皆さんは温泉卵はお好きですか?温泉卵と言うとトロトロとした白身の中に、少しだけ固まった卵黄が入っていて、出汁の効いたつゆをかけて食べるのがとてもおいしいですよね。
そんな温泉卵ですが、加熱して作られているので卵アレルギーの人も食べられるのでは?と考える人も少なくないようです。ですが温泉卵であってももちろんアレルギーが出る場合があります。
今回の記事では温泉卵とはどんな食材なのか、温泉卵で卵アレルギーが出る可能性があるのか、卵アレルギーの特徴について解説していきたいと思います。
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目次
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温泉卵ってどんな食材?
温泉卵と半熟卵は何が違うの?
温泉卵とは卵黄の部分は半熟、卵白部分は半凝固状態に茹でた鶏卵のことを言います。一方で半熟卵は卵黄の部分を半凝固状態、卵白の部分は凝固状態に茹でた鶏卵のこといいます。このことからわかるように温泉玉子の方が生に近い、トロッとした食感を楽しむことができ、半熟卵はよりゆで卵に近い状態と言えます。
しかし定義としては「温泉の湯や蒸気を利用して型卵を茹でたり蒸したゆで卵に関しては、どんな状態にもかかわらず温泉卵と呼ばれる」ので、一般的なゆで卵であっても「温泉を使って作るゆで卵であれば温泉卵」と言ってよいという事なのです。
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卵アレルギーは生に近い方が出やすい
私たちの身近なアレルギーとして食物アレルギーがあります。その中でも鶏卵のアレルギーは特に症状が強く、危険視されていますよね。
鶏卵アレルギーは卵が生に近い方が症状が出やすいとされています。なので鶏卵のアレルギーを持つ人は生卵や半熟卵には注意が必要です。温泉卵も例に漏れず、ゆで卵よりも生の状態ですので、避けた方が良いと言えるでしょう。
どうして生の方がアレルギーが出やすいの?
鶏卵のアレルギーの原因物質の多くは、卵白に含まれる「オボアルブミン」と「オボムコイド」というタンパク質と言われています。このうちオボアルブミンは加熱するとタンパク質の構造が変化してアレルギーの原因物質ではなくなります。
もしオボアルブミンによるアレルギー症状が出るひとであれば、生卵を避けてゆで卵にして食べるなら問題なく食べることができます。ただし半熟卵や温泉卵は食べることができないので注意しましょう。
オボムコイドは鶏の卵だけではない
鶏卵アレルギーの原因物質になるオボムコイドは、鶏の卵だけに含まれているとは限りません。例えばいくらやウズラの卵にもオボムコイドは含まれています。
食材だけでなく例えば溶き卵のスープ、マヨネーズ、プリン、ババロアなどは加熱が不十分な状態になりますので、比較的卵アレルギーを引き起こしやすいと言われている食品なので注意が必要です。
小さい頃に発症した卵アレルギーの場合食べられるようになる可能性が高い
卵アレルギーを持っていると言うと、もうこれからずっと卵を食べることができないのかと残念に思う方も少なくないと思います。ですが年齢とともにアレルギー症状が改善される可能性が高いというのも鶏卵アレルギーの特徴です。
定期的にアレルギーの負荷試験などを受けたり、しっかりとした対処法を主治医と一緒に学んでいけば将来的には安心して食べられるようになるでしょう。
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温泉卵は妊娠中に食べても大丈夫?
アレルギーがある人の他にも妊娠中の方は生卵を食べてはいけないとよく言われますよね。これは妊娠中の方はおなかの中の赤ちゃんを育てるために免疫力が少し下がってしまうので、食中毒にかかりやすくなると言われているからです。
食中毒の予防の観点では妊娠中の場合しっかりと加熱した卵を食べた方が良いとされています。最初に紹介しましたが温泉たまごや半熟卵などは黄身と白身が完全に固くなっている状態ではないので、かなり低い確率ではありますが食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。
なので妊娠中の方は温泉卵は避けた方が良いと言えるでしょう。一方でしっかりと固ゆでにしたゆで卵や煮卵などは問題なく食べることができますので覚えておきましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 温泉卵と半熟卵の違いは中の火の通り方による
- 温泉卵は卵黄の部分が半熟、卵白の部分が半凝固状態
- 半熟卵は卵黄の部分が半凝固状態、卵白の部分が凝固状態
- 鶏卵アレルギーは生卵に近いものの方が出やすい
- 温泉卵でも鶏卵アレルギーが出る可能性があるので注意しよう
- しっかりとした検査と負荷試験を行っていけば将来的に卵を食べることができるようになる可能性が高い
- 妊娠中は温泉卵を食べるのは控えよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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