皆さんはきりたんぽを食べたことはありますか?きりたんぽは名前は聞いたことがあるものの実際に食べた経験がある人は少ないかもしれません。きりたんぽは秋田の郷土料理で、秋田県に行けばどこでも食べることもできる料理です。
ただきりたんぽという名前が有名にはなっているものも、実際にはなぜこのような料理が生まれたのか、食べ方など意外と謎の多い料理ではないでしょうか。
今回の記事ではきりたんぽとはどのような料理なのか、発祥・由来、食べ方について解説していきたいと思います。
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目次
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きりたんぽってそもそも何?
きりたんぽとは炊き上げたお米を杉でできた串に握りつけて、それを炭火で焼いたものを言います。しっかりと炭火で焼いたものを串から外し、切って鍋に入れたものをきりたんぽ鍋と言います。
きりたんぽ鍋の具材はきりたんぽの他に、比内地鶏、舞茸、白ネギ、ごぼうなどに加えて様々な野菜を加えて作ります。野菜の中で欠かせないのは「せり」という野菜で、きりたんぽ鍋全体に特有の香りをプラスしてくれます。
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発祥や由来は?
きりたんぽは秋田県の名物として全国に知られています。中でも本場とされるのは大館市で、昔から現地に住んでいるマタギやヤマゴが山で食べていたものがルーツと言われています。
マタギは山に住む狩猟を生業とする人ですが、ヤマゴってあまり聞き馴染みがありませんよね。ヤマゴ(山子)とは山に入って炭焼きや木材の伐採をする人たちのことを言います。何日も山に入って作業をしなければならないため山小屋に寝泊まりをして、自炊をしています。
その時に山小屋で残ったご飯はそのままだと悪くなりやすいので棒に薄く巻きつけて表面を囲炉裏で炙って焼き、日持ちするように加工したのがきりたんぽの発祥です。
串に刺したごはんはその形が「槍のたんぽ(カバー)」に似ていることから「たんぽ」と呼ばれるようになったそうです。 ちなみにきりたんぽといえば手のひら程度の大きさのイメージがあるかもしれませんが、ヤマゴやマタギが作っているたんぽは60㎝以上もあったと言われています。
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きりたんぽ鍋は家でも作ることができる
きりたんぽ鍋は材料さえ揃えれば家でも簡単に作ることができます。自宅で作る場合は材料は以下のものをそろえるようにしましょう。
きりたんぽ鍋の材料:米、水、鶏肉、ごぼう、糸こんにゃく、長ネギ、セリ、昆布だし、醤油
<きりたんぽ鍋の作り方>
- 米を炊いて擂り鉢でご飯をすり潰す
- ご飯粒がある程度残る位にして割り箸に巻き付ける
- 割り箸につけたご飯を焦げ目がつくまで焼く
- 割り箸を引き抜いて、斜めに程よい大きさに切る
- 鶏肉、ごぼう、舞茸、糸こんにゃく、長ねぎ、せりを適当な大きさに切る
- 鍋にだし、醤油、水を入れてだし汁を作る
- だし汁に火をかけて煮立ってきたら鶏肉、ごぼうなど時間がかかるものから順に入れる
- 最後に作ったきりたんぽを入れて出来上がり
この作り方はとても基本的なきりたんぽの作り方です。ご家庭によって出汁の味が異なったり様々な食材を使うところもあります。きりたんぽ鍋の作り方は様々なレシピサイトで紹介していますので、詳しい作り方に関してはそちらの方を参考にしてみてください。
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きりたんぽの食べ方は鍋だけじゃない!
きりたんぽは実は色々な食べ方があります。いくつかピックアップして紹介しますので、お好きなものを自宅で作ってみてはいかがでしょうか。
きりたんぽの甘味噌焼き
鍋に使うことの多いきりたんぽですが、甘く味付けした味噌をつけてから炙ると五平餅のような味になってとても美味しく食べることができます。材料も味噌・醤油、砂糖などの一般的な調味料を使って作ることができるので、お腹が空いた時などのおやつとして食べるのもいいかもしれませんね!
きりたんぽグラタン
きりたんぽはお米が原材料ですので、洋風の味付けともとても相性が良いんですよ!出来上がったきりたんぽをさっと湯通しして、グラタンの材料と一緒にオーブンで焼きあげればとっても美味しいきりたんぽグラタンになります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- きりたんぽは秋田県の郷土料理
- マタギやヤマゴの保存食として作られたのが発祥
- きりたんぽ鍋に欠かせない野菜がセリ
- 家でも簡単にきりたんぽは作ることができる
- きりたんぽは鍋だけではなく甘味噌焼きやグラタンなどにするととってもおいしい!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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