揚げ物や炒め物、焼き物に欠かせない油。常に自宅に常備しているというご家庭も多いのではないでしょうか?
ストックしておいたサラダ油の賞味期限が、いつの間にか切れてしまった経験をした方も少なくないでしょう。
賞味期限が切れた油は体に悪いのでしょうか。この記事では、
- 油の賞味期限が切れるとどうなる?
- 食べても大丈夫?
- 油の正しい捨て方は?
をテーマに紹介していきます。油の賞味期限が切れても使用して良いのか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
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油の賞味期限が切れるとどうなる?
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことで、傷みにくい食品に記載されています。
開封すると、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにしましょう。
賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし保存状態が悪ければ、早く傷んでしまうこともあります。
ここでは、傷んだ油の特徴について紹介していきます。
臭い
油は傷むと、ガソリンのような臭いや鼻に残る臭いがしてきます。油が酸化することで劣化し、このような臭いを発するのです。
少しこげたような不快な臭いもします。実際に嗅いで確かめるのもよいですが、身体には有害な臭いのため、注意してください。
色・見た目
新しい油は透き通ってますが、劣化が進んだ油は色が濃くなり、茶や黒に変色します。
これは油中の遊離脂肪酸が酸素と反応して酸化反応を起こしているためです。見分け方では一番分かりやすいので、色が変わった際には注意しましょう。
食用油は基本的に腐ることはありません。しかし、光や空気によって品質が劣化してしまうことがあります。
また、揚げ油として数回使う、揚げ物が終わった後に揚げカスを取り除かなかった、保存状態が悪いなどの場合は劣化が早く進むこともあります。
状態
油にはもともと粘り気がありますが、劣化が進んでくると粘りが出てきます。この状態で揚げ物をすると、油切れが悪く、カラっと揚げることができません。
また、泡ができるようであれば、油の劣化が進んでいるので使用するのは避けましょう。油が酸化した際に新たな化合物を生成して油中に出たことで粘りと泡が発生しています。
また、油を170℃くらいの揚げ油で使用した際に煙が出たら、酸化している証拠のため、使用するのはやめましょう。
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食べても大丈夫?
賞味期限は正しい方法で保存されていた場合の期限のため、保存方法によって賞味期限が早まってしまう場合があります。
そのため、賞味期限が切れた油を使用する場合は、必ず油の状態を確認する必要があります。どんな状態なら使用可能なのでしょうか?
酸化していなければ大丈夫
油の賞味期限が切れたからと言って、すぐに食べられなくなるというわけではありません。
しかし、酸化した油は過酸化脂質といった強い毒性を持つ物質を生成するため、食べるのは避けた方が良いでしょう。
酸化した油を摂取すると、腹痛や胃もたれ、動脈硬化を引き起こす可能性があります。
賞味期限が切れてどれくらいは大丈夫?
賞味期限が1年以上も過ぎていれば、サラダ油は正しく保存していたとしても酸化が進んでしまっている可能性があります。
開封していなくても油が酸化して味や質が落ちてしまいます。見た目は変わりなくても、開けてみたら匂いが変わっていたり、料理に使ってみたらなんだか味が変、ということもあるので捨てた方が安全です。
1カ月~半年ほどなら、未開封で正しく保存していた場合に限り、食べられる可能性はあります。
未開封の油は空気に触れることがないため、酸化しにくく状態の変化も起こりにくいです。
ただし、各メーカーは賞味期限が切れた油を食品衛生上の観点から使用することを推奨していません。
賞味期限が切れた油を使用する場合は、しっかり状態を確認し、自己責任で使用しましょう。
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油の正しい捨て方は?
廃油は燃えるゴミで捨てることができますが、液体のまま捨てるのではなく、捨てるためにひと手間加える必要があります。
油は、絶対に排水溝に流してはいけません。油によって配管が傷むだけでなく、環境にも悪影響を及ぼします。
自治体によっては廃油回収ボトルを使って回収する所もあります。住まいの自治体のホームページを確認してみるとよいでしょう。
自治体が行っていない場合は廃油回収業者にも依頼できます。ここでは、賞味期限切れの油の正しい捨て方を2つ紹介していきます。
凝固剤
- 油が熱いまま凝固剤を加えて溶けるまで混ぜ、冷めるのを待ちます。
- 油が鍋の中で固まったら、ビニール袋に入れて燃えるゴミに捨てます。
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牛乳パックと新聞紙を使う
- 牛乳パックの中に新聞紙を詰め込み、そこに冷ました使い捨て油を流し込みます。
- 発火防止のために水を少し注ぎます。
- ガムテープで牛乳パックを閉めて完了です。
牛乳パックがない場合は、ビニール袋を代用して同様の方法を行なえば問題ありません。
まとめ
油の賞味期限が切れた場合について紹介してきましたが、いかがでしたか?油は賞味期限が切れたとしても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
しかし劣化した油は体に害を与える可能性もあるため、しっかり状態を確認し、自己責任で使用するようにしましょう。
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