卵といえば私たち日本人にとって非常に馴染み深い食材のひとつですよね。日本人の家庭で一番使われる食材と言っても過言ではないと言えるでしょう。
そんな卵ですが、あまり馴染みがないかもしれませんが実は食中毒を引き起こす可能性があります。過去を振り返ってみると生の卵や半熟卵を食べた時に体調が悪くなった経験がある人が少なくないはずです。
今回の記事では卵が引き起こす食中毒について解説していきたいと思います。
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目次
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卵の食中毒を引き起こす細菌
卵は非常に栄養価に優れた食材で完全栄養食品とも言われています。良質なタンパク質を始めビタミンやミネラル類も多く含んでいるので、健康な体を作るためにはなくてはならない食材といえます。
そして何より低コストで手に入りますので家計にも優しいというのが良い点ですよね。ただしそんな卵にも食中毒を引き起こす強い細菌が潜んでいる可能性があります。
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食中毒を引き起こすサルモネラ菌
卵にはサルモネラ菌という食中毒を引き起こす可能性のある細菌が潜んでいる可能性があります。一度は名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
サルモネラ菌は鶏や豚、牛などの腸管に存在する細菌です。親鳥が持っていたサルモネラ菌が何かの不具合で卵の中に入ってしまったり、生まれる時に卵の殻に付着したもの、空に付着したサルモネラ菌が割れた卵の中に侵入して繁殖してしまったものなどが原因で感染してしまうことがあります。
サルモネラ菌ってどんな卵にもついているの?
サルモネラ菌は生産段階での管理、出荷段階での衛生管理の徹底、賞味期限表示などによって10年前に比べるとかなり数が減っており、数年では年間に30件程度しかサルモネラ菌による食中毒は見られなくなっています。
ただし海外に比べて卵の消費量が多く、生卵や半熟卵などの生で食べる文化が多い日本ではどうしてもサルモネラ菌の食中毒被害が多いので扱いには注意しなければなりません。
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サルモネラ症の症状は?
サルモネラ症とはサルモネラ菌によって引き起こされる疾患のことをいいます。通常は発熱、腹痛、下痢、嘔吐、嘔気などが生じます。サルモネラ菌を取り込んでしまってから6時間から72時間程度で発症すると言われており、症状は2日から1週間程度続くのが一般的です。
体の弱い人は重症化しやすいので注意が必要
健常な状態の方であれば基本的に重症になる事はありませんが、例えば免疫力が落ちている妊娠中のお母さん、小さな子供、高齢者などがサルモネラ症になってしまうと重症化してしまう可能性があります。
それだけでなく酷い場合だと後遺症なども残ってしまう可能性があるので、免疫力が落ちている、まだ免疫機能が十分ではない状態の時に卵を食べるときはかなり注意が必要です。
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加熱すれば大丈夫?
サルモネラ菌は熱にとても弱いので、しっかりと加熱すれば免疫力が低い方でも問題なく卵を食べることができます。逆に言えば生卵や半熟卵の状態というのはサルモネラ菌のリスクが少なからずあるということを忘れないようにしましょう。
殻があるなら基本は安全
卵には殺菌酵素であるリゾチームというものが含まれています。基本的に殻が割れていない状態の卵であれば内部にサルモネラ菌が侵入してもリゾチームによって殺菌されるので問題ありません。
保存期間が長くなってしまった卵や、殻が割れた状態で販売されていたものに関してはサルモネラ菌が内部まで侵入してしまっている可能性がありますので必ず加熱してから食べるようにしましょう。
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加熱時間の目安
卵を加熱する時の時間は「10分以上」がよいとされています。ゆで卵を作る時はだいたい半分以下になってしまうと半熟のままで、10分を超えると半熟部分がなくなりしっかりと中まで火が通って状態になります。
お弁当に入れる時などには必ず中まで火を通したものを使うようにするようにしましょう。半熟卵の状態で食べたいのであれば殻が割れていない新鮮な卵を選ぶようにして、7~8分でお湯から取り出すようにしましょう。
余談ですが卵はゆで卵にした後でも細菌が繁殖しやすい食品です。もしお弁当として持って行くのであれば保冷剤や保冷バッグなどを使ってなるべくお弁当の温度を低く保つ工夫をした方が良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 卵にはサルモネラ菌という食中毒を引き起こす細菌が付着している可能性がある
- 衛生管理の徹底でかなり少なくなってきているものの年間で30件程度は発生する
- サルモネラ菌は熱に弱いのでゆで卵でも10分程度火を通せばOK
- 殻が割れていた卵や賞味期限が大幅に切れた卵の場合は必ず加熱してから食べるようにしよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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