昆布はミネラルや食物繊維がとても豊富で、美容や健康の為に積極的に食べているという方も多い食材の一つですよね。
それに塩蔵や乾燥などに加工されているものは、日持ちもしてとても便利で扱いやすいです。これから冬のお鍋シーズンになれば、お出汁で使う方も多いのではないでしょうか?
しかしそんな便利で栄養価の高い昆布ですが、食物繊維が豊富過ぎることが原因で、食べ過ぎると下痢や腹痛を引き起こす可能性があることを知っていますか?そこで今回は、
- 昆布でお腹を壊す原因
- 昆布の一日の摂取量はどれくらい?
- 昆布はお菓子でも人気
- 正しく昆布を摂取した場合のメリット
これらのテーマで紹介していきます。カロリーも低いことから、海藻ダイエットをしている方もいるようですが、大量に摂取している場合は注意が必要ですよ。
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目次
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昆布でお腹を壊す原因
それではどうして昆布の食べ過ぎは、腹痛や下痢などのお腹を壊す原因となってしまうのでしょうか?詳しく知っておけばそのほかの食品でも共通する部分もあるかもしれませんね。
食物繊維
昆布が食物繊維豊富なことは知っている方も多いかと思いますが、実際にどれくらいの多さなのか把握している方は少ないと思います。
昆布の食物繊維の含有量は、「100gあたり約31g」です。あまりピンとこないかもしれませんが、食物繊維が豊富なことで知られる「ごぼう」のなんと約5倍もの食物繊維が含まれているんです!
根菜類は比較的食物繊維が豊富と何となく知っている方も多いかと思いますが、ごぼうが約6g、さつまいもが約4g、カボチャが約4ℊです。
昆布がどれだけ食物繊維が豊富なのかが比較するとよくわかりますね!
食物繊維の食べ過ぎで起こる症状
食物繊維を摂りすぎると、場合によっては胃が痛くなる、胃もたれを起こす、最悪の場合は嘔吐する事もあります。これは食物繊維のメリットでもありデメリットでもある、消化に悪いというところからくるものです。
飲み過ぎや食べ過ぎなどの荒れた食生活の後、体調不良の時などは胃腸が弱っていたり疲れています。
そういった際に過度に食物繊維を摂取すれば、胃腸に余計負担がかかり、このような症状を引き起こしてしまいますので注意が必要です。
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昆布の一日の摂取量はどれくらい?
食べ過ぎは良くないということはわかりましたが、具体的にどれくらいまでなら食べても大丈夫なのでしょうか?知らずにいると、ついつい食べ過ぎているかもしれず危険ですよね。詳しく見ていきましょう。
一日の摂取量
実は昆布の食べ過ぎが悪影響を起こす原因として、昆布に含まれる「食物繊維」と「ヨウ素」というものが関係してきます。
食物繊維に関しては、日本人の目標とすべき摂取量は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上と言われています。
ですので食物繊維を、例として20g摂取する場合は「昆布を66g程度」食べれば十分ということです。主食の代わりなどで海藻類を食べている方は注意が必要です。
また、ヨウ素の推奨摂取量は一日130㎍、上限は3000㎍と言われています。推奨摂取量は昆布出汁を数ml飲めばとれるような量です。
昆布を約2g、とろろ昆布をひとつまみ程度食べれば、1日の上限量とされる3000㎍を優に超えてしまうほど豊富に含まれています。
しかしヨウ素に関しては、不要な分を体外に出す働きが体にはありますので、日常的に食べても過剰摂取による健康被害には通常なりません。
連日のように昆布を大量に食べるような食生活をしていなければ気にすることはないでしょう。
昆布の食べ過ぎで起こる症状
昆布の食べ過ぎにより、食物繊維とヨウ素の過剰摂取が原因で体調を崩す方もいます。
- 食物繊維の摂りすぎ
食物繊維の過剰摂取は、胃痛・胃もたれ・便秘・下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
これらは体調の変化によるものが多いです。忙しくて休養が十分に取れない、生活のリズムの乱れ、ストレスによる胃酸の過剰分泌などで胃腸が弱ってしまいます。
このような状態の場合は、昆布を始めとした食物繊維豊富な食品はあまりとらないようにしましょう。 - ヨウ素の摂りすぎ
ヨウ素の過剰摂取は甲状腺に悪影響を及ぼします。甲状腺に異常が出ると、すぐにイライラする、手足がしびれる、無気力状態になるなどの症状があります。
その他にも肌荒れや甲状腺の腫れなど、外的な変化が起こることが多いです。適量を守り、正しく食べることが大切ですね。
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昆布はお菓子でも人気
昆布は食材としても人気ですが、お菓子でも日本人に昔から愛されていますよね。駄菓子屋さんなどで酸っぱい昆布を買っていた、という方も多いのではないでしょうか?
しかしお菓子でも、昆布は昆布。食べ過ぎは気になる所です。詳しく見ていきましょう!
おしゃぶり昆布の適量は?
通常、日本人のヨウ素の推奨摂取量は1日130㎍が推奨とされ、健康に害を与えない上限量が1日3000㎍とされているということは先ほどお話ししました。
おしゃぶり昆布などの乾燥昆布1gあたりには、およそ2mgのヨウ素が含まれていると言われています。
一般的に市販されているおしゃぶり昆布の場合は、1g程度を目安に食べることをおススメします。
都こんぶの適量は?
都こんぶも同様に摂り過ぎは危険です。有名な、赤くて小さい長方形の箱に入っている都こんぶは内容量15gです。1箱食べてしまえば、過剰摂取となってしまいます。
同様に1~2ℊを目安に定期的に食べましょう。
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正しく昆布を摂取した場合のメリット
デメリットばかり紹介してしまいましたが、食物繊維は正しく摂れば体にとても良い働きをしてくれます。
便秘改善の働きとして腸の活動を活発にし、水分を含んで便のかさを大きくしてくれ、排便を促すという効果があります。
食物繊維以外にも、ミネラル・カルシウム・鉄・ナトリウム・カリウム・ヨウ素など、体に必要な栄養素をたくさん含んでいます。摂取した際の健康効果は測り切れませんよ。
まとめ
今回は「昆布の食べ過ぎによる健康効果や具体的な摂取量の目安について」紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 昆布は栄養価がとても豊富なので、食べ過ぎると体に悪影響与える可能性がある
- 特に食物繊維やヨウ素という成分は含有量が多いので注意が必要
- 普通に食べていれば体にメリットのあることばかりなので積極的に食べましょう
栄養価が高いことはメリットが多い反面、注意も必要ということがわかりました。健康に良いからと言って、偏った食生活を送るのは体にとってはNGです。
バランスよく種類豊富な食材を適量食べる、これが健康な体作りには一番大切ですね!
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