなる？

甘柿が腐ると、どんな状態になるのでしょうか？実は、柿は腐る直前に甘くなる性質を持っているので、完熟して一番甘い状態の翌日に腐ってしまう！なんてこともあるのです。

腐ると‥

茶色く変色している
ぶよぶよして柔らかくなっている
酸っぱい臭いがする
黒いカビが生えている
茶色い汁が出ている

甘柿は腐ると酵母が働くことで、 発酵したような酸っぱい臭い がしてきます。柿は熟すと柔らかくなりますが、完熟を通り越して腐ってしまうと 柿の内部から茶色い汁が出てきます 。

感触は ぶよぶよと柔らかくなり 、つかむと変形してしまうこともあるでしょう。また、果肉が変色して茶色くなったり、酷い場合には 黒カビが生える ことも。腐った柿は腹痛や下痢の原因ですので、残念ですが廃棄するようにしましょう。

まだ食べられる甘柿の見分け方

柿が腐っているのか、まだ大丈夫なのか、柿を見分けるポイントを見てみましょう。保存していた柿がこんな風に変化することがあるので見極め方をご紹介します。

❶ ヘタが黒く変色している

❷ 皮の表面に白い粉のようなものが付いている

❸ 皮が手で向けるほど柔らかい

❶「タンニン」が原因：ヘタが黒くなっていることがありますが、「タンニン」という成分によるものです。タンニンは空気に触れ酸素と結合すると黒くなる性質があります。ヘタが黒く変色しても実にカビや異臭など変化がなければ食べることができます◎

❷「ブルーム」が原因：柿の表面に細かい白い粉のようなものが付いていることがありますが、「ブルーム」と呼ばれるもので、果物が持つ脂質でできた身を守るための成分です。柿自身が水分の蒸発を防ぐために出していて、ぶどうの粒にも見られます。食べても問題はありませんよ◎

❸完熟と腐敗のギリギリライン：柿は熟してくると果肉と皮が剥がれやすくなります。包丁を使わなくても手で向けるほど柔らかくなり、水気が多くぐちゅぐちゅしている状態です。カビや変色などの変化がなければ腐敗一歩手前の完熟状態です！ギリギリ食べることができます◎

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柿が腐る原因は？

では、柿はどんな状態だと腐りやすいのでしょうか？できるだけ長持ちさせるためにも、柿が腐りやすくなる原因を見てみましょう。

❶ 暖かい場所で保存している

❷ 完熟を通り越してしまった

柿以外の果物でも言えることですが、高温多湿は腐敗の元です。柿は常温で置いておくと2日ほどで熟す果物ですので、すぐに食べない場合は冷蔵庫に入れるようにしましょう。

完熟するのを待っていたらうっかり通り越して腐ってしまった！なんてこともあるので、熟すまで待つ間は毎日状態をチェックしてくださいね。

甘柿の栄養成分と効果

栄養素

甘柿に含まれるビタミンCは、なんとミカンの２倍の量。カロテンもピーマンやさやえんどうと同じくらい含んでいます。

ビタミンC：ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
β-クリプトキサンチン：β-クリプトキサンチンは、βカロチンの5倍以上の抗酸化作用を持ち、体内の酸化することで生じる体調不調やトラブルを解消する力があります。高血圧や動脈硬化といった血液、血管内のトラブルによる病気や、シミを予防するため美肌効果、最近では糖尿病にも効果があるとされています。