皆さんはローストビーフがお好きですか?ローストビーフといえば中がほんのりピンク色の分厚い牛肉料理のことを言います。お肉をローストビーフのようなレア状態で食べることというのは珍しいので、高級そうだったり豪華に見えるイメージがありますよね!特にクリスマスやお正月などのお祝い事の時に食べるイメージがあります。
今回の記事ではローストビーフの中身はどうして赤くても食べることができるのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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そもそもローストビーフって何?
まずはローストビーフとはどのような料理なのかについておさらいしていきましょう。ローストビーフは伝統的なイギリス料理の一つで、牛肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにして薄くスライスしたものを言います。
グレイビーソースという独特な風味のあるソースにつけて食べるのが一般的で、薬味としてホースラディッシュやマスタードとともに提供されることが多いです。
イギリスではローストビーフは伝統的に日曜日の午後食べる昼食(サンデーロースト)のメインディッシュとして扱われます。正しいローストビーフはお肉の塊を使うのでどうしても価格が高くなりがちなので、ヨークシャープディングと言う副菜を添えて一緒に頂くのが一般的となっています。ローストビーフの特徴は何といっても中身をほんのり赤みが残る程度に焼き上げるところです。
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イギリス料理が不味いといわれるのはローストビーフが原因?
日本ではあまりイメージがないかもしれませんがイギリスの料理はまずいとして世界中で有名です。この風評被害の原因となっているのがローストビーフではないかと言われています。
日曜日の昼食に作ったローストビーフというのはどうしても余りがちなので、翌朝の月曜日にフライドポテトのサラダと共に朝から夜まで食べなければいけないというところが「美味しくない」=「イギリスの料理はまずい」と言われるようになってしまったようです。
ローストビーフ自体がとても美味しい料理なので、あまり不味いイメージがなかったのですが、確かに作ってからかなり時間の経ったローストビーフはまずく感じてしまうこともあるかもしれませんね。
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ローストビーフの中身が赤い状態は大丈夫?
ローストビーフを食べたことがある人ならわかると思いますが、生肉の状態とはまた違う柔らかさを持っていますよね。実はローストビーフの中心部のピンク色の部分は「生の状態」ではなく「ロゼ」という状態になっています。
ロゼ状態とは?
ローストビーフの特徴的なお肉の状態の「ロゼ」は、タンパク質だけ固まって血は固っていない状態のことを言います。なので肉質はとても柔らかくなり風味も損なわれない代わりに、血液の鮮やかな色が残るということです。
ここまでの説明を踏まえても、ローストビーフというのは中身が「生」の状態というわけでなくしっかりとした火が通っているということがわかりますね。
ロゼか生かを見分ける方法はあるの?
私もそうですが、ローストビーフについて調べる前は生の状態で食べるお肉というイメージがありました。ですが血液が固まらない程度の熱を加えて作るロゼという状態はしっかりと火が通っています。
ローストビーフの中身がロゼであると判別するには、焼きたてを金串でさして確かめという方法があります。金串をローストビーフの中心部まで突き刺して10秒経ってから、引き抜いて唇に当ててみます。ロゼならほんのり温かく感じる程度で、生なら冷たいままです。逆に焼きすぎると金串がとても熱く感じるでしょう。
ロゼになる状態と言うと中心温度は54~57℃程度になっています。プロの調理師たちはこのようにローストビーフの中身の状態を確認しているんですね!温度がちょうど良くなったら次は実際に切って色で判断します。薄いピンク色であればロゼの状態になっている証拠なので安心して食べることができます。
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ローストビーフは時間がたつと赤くなる?
ローストビーフは薄いピンク色のロゼに仕上げた後も徐々に色が濃くなっていきます。これは肉の中に含まれている血液のヘモグロビンが、空気中の酸素と反応し赤みが強くなっていることが原因です。
提供されたローストビーフが真っ赤だからといって生ではない
このような色の変化を楽しむのもローストビーフの醍醐味です。そもそも牛肉というのは豚肉や鶏肉などと違い、筋肉の内部まで細菌が入り込むことはありません。なので適切に管理されていればローストビーフの中がロゼ状態であったとしても食中毒を起こすことなく食べることができます。
ただここで注意なのが「適切に管理されていれば」という点です。牛の筋肉の中には細菌が入り込むことはありませんが、腸管内などには食中毒菌が含まれていることがあります。ご家庭で作る場合は必ず有識者の指導のもと行うか、しっかりと火が通っているかどうかを確認しながら料理するようにしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- ローストビーフは伝統的なイギリス料理の一つ
- ローストビーフの中身は生ではなくロゼという状態
- ロゼはタンパク質は固まっているものの血液が固まっていないだけの状態
- 時間が経つと徐々に赤くなるのは血液中のヘモグロビンが空気と結びつくから
- 家でローストビーフを作る時は管理状態に注意しよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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