味の素は本当に体に悪い?デマ?アメリカでは禁止されてるって本当?

日本では「味の素」という呼び名で、私たちの生活に馴染みのあるうま味調味料。またはMSG、化学調味料とも呼ばれ、日本だけではなく海外にも浸透している調味料です。

しかし一部では、味の素を摂取すると味覚障害を引き起こすとの説があったりと、嫌厭している人も多いのが現状です。

私たちの生活には馴染みのある味の素ですが、どんな成分が含まれているのでしょうか?国ごとに異なる認識にも触れていきたいと思います。

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そこで今回は、

 

  • 味の素は体に悪い?
  • なぜ危険といわれる?
  • グルタミン酸ナトリウム

 

これらのテーマについて紹介いたします。

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味の素は体に悪い?



現在も世界的に、味の素は体に悪いと嫌厭している人がいるのは事実です。海外では使用が禁止されていたり、商品パッケージに「NO-MSG」と記載された食品も売られています。

しかし、味の素を常識的に摂取する場合は、安全だと科学的に証明されています。

成分は?

味の素の主原料は、グルタミン酸ナトリウムです。そのグルタミン酸ナトリウムはさとうきびから作られます。

なかなか聞きなれない名前ですが、さとうきびの糖蜜に発酵菌を入れて、醤油や味噌などを作る方法と同じ発酵法で、グルタミン酸ナトリウムを作ります。

味の素は野菜の炒め物や卵かけご飯、調理の下ごしらえまで幅広く使うことができます。

体に悪い成分は?

体に有害だという声も多く上がっていますが、味の素はグルタミン酸ナトリウムを主原料とする食品添加物であり、安全性だと報告されています。

料理の味付けで使う分には、健康への影響を心配する必要はありません。

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なぜ危険といわれる?



これまでアメリカやヨーロッパ等で、うま味調味料(MSG)の有害性が指摘されてきました。

現在は研究により体に無害であることが証明され、徐々にうま味調味料に対する考え方も変わってきているようです。

理由

うま味調味料が体に有害だと噂が広まったのは、1960年代「中華料理症候群」という、うま味調味料を摂取して体調不良を起こした事件がきっかけだと言われています。

それ以来、アメリカを始め様々な国で、うま味調味料は体に悪いというイメージがつき、嫌厭されてきました。

また、日常的に和食を食べている日本では、既に「うま味」という言葉が浸透していますが、海外では浸透しておらず、うま味の成分や役割について理解するのにも時間がかかったということも、大きな一因だったようです。

アメリカでは禁止されてる? 

昔からうま味成分に限らず、人工的に作られた食品添加物は嫌われてきました。

実際にアメリカでは、MSG(グルタミン酸ナトリウム)「健康に害を及ぼす食品」として使用が禁止されています。

ハンバーガーで有名なアメリカのマクドナルド社は、健康志向の顧客を呼び入れる為、ハンバーガーから保存料などの人工添加物を排除する方針を示したりもしました。

「中華料理症候群」と呼ばれる事件がSNSやメディアで広がったことで、人工添加物を嫌厭する人が多いのも事実です。

1980年代に行われた研究により、うま味調味料は体に無害だと証明されましたが、現在も人工添加物に対する悪い認識は収まっていません。

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グルタミン酸ナトリウム



味の素の原料となるグルタミン酸ナトリウムは、さとうきびから作られていると分かりましたね。では、1日にどのくらい摂取するのが良いのでしょうか。

過剰摂取はよくない?

味の素の主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、食品衛生法で定められた安全性試験を全てクリアしており、安全な食品添加物として認められています。

味の素に含まれる成分は、他の食品と同じように体内で代謝される為、体に蓄積されることはありません。その為、適量を摂取する場合には、体に害を与える心配はないでしょう。

しかし、調味料以外の目的として大量に摂取した場合には、健康被害がないとは言い切れません。常識の範囲内で使用するようにしましょう。

一日の適量は?

味の素を調味料として使用する場合、一日の使用量の制限はありません。 ただし、食塩や砂糖と同じように摂取適量が示されています。

一般的にスーパー等で販売されている、赤い蓋の味の素70gの瓶を一振りした場合、約0.1gだと考えて以下を参考にしてください。 

 

  • チャーハン(2人分):8〜10振り
  • 炒め物・卵焼き(2人分):3〜4振り
  • 漬物・お浸し(1人分):1−2振り

味の素の含有量は?

味の素の成分の内、含有量は以下の通りです。

 

  • グルタミン酸ナトリウム:97.5%
  • イノシン酸ナトリウム:1.25%
  • グアニル酸ナトリウム:1.25%

また、グルタミン酸ナトリウムのエネルギーは、1g約4kcalです。

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まとめ

「味の素は本当に体に悪い?デマ?アメリカでは禁止されてるって本当?」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 

この記事をまとめると

  • 味の素の原料は天然のさとうきび
  • アメリカでは禁止されている
  • 「中華料理症候群」という事件が、人工添加物が嫌厭される大きな要因になった
  • 現在も人工添加物を嫌う人は一定数いる
  • 研究により「うま味調味料」は体に無害だと証明された
  • 味の素は1日の規定摂取量はないが、美味しく食べるための規定量はある

 

人工調味料は体に良くないと思われがちですが、適量摂取する場合には問題ないことが分かりましたね。

味の素は料理に振りかけることで、素材の持ち味を引き立てる役割があるので、適量を守って使用するようにしましょう。



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