万願寺とうがらしとは、京野菜のひとつとして有名です。唐辛子と言うと、赤い色をイメージするかもしれませんが、万願寺とうがらしは緑のものが多いです。しかし数は少ないですが、赤色の万願寺とうがらしもあります。
- 万願寺とうがらしとは
- 赤と緑、色の違いとは?
- 値段には違いがあるのか?
万願寺とうがらしの色が違う原因と、色の違いで値段が変わるのかご紹介します。
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目次
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万願寺とうがらしとは
万願寺とうがらしとは、京都府舞鶴市満願寺地区で作られている京の伝統野菜です。一体どのような唐辛子であり、その特徴と使い方などについて、詳しく紹介していきます。
特徴
万願寺とうがらしは、万願寺甘とうなどと言われている大型で肉厚の甘唐辛子です。一般的な 唐辛子よりも大きく、長さは15cmにもなります。大きなものは大味などと言われていますが、万願寺とうがらしは甘味があるのでとてもおいしい唐辛子です。
少し湾曲しているのが万願寺とうがらしの特徴です。
味
唐辛子の仲間ではありますが、辛味は少なく、甘みとボリュームがあります。肉厚で果肉が柔らかく実も少ないため、食べやすいのが一番の特徴です 。辛さがないので、子供から大人まで食べられます。
唐辛子というよりも、ししとうのような見た目と味になっています。
使い方
万願寺とうがらしは大きくて味が良いことから「唐辛子の王様」と呼ばれています。
万願寺とうがらしには、ビタミンCをはじめ、ビタミンE、β-カロテン、食物繊維などの栄養素が多く含まれています。動脈硬化や夏風邪の予防に効果が期待できます。さらに美肌効果も期待できるので、夏の強い日差しでダメージを受けたお肌のケアにもぴったりな食品です。
カリウムも含まれているので、ナトリウムを排出し、高血圧の予防にもなります。肉厚で種が少ないので、さまざまな料理に活用することができます。
そのまま素焼きにしたり、素揚げにしたりしてショウガ醤油やだし醤油で食べるのが美味しいです。また京のおばんざいでは、だし汁に浸したりじゃこと炊いたんにするというのが定番です。天ぷらなどの揚げ物やおひたしにするのも、とてもおいしくおすすめです。
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赤色と緑色があるけど違いは?
万願寺とうがらしは赤色と緑色があります。赤は辛く、緑色は辛くないとイメージしてしまいますが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか?
一般的には緑
一般的に 万願寺とうがらしは緑色がほとんどです。赤い万願寺唐辛子は、緑色に比べて数が少ないです。
赤万願寺とうがらしとは
赤万願寺とうがらしは、収穫期を過ぎても枝に残しておくことで、色が緑色から赤色に変化したものになります。赤い=辛いと私たちはイメージしてしまいますが、辛くはないので緑色と同様に素揚げにしてショウガ醤油と共に食べたりします。
違いは?
通常の万願寺とうがらしと赤万願寺とうがらしの違いとは
- 青臭さがなくなる
- 甘味が強くなる
万願寺とうがらしは通常のとうがらしよりも甘味が強い唐辛子ですが、更に赤万願寺とうがらしは甘味が強いので、食べやすくなっています。赤い色で料理のつけ合わせなどに使うと食卓がぐっと華やかになります。
値段はどちらが高い?
万願寺とうがらしは、一般のとうがらしよりも価格が高めです。値段が高めな万願寺とうがらしではありますが、赤万願寺唐辛子と緑の万願寺とうがらしはどちらが高いのでしょうか?
両方の値段
万願寺とうがらしは、スーパーなどで1キロ約3,000円程度で販売されています。1キロを購入することはまずないかと思いますが、一般的には万願寺とうがらしは100gほどではんばいされており、価格は300円前後です。
赤万願寺とうがらしの場合、収穫量が少ないため価格が高くなっており、1キロで約10,000円ほどとなり、100gあたりでは1,000円近くの価格となってしまいます。赤万願寺とうがらしが、いかに貴重なものであるか分かりますね。
どこで買える?
赤万願寺とうがらしは、身近なスーパーなどで見かけることは少ないです。
スーパーよりも産直市場、万願寺とうがらしの産地である京都府舞鶴市満願寺地区周辺であれば手に入りやすくなるでしょう。
近くで購入することができない場合は、通販で購入することをおすすめしますが、スーパーや産直市場で購入するよりも値段が高くなってしまいます。貴重な赤万願寺とうがらしなので、仕方がないのかもしれません。
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まとめ
万願寺とうがらしの赤と緑の違いについて紹介しました。
この記事をまとめると
- 万願寺とうがらしとは 京都府舞鶴市満願寺地区で作られている京の伝統野菜
- 赤と緑、色の違いとは?味や食感は特に違いはないが、収穫をせずに枝に付けたままにしておくと赤い色になる
- 赤万願寺とうがらしは出荷量が少ないので、高価になり、一般的な万願寺とうがらしの3倍以上になってしまうこともある
万願寺とうがらしは、赤と緑では味や食感にはさほど変わりはありませんが、赤万願寺とうがらしは甘味が強く、栄養も緑よりも赤の方が多いといわれています。流通量が少ないので、購入するチャンスは少ないかもしれませんが、赤万願寺とうがらしを見かけることがあればぜひ購入してください。