寒くなり、もうすでにお店にはたくさんのみかんが並ぶ季節になりました。みかんにはたくさんの栄養素が詰まっていて美容にも効果の高い果物です。
美肌を求めてたくさん食べたいところですが、柑皮症という症状をご存知でしょうか。今回は、 みかんを食べすぎることで起きる症状について ご紹介いたします。
- みかんの食べ過ぎに注意?
- みかんの美容効果
- 柑皮症とは?
- 柑皮症の原因や治療法
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目次
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みかんの食べ過ぎは肌荒れの原因に?
健康と美容にいい印象のみかんですが、 食べすぎることで起きるデメリット はあるのでしょうか。
基本的には肌に良い
みかんには、肌にいい作用がたくさん含まれていることで有名です。ビタミンCを筆頭に果肉や薄皮、白い筋や厚い皮の全てにそれぞれ栄養が詰まっていてどこも捨てるのが勿体無い果物なのです。
美肌効果や美白効果などの美容だけでなく、冷えの改善や血流改善、抗アレルギー作用など健康への影響も多いです。
食べ過ぎはどれくらい?
ビタミンCは、水溶性ビタミンでたくさん摂取しても尿として排出されるようになっています。なので、たくさん食べても基本的に問題はありません。
ですが、稀に便が緩くなってしまうことがあるので、1日多くても3〜4個にとどめておきようにしましょう。
みかんの美容効果とは?
[aside type=”boader”] みかんは、ビタミンCが豊富に含まれていることは有名です。このビタミンCにはコラーゲンを作るサポートをする役割があり肌にハリを与えてくれたり、メラニン色素を鎮静させる効果があるあるため、シミやソバカスの予防に繋がります。また、βークリプトキサンチンという成分には、ヒアルロン酸を増やす作用があり肌の保湿効果があるのです。[/aside]このように、みかんには肌にいい栄養が豊富で、「手軽なスキンケア」といってもいい果物です。
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柑皮症とは
柑皮症(かんぴしょう)とは、みかんを食べすぎて、体のある部分が黄色くなってしまう症状のことです。とはいっても病気ということではありません。
症状が出ても慌てないように、柑皮症についてチェックしておきましょう。
症状
柑皮症の主な症状は、手足が黄色く変色していきます。色素が沈着しやすいのは角質の多い場所です。
これは、みかんなど柑橘類に含まれるカロテンという色素が、皮膚表面や皮膚組織に沈着して起きる現象です。ひどくなると手足だけでなく顔や全身まで黄色くなってしまうことがあります。
ただし、黄疸の時のように眼球結膜が黄染しません。健康に影響を与えるものではないですが、できれば避けたい症状です。
原因
この原因は、カロテンという成分の過剰摂取によるものです。カロテンは柑橘類だけでなく、ニンジンやかぼちゃなどの緑黄色野菜から海藻類にも含まれます。
カロテノイドの一種で、角質に定着しやすい特徴があります。
ただ、カロテンの過剰摂取だけが原因でない場合もあり、高脂血症や高血圧などでカロテンの代謝異常が生まれ柑皮症になってしまったり、偏食によるカロテンの過剰摂取でも症状が出ます。
そのため、近年話題だったジュースクレンズダイエットという野菜ジュースを飲み続ける健康法も良いとは言い切れません。
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柑皮症を治す方法は?
では、 柑皮症を治す方法 はあるのでしょうか。症状が出た場合は病院へ行く必要があるのか、対処法を確認していきましょう。
治療法はない
病気というほどでもない症状なので、特別な治療法はありません。
できることは、カロテンの摂取量を制限することです。カロテンが含まれる食品は、みかん・人参・かぼちゃ・スイカ・トマト・ウニ・シソ・海苔などです。
本人が気にしなければ、他に影響はありませんが、黄色い肌を改善したい場合は、このような食品を避けるといいでしょう。
どれくらいで治る?
体内のカロテンが減ってくれば色素も元に戻っていきます。どのくらいで治るかは個人差がありますが、数週間〜数ヶ月と長くかかることも多いです。
病院でカロテン濃度を測定するとともできますが、多くはこれまで食べたものやダイエットなどでの偏食の有無で判断できます。
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まとめ
この記事をまとめると
- みかんには、果肉や薄皮、白い筋、厚い皮まで全てに美容にいい栄養が含まれている。
- 食べる量は、1日3〜4個までにしておく。
- ビタミンCは肌にハリを与え、シミ・ソバカスの予防の効果がある。
- βークリプトキサンチンには、保湿効果に期待ができる。
- 柑皮症とは、肌が黄色くなってしまう症状のこと。
- 柑皮症はカロテンの過剰摂取が原因。
- カロテンは角質に定着しやす軸、手足に症状が出やすい。
- カロテンは、柑橘類・緑黄色野菜・海藻類に含まれる。
- 健康に影響がない柑皮症には、治療法がない。
- カロテンの摂取量を控えると治まってくる。
みかんは美容と健康にいいということは知られていましたが、柑皮症というデメリットがあることも知っておいたほうがいいでしょう。
何事もバランスが大切で、摂りすぎることがないように適量を頭に入れて栄養を取っていきましょう。
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