日々、仕事や家事に追われる忙しい現代人にとって食事はとても重要です。野菜や魚からも栄養は摂取できますが、やっぱりお肉が食べたくなるもの。
お肉を食べる際に気になるのが、「部位によって体に悪影響を及ぼすことが無いか」ではないでしょうか。例えば、赤身肉は体に悪いという話も聞いたことがある人もいるのでは?
- 赤身肉は健康に悪いって本当?
- 牛肉を食べるとがんになる?
- 赤身肉を健康的に食べる方法を解説
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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赤身肉は健康に悪い?
まずは、赤身肉を食べることによる健康上のリスクについて解説していきましょう。
動脈硬化
お肉に含まれる動物性脂肪分は飽和脂肪酸を多く含むことから悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを増加させる傾向があります。
増加したLDLコレステロールによって血管内が詰まり血液の流れが悪くなったり、血管そのものが固くなってしまう症状を動脈硬化と呼んでいます。
赤身肉を多く摂取することで動脈硬化が発生するリスクが上昇することは間違いありませんが、赤身肉の他にも以下のような食品に飽和脂肪酸が多く含まれています。
- 牛バラ肉
- 鶏皮
- ベーコン
- バター
なお、魚には血液中のLDLコレステロールを上昇させず中性脂肪を下げる作用を持つ不飽和脂肪酸が多く含まれています。
なかでも青魚には不飽和脂肪酸の一種であるEPA(エイコサペンタエン酸)が多く、血液中のEPAが多い人ほど動脈硬化を始めとした生活習慣病に掛かりにくいと言われています。
体のためには積極的に魚を摂取することが大切になりますよ。
発がん性
赤身肉を食べることで大腸がんを発症するリスクがあると言われています。これは、国立研究開発法人国立がん研究センターの発表によるもので、赤身肉・加工肉の過剰摂取は「おそらく人に対して発がん性がある」との研究結果が発表されています。
ただし、日本人の平均的な赤身肉の摂取範囲内であれば、赤身肉や加工肉が大腸がんの発生について大きなリスクを与える影響は極めて少ないとも言われています。
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牛肉は体に悪い?
牛や豚は日本人にとって、特に馴染みのある食材ですよね。赤身肉と言えば、やはりこの2種類の肉を指すことがほとんどです。ここでは牛肉を食べることに対するデメリットについて解説します。
食べ過ぎに注意
牛肉を過剰摂取することで、飽和脂肪酸やLDLコレステロールが増加して動脈硬化の原因になるということは先ほど解説しました。
日本人の食事の基準としては、飽和脂肪酸の摂取量は脂質全体の3割を超えないように抑えることが望ましいとも言われています。
そのため、牛肉を食べ過ぎず、野菜や魚などの他の食材をバランスよく食べることが非常に大切なポイントとなります。
発がん性は?
牛肉は、様々な品種の肉牛から取られることで私たちの食卓に上ります。国産牛や和牛、輸入牛など牛の育つ環境も多種多様になっています。
しかし、中には牛の成長を促進させる目的で肥育ホルモン剤や添加物が与えられているものも存在します。
これらのホルモン剤の使用が直接的に人体に影響を与えるかどうか未だ結論は出ていないものの、発がん性を有する可能性はゼロではありません。
私たちに出来ることは、出来る限り肉牛に対する知識を深めて自分の意志で肉牛の選択を行うことであると言えるでしょう。
豚肉と比較
牛肉と同じように日本人にとって馴染みのある豚肉と比較すると、まず値段の違いが存在します。牛肉よりも安価な豚肉はより食べる機会も多くなり、ビタミンB1などの栄養素は牛肉よりも多くなっています。
ただし、値段が安いからといって、その分食べる量を増やしてしまったら当然脂質の過剰摂取に繋がります。
牛や豚といった種類にこだわらず、どんな肉も食べ過ぎを控えることが重要になります。
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赤身肉の健康的な食べ方は?
ここまでは赤身肉についてのデメリットについて解説してきました。ここでは、安全に美味しく赤身肉を摂取する方法を解説します。
おすすめの部位
赤身肉を食べるうえでおすすめの部位を解説します。
肩
牛が運動をするときに動かす部位であるため、脂分が少なくおすすめの部位です。ゼラチン質が多めなため、スープなどで煮込むことで栄養素を無駄なく摂取することが可能です。
ヒレ
赤身肉の中でも脂が少ない部位で、きめ細やかな肉質は牛肉の中でも最高級の部位と呼ばれることもあります。ひとつデメリットを上げるなら値段が少々高いことでしょうか。
モモ
牛の足の内側に当たる赤身肉で牛肉の中で最も脂が少ない部位になります。運動の際によく動かす部位であるため、煮崩れしづらいのが特徴で様々な料理に活用されます。
ネック
赤身が特に多く、固い肉質を持った部位です。しっかりと煮込むことで美味しく食べることが出来ますが、調理に時間を要するため他の部位に比べて安価に手に入れることが出来るのが特徴です。
一日の適量
赤身肉には人間の体にとって重要な栄養素となるたんぱく質が豊富に含まれています。食べ過ぎを防ぎつつたんぱく質を適切に摂取できる量としては、1日に約80g程度が適量とされています。
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まとめ
この記事をまとめると
- 赤身肉には飽和脂肪酸や悪玉コレステロールが含まれているため過剰摂取は避ける必要がある
- ホルモン剤を投与された牛肉は安全性が100%保証されているわけではないので注意が必要
- 赤身肉を健康的に食べるには、脂が少ない部位を選択して適量を食べることが大切
- 牛肉や豚肉に限らず肉の過剰摂取は人体にとって悪影響を及ぼすことをしっかりと理解する
いかがだったでしょうか。
日本には昔から「腹八分目」という言葉があります。どんな食べ物も食べ過ぎると体にとって悪影響を及ぼすため、色々な食べ物をバランスよく食べることが健康にとって最も重要になりますよ。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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