日本の春の味覚の一つ「ふきのとう」ですが、食べ過ぎるとアレルギーになってしまう事でも有名です。そこで今回の記事では、ふきのとうを食べ過ぎるとどうしてアレルギーになるのか?ということを中心に、ふきのとうについて、詳しく解説をしていきましょう。先に、記事内容をまとめてみました。
- ふきのとうはどんな食べ物なのか?
- ふきのとうにはどんな栄養素があるのか?
- ふきのとうのアレルギーとは?
- ふきのとうを安全に食べる方法とは?
こういった内容となっています。この記事を読み込んで、安全にふきのとうを味わえるようになりましょう。
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目次
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ふきのとうってどんな食べ物?
ふきのとうとは、春に芽を出すふきの「つぼみ」の部分です。ふきは茎や根を地面の中に隠していて、春になると、ふきのとうと呼ばれるつぼみを地表に出すのです。ちなみに、細長くて茎のように見える「ふき」ですが、通常よく食卓に上るふきの部分は「葉っぱ」です。
茎は、地中深くに埋まっていて、毒性が強いので食べられないようになっています。
毒性はある?
ふきのとうには「毒性」があります。自然界の植物には、動物に新芽を食べられないように、毒を自分の体の中に作り込むタイプが存在するのです。ふきはそういった毒性のある植物の一つで、この毒は人間にとっても有害です。
ピロリジジンアルカロイド類と呼ばれる毒が、ふきやふきのとうの灰汁の中に大量に含まれていて、きちんとした下処理をしなければ、人間の体に害を与えてしまうのです。
苦味成分
ちなみに、ふきやふきのとうから感じられる「苦み成分」はこの灰汁や毒性物質が原因とされています。つまり、苦みが強い場合ほど、毒性物質がまだまだ残った状態だと考えて良いでしょう。
灰汁や毒性物質を極力抑える方法は後述しますが、「苦みが残っていた方がおいしいから」と、下処理をほとんどせずにふきのとうを食べてしまう事は危険なのです。
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ふきのとうの栄養
ふきのとうに主に含まれる栄養素は以下の通りとなっています。
- 食物繊維
- カリウム
- ビタミンE
- アルカロイド
大量の食物繊維やカリウムが含まれているので、健康維持にはかなり効果的な食材だと言っていいでしょう。どんな効果があるのでしょうか?
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ふきのとうの効能
ふきのとうを食べると、以下のような効果が期待できます。
- 便秘の改善
- 高血圧の抑制
- アンチエイジング効果
- 免疫力向上
- 肝機能向上
食物繊維が含まれているので、便秘には効果がありますし、カリウムは血圧を下げてくれる効果があります。また、ビタミンEは抗酸化作用があり免疫力を上昇させてくれると言われています。
癌に効く?
ふきのとうには「ペタシン」と呼ばれる物質がたくさん含まれていて、このペタシンが「がんに効く」と言われています。しかし、ふきのとうを直接食べたくらいでがん細胞を抑制する効果は薄いので、あまり期待して食べ過ぎない方がいいでしょう。
ただ、ふきのとうにはビタミンEやアルカロイドなどの、免疫力を高める成分がたくさん含まれているので、がん予防のために適量を食べることはおすすめです。
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ふきのとうを食べ過ぎるとどうなる?
ふきのとうを食べ過ぎると、体調不良になってしまうことがあると言われます。どんな症状なのか見ていきましょう。
下痢・腹痛
まず、ふきのとうの食べ過ぎで「下痢や腹痛」になることがあります。これは、ふきのとうの毒性物質ピロリジジンアルカロイド類が胃腸に刺激を与えるためで、食後数時間で症状が現れます。
アレルギー
また、ふきのとうには「アレルゲン物質」も含まれることが分かっています。唇が腫れてしまったり、体に蕁麻疹などが出来るアレルギー事例が報告されているのです。今まで、果物アレルギーなどにかかったことのある人は、アレルギーになりやすいので注意しましょう。
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ふきのとうは下処理が大事!
前述した通り、ふきのとうは「下処理」をして食べるのが重要です。下処理の主な工程としては「灰汁抜き」になります。では、どうすればいいのでしょうか?
あく抜き
ふきのとうは必ず「灰汁抜き」をして食べましょう。ふきのとうに塩を振って手で刷り込んでいきます。その後、沸騰した鍋のお湯で数分間茹でてください。その後、お湯は必ず捨ててふきのとうは熱をとります。このように、事前に下茹でをするだけで、かなりの量の灰汁や毒性物質が無くなるのでおすすめです。
あく抜きしないとどうなる?
灰汁抜きをしないと、強い苦みが残ってしまう他、下痢や腹痛などの強烈なアレルギー症状を起こしてしまう危険性が高いです。必ず、灰汁抜きを行ってから、調理に入るようにしてください。
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アレルギー症状が出た時の対処法
もし、自宅でふきのとうを食べてアレルギーになってしまった場合は、安静にして湯冷ましなどで水分補給をしましょう。症状がひどいようであれば、病院にいかれることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事では、日本の春の味覚ふきのとうについて、詳しく解説してきました。最後に記事内容を簡単にまとめておきます。
この記事をまとめると
- ふきのとうには毒性物質が入っている
- ふきのとうは下処理をすると安全に食べられる
- ふきのとうアレルギーになった場合は、病院に行くことも検討しよう
こういった内容でした。あなたも早速ふきのとうを手に入れて、日本の春を満喫されてはいかがでしょうか?
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