アガーアレルギーの症状|赤ちゃんが食べても大丈夫?体に悪い?

皆さん「アガー」はご存知ですか?アガーはまだメジャーではなくよく知られていないのですが、ゼリーなどを作るときに使う凝固剤のことをいいます。

ゼラチンや寒天の仲間のようなものです。アガーとはどのようなものなのでしょうか?アレルギーなどあるのでしょうか?赤ちゃんが食べても大丈夫なものでしょうか?

今回は

  • アガーとはどんな食品?
  • アガーにアレルギーがある!
  • アガーは体に悪い?副作用は?

これらのテーマでご紹介いたします。

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アガーとはどんな食品?

アガーとは海藻の抽出物である食物繊維(カラギーナン)を主な原料として作られた、植物由来の凝固剤です。

そのほかに、マメ科の種子の抽出物である多糖類(ローカストビーンガム)などが加えられることもあります。

粉末状で販売されており、ゼリーやプリン、水ようかんなどを作るときに使用され、寒天とゼラチンの中間くらいの固さになり、美しい光沢となめらかな表面に仕上がるのが特徴です。

原材料

アガーの原料は、スギノリ・ツノマタなどの海藻から抽出物する食物繊維(カラギーナン)や、マメ科の種子から抽出する多糖類(ローカストビーンガム)です。

ゼラチンと寒天との違い

凝固剤にはアガーとゼラチンと寒天がありますが、どのように違いがあるのでしょうか?みていきましょう。

アガーとゼラチンと寒天との違いは原料にあります。アガーとゼラチンと寒天の原料と特徴は以下の通りです。

  •  アガー :カラギーナン、ローカストビーンガムなどの海藻を原料としています。ゼラチンと寒天と比べたら、透明度が高いです。
  •  ゼラチン :牛や豚の骨・皮に含まれるコラーゲンなど、動物のコラーゲンを原料としています。体温で溶けるため、口どけがよいとされています。
  •  寒天 :テングサやオゴノリなどの食物繊維が主成分を原料としているので、低カロリーでダイエットにも効果的な健康食品だと言われています。海藻から抽出した粘着物を冷凍乾燥させて作られています。

使い方

アガーを使うときには、配分に気をつけましょう。アガーの量の目安は、水分の全体量に対して1~2%です。砂糖とアガーを混ぜ合わせ、そこに水やジュースなどの液体を加え火にかけます。

65℃を超えてくれば溶けて固まりはしますが、食感がよくないため85~90℃とほぼ沸騰するくらいまで加熱するようにします。

アガーは30℃くらいの常温でも固まりますが、しっかり固まるのはやはり冷蔵庫ですので、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ冷やし固めます。

アガーを使う時の注意点は以下の通りです。

  • あらかじめ砂糖はアガーと混ぜて、そこに液体を加えます。
  • 砂糖を使わない場合は、アガーに少しずつ液体を加え混ぜ溶かします。
  • 酸味の強いものは固まりづらいです。果汁や洋酒など酸味の強いものを加えるのは、軽く煮沸して火を止めたあとにすることが大切です。
  • 冷たい豆乳や牛乳もダマになりやすいです。
注意
アガーはダマになりやすいので注意をしながら使用します。

低温の場合溶けにくくダマになってしまうため、90℃以上の熱い液体に溶かして使用します。ただし、沸騰してしまうとゼリーの強度が落ちるため温度変化に注意が必要です。

値段

メーカーによって値段も変わってきます。参考までにamazonで販売されているアガーの価格は以下の通りです。

ぷるるんアガー 100g TOMIZ(創業102年 富澤商店)1,041円

店頭には置いてない店舗がありますので、amazonなどのネットで購入が便利です。

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アガーにアレルギーがある!

アレルギー

アガーにアレルギーがあるので注意です。アガーの主要な原料の一つとなることも多いカラギーナンは、ゲル化剤、増粘剤、安定剤として食品中に使用されることがあります。

カラギーナンは海藻の紅藻類であるスギノリ、ツノマタ等を原料としていて寒天と構造が似ていますが、寒天より硫酸基の量が多い面があります。アレルギーの症例報告は多くありませんが、数件報告されていますので注意が必要です。

主な症状

アガーのアレルギーの症状は以下の通りです。

  • 摂食後に胸部の圧迫感
  • のどの痛みなどの症状
  • アナフィラキシーを生じる

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アガーは体に悪い?副作用は?

近年海藻類を原料としているカラギーナンの安全性を調べるため、ラットやモルモットなどげっ歯類や人間に近いサルを使って試験が行われました。

ラットやモルモットを使った実験では、カラギーナンが消化管内にがんや潰瘍を引き起こすと報告されています。

この報告を受けてアメリカの国家有機標準委員会は、オーガニック食品に使用可能な原材料国指定リストからカラギーナンを除外することを決めたようです。

現在では、JECFAや国立健康・栄養研究所では食品として食べる量では問題ないとしています。

しかし、研究者の中から発がん性や潰瘍性大腸炎などの危険性を訴える声も出ていることから、食べていいのかどうかの個人の判断がとても大切ではないでしょうか。

赤ちゃんは食べても大丈夫?

アガーは使用されている原料に含まれるカラギーナンなどは、食品添加物の危険性があるので避けたほうがいいと思います。

特に赤ちゃんには危険性が少しでもある可能性がある食品は食べさせたくはないですよね。

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まとめ

この記事をまとめると

  • アガーとは海藻の抽出物である食物繊維(カラギーナン)を主な原料として作られた、植物由来の凝固剤です。
  • アガーは寒天と似ている構造だが、寒天より硫酸基の量が多い面もありアレルギーがあるので注意しましょう。
  • アガーの原料にあるカラギーナンを使用した動物実験より、カラギーナンには消化管内にがんや潰瘍を引き起こす可能性があり、危険性があることがわかっています。

アガーは赤ちゃんに食べさせるのは避けたいですね。

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