「アガー」の使い方を知っていますか?あまり聞き慣れないので、スイーツや料理の初めてのレシピに登場すると、驚く人もいるかもしれません。でもこの記事を読めばそんなアガーに詳しくなりますよ。今回は、
- アガーってなに?
- アガーって体に悪いの?
- アガーの使い方
コチラについて紹介していきます。
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目次
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アガーってなに?
そもそもアガーとは食材ではなく、食材を冷やして固めるときに使う凝固剤のことを言います。名前からはあまり想像しにくいそのアガーの実態を、詳しく見ていきます。
アガーは海藻
アガーは、ツノマタやスギノリといった海藻から抽出して作られたものです。アガーは無味無臭なので、食材を固める他にも、香りのある食品と組み合わせて使うこともあります。
ゼラチンや寒天のように使う
アガーは食材を冷やして固めることができるので、私たちの良く知るゼラチンや寒天のように使います。そのため、スイーツのレシピにも度々登場するのです。
ただしゼラチンや寒天とはいくつか異なる点があり、似ていても全く違うものになりますので注意しましょう。
透明度が高く弾力が強い
アガーの特徴は、その 透明度の高さと強い弾力 です。同じく海藻から作られている寒天は凝固力が強く固まると弾力がほとんどありませんし、色味も白濁食をしています。
またゼラチンは弾力もあり、色味も透明に近いですが若干黄色みがあるのが特徴です。
- ゼラチン:透明に近い黄色で弾力がある
- 寒天:白濁色で歯切れがよく弾力がない
- アガー:透明度が高く弾力も強い
ゼラチンや寒天よりも上質な仕上がりになる
アガーは透明度が高く弾力が強いため、作りたいものによってはゼラチンや寒天よりも上質な仕上がりになります。例えばゼリーに果実を入れて作る場合には、透明なアガーが果実の鮮やかな色合いを引き立たせてくれるので、より美しい見た目になるのです。
また、アガーが凝固する温度は30〜40度で固まり一度固まったら溶け出すこともないため、型崩れしにくいという点もあります。
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アガーって体に悪いの?
聞き慣れないものを取り入れるのは、少し勇気がいるものですよね。また、アガーは体に悪いということも言われているようです。アガーが私たちの体に悪い影響を及ぼすことはあるのでしょうか。
アガーは天然素材なので安心
アガーの原料は、既述のように海藻から抽出したものです。厳密には、スギノリやツノマタなどの海藻から抽出されたカラギーナンという食物繊維に、地中海産のカロブというマメ科の種子から抽出された多糖種などを混合しています。
これらは全て天然素材なので、アレルギーの心配もなく安心して使うことができます。
若干糖質が含まれる
アガーは天然素材ですが、マメ科の種子から多糖類が抽出されたものが混合されているので、若干糖質が含まれます。そのため、使われる多糖類によりカロリーに違いも生まれます。
カラギーナンが体に悪いといわれている
アガーが体に悪いと言われている理由は、原料の1つである食物繊維のカラギーナンにあります。カラギーナンは、食品に混ぜるとゼリー状に固まる性質があるため、食品成分の片寄りや沈澱、分離を防ぐ目的で食品添加物の安定剤やゲル化剤として使われています。
カラギーナンが体に悪いと言われているのは、その安全性を調べる動物実験で、発がん性や潰瘍を引き起こす可能性が報告されたため、体に悪いという議論が起こったことが背景にあります。
少量なら全く問題ない
カラギーナンの安全性を調べる際に行った実験では、かなり大量の投与がされており、また人に近いサルを使った場合には炎症が起きませんでした。そのため、 人が食品添加物として食品に使用される程度の量であれば問題ない という結論に至っています。
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アガーの使い方
アガーが持つ危険性にも触れましたが、一般的な使い方をする分には何の問題もありません。ぜひアガーの特徴を活かし、ピッタリな使い方をして楽しんでみてください。
アガーでゼリーを作ってみよう
アガーの特徴を活かすなら、やはり水ゼリーがおすすめです。アガーの食感はゼラチンや寒天よりも滑らかで柔らかく口溶けが良いのが特徴です。
水とアガーの透明度を活かした、ぷるぷるで涼しげなスイーツです。最後に黒蜜ときな粉をかけるとさらに美味しくなりますよ。
材料と作り方
アガーを使った水ゼリーの材料はコチラです。
アガーの水ゼリーの材料(2個分)
- アガー:小さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 水:250cc
まずは、ボウルにアガーと砂糖を入れて混ぜ合わせます。アガーはダマになりやすいので注意してください。次にアガーを鍋に移し替え、さらに水を加えて混ぜます。
中火で煮立たせたら、弱火で1分加熱します。粗熱を取ったらゼリー型に分入れて、冷蔵庫で1時間おいたら完成です♪
まとめ
「アガーは体に悪いって本当?カラギーナンが危険?どう使うの?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- アガーは海藻と植物から抽出した凝固剤
- アガーはゼラチンや寒天と同じように使うことができる
- アガーは透明度が高く弾力が強いのでゼリーにぴったり
- アガーは少量であれば体に影響はない
これまでスイーツ作りには、ゼラチンやかんてんを使っていたという人も、ぜひ明日からアガーを使ったレシピに挑戦してみてください。これまでになかった新しい美味しさ、美しさを引き出すことができるかもしれませんよ。
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