おでんは冬に食べたくなる鍋料理の一つですが、実は腐りやすいため、次の日のおでんで下痢や腹痛を起こすことがあります。一体どんな菌が原因となっているのでしょうか?今回は、
- おでんで下痢や腹痛になる?
- おでんによる食中毒とは?
- おでんは腐るとどうなる?
- おでんの正しい保存方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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おでんで下痢・腹痛に!
おでんは寒い時期に食べたくなる料理の一つですが、おでんを食べて下痢や腹痛になることがあります。おでんには大根やちくわ・がんもどき・昆布など色々な具材が含まれていますが、実はおでんは腐りやすい料理なのです。
おでんは一度に食べきれず、翌日食べることも多いかと思いますが、次の日まで鍋に入れたままにしておくと雑菌が繁殖してしまいます。おでんのような煮込み料理には、『ウェルシュ菌』という菌が住みつきやすいです。
原因はウェルシュ菌
ウェルシュ菌とは、空気のない暖かい場所を好む、どこにでも存在する菌です。ウェルシュ菌は加熱しても死ぬことがなく、急速に増殖する性質を持っています。
ウェルシュ菌を含む食べ物を食べてしまうと、食中毒症状を起こしてしまいます。
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おでんによる食中毒
ウェルシュ菌は空気がなく暖かい場所を好むため、鍋に入ったおでんは格好の生息場所です。そのため、翌日のおでんや鍋に入れっぱなしにしたおでんは要注意!ウェルシュ菌が繁殖したものを、下記のような症状が出ることがあります。
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
- 腹痛・胃痛
ウェルシュ菌による食中毒症状は下痢や腹痛がほとんどで、発熱は伴わないのが特徴です。また、治るまでの期間ですが2〜3日が平均となっています。潜伏期間は6〜18時間なので、食べた翌日に発症することもあります。
おでんが腐るとどうなる?
おでんによる食中毒にならないためには、腐ったり傷んだりしたおでんを食べないことが予防策となります。おでんが腐ると、どんな風に変化するのでしょうか?
- 酸っぱい匂い・味がする
- 具材がどろどろ溶ける
- 汁に膜が張る
- 汁にとろみが出る
- 食べると舌がピリピリする
おでんは腐ると上記のような変化が見られます。特に卵が傷みやすく、変な匂いや酸っぱい味がすることも。できれば食べる前に気づきたいものですが、見た目の変化としては汁のとろみや具材が溶けるといったことがあります。
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おでんが腐る原因
おでんが腐る原因にはウェルシュ菌がありますが、菌がなくてもおでんは腐りやすい食べ物なんです!水分を多く含む大根やこんにゃく、細菌が入りやすいじゃが芋など、傷みやすい具材が多いのです。
また、ちくわぶやさつま揚げなどの練り物はタンパク質が多いので、細菌が繁殖しやすいです。冬場でも部屋が温かいと、どんどん菌が増殖して腐ってしまうので注意しましょう。
おでんの正しい保存方法
おでんは腐りやすいものなので、余ったり作りすぎた分は冷蔵庫での保存が必須です。おでんを常温で保存できる条件は、室内が10℃以下の場合に限ります。それほど涼しいことはなかなかないと思うので、食べない分は冷蔵庫に入れましょう。
- 粗熱を取る
- 清潔な密閉容器に入れる
また、菌が繁殖しやすい大根やこんにゃくは保存せず食べてしまうのもオススメです。水分量が多い具材は傷むのが早いので、数日保存する場合は要注意です。
おでんは冷凍保存できる?
おでんは具材によって冷凍できるものとできないものがあります。冷凍することで食感や味が変化してしまう具材はこちらです。
- 大根
- 卵
- こんにゃく
大根やこんにゃくは水分量が多いため、冷凍するとスカスカ食感になってしまいます。特にこんにゃくはスポンジのような変な食感になってしまいます。また、ゆで卵も冷凍に向いていません。これ以外の具材であれば冷凍保存が可能で、日持ちの目安は約1ヶ月となります。密閉容器に入れて冷凍しましょう。解凍方法には電子レンジや自然解凍があります。
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まとめ
この記事をまとめると
- おでんにはウェルシュ菌が繁殖しやすい!
- 主な食中毒症状は、下痢や腹痛がある
- 食中毒にならないためには正しい保存方法&鍋に入れっぱなしにしない!
- 具材によっても腐りやすいものとそうでないものがある
おでんは傷みやすい料理なので、一度に食べきれない時は保存方法に注意が必要です。ウェルシュ菌が繁殖しやすい条件が揃っているので、正しく保存して美味しく食べましょう!
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