甘くて美味しいチョコレートは、誰でも大好きなお菓子です。そんなチョコレートの原料として使われる「ココアバター」は、あまり知られていませんがチョコレート以外にも用途が豊富!もしかするとあなたの周りにもココアバターを使用した製品があるかもしれません。
- ココアバターってどんなもの?
- ココアバターの効能
- ココアバターの活用レシピ
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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ココアバターとは
まずはココアバターについて簡単に解説していきます。ココアバターの原料となるのは、みなさんもよく知るカカオ豆です。このカカオ豆を丁寧に加工した結果、液体状になったものをカカオリカーを呼びます。
その後、液体状となったカカオリカーをプレス機によって圧搾すると、2つの物質に分けることが出来ます。そのうちの1つが「ココアバター」になるのです。なお、分けられたもう1つの物質は、お菓子作りなどに使用されることの多い「ココアパウダー」になります。
味
カカオリカーから圧搾したココアバターは、そのままでも食べることが出来ますが食べてもチョコレートのような甘みは当然感じられません。どちらかというと無味無臭に近いものと言えるでしょう。嗅覚が鋭い人には僅かなチョコレートの香りが感じられることもあるようです。
また、ココアバターの外観もチョコレートなどの黒や灰色とは程遠く、薄い黄色のいわゆる一般的な「バター」に近いものを想像してもらうとわかりやすいでしょう。
成分
原料であるカカオ豆のうち、約50%は脂肪分と言われています。この脂肪分を圧搾して抽出したものがココアバターになるため、ココアバターはその全てが脂肪分であると言えるでしょう。また、ココアバターを構成する脂肪のうち、95%が以下の3つの脂肪酸であると言われています。
オレイン酸
血液内の善玉コレステロール値を減らすことなく、悪玉コレステロール値だけを下げる効果があると言われています。油分にとって致命的となる「酸化」が起きにくいことも特徴です。
ステアリン酸
主に牛肉などに含まれることが多く、摂取してもコレステロール値の上昇作用がないことで話題となった成分です。また、善玉コレステロール値を上昇させつつ、悪玉コレステロール値を減少させるという貴重な効果も併せ持っています。
パルミチン酸
パルミチン酸も牛肉などに含まれることの多い成分ですが、摂取することで動脈硬化防止作用があると言われています。
食用以外の使い道は?
わたし達が普段何気なく使用している日用品にもココアバターは含まれています。
スキンケア用品
カカオバターに含まれる「オレイン酸」「ステアリン酸」「パルミチン酸」は、天然のアンチエイジング効果があり、スキンケアに最適と言われています。その用途は特に多く、フェイスクリームやヘアケア用品まで非常に幅広いものとなっています。
座薬
ココアバターは、医療に使用する座薬の基剤としても使用されることがあります。これは、ココアバターの融点が体温に近い30℃〜34℃であるため。体内に入れるとすぐに溶け出す点が座薬の目的とマッチしているのです。
カカオバターとの違いは?
ココアバターとカカオバター、実はどちらも同じものになります。正確には大本の原料となる「カカオ豆」から抽出するためカカオバターと呼ぶのが正しいという説もあります。しかし、イギリスでは「カカオ」を「ココア」と呼んでいるように、場所によって呼び方は様々です。そのため、どちらかでの呼び名にこだわる必要はないでしょう。
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ココアバターの効能
メリット
ココアバターを食用とするメリットは、なんといってもオレイン酸などによるコレステロール値の抑制効果でしょう。同時に悪玉コレステロールを下げる効果もあるため得られる健康効果には目を見張るものがあります。
また、スキンケアとして使用することによって、肌の乾燥を防いでくれる効果も見逃せません。ココアバターをうまく使用することで体の内外両面から美容と健康を得ることが出来るのが大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
その一方で、ココアバターはそのまま食べることはなくやはりチョコレートなどへの加工を経て食べることがほとんど。その場合は当然砂糖などが含まれることになるため食べ過ぎには注意が必要です。
また、ココアバターをそのまま食べる場合も成分は油脂であることから相応のカロリーがあることは頭に入れておく必要があります。
アレルギーへの影響は?
一般的に「バター」というと、牛乳から作られるものをイメージするかと思います。しかし、ココアバターは原材料に牛乳は全く使用していないため乳製品のアレルギーを持つ人でも問題なく摂取することが出来ます。
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ココアバターの活用レシピは?
チョコレート
ココアバターを使用して作るチョコレートは、滑らかな舌触りが絶品です。ココアバターがあればホワイトチョコレートを始めとして、様々な種類のチョコレートも作ることが出来ます。豊富なバリエーションはパーティーのお土産などにも喜ばれます。
ケーキ
ココアバターを使用したケーキは、甘みを抑えて作れるのが大きな魅力。少し大人のチョコレートケーキを楽しみたいなら断然おすすめの一品です。
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まとめ
この記事をまとめると
- ココアバターはカカオから抽出した脂肪分のことを指す。
- カカオバターとココアバターは呼び方が違うもののどちらも同じもの。
- 食べるだけでなく、スキンケアなど用途が豊富でオレイン酸などの健康効果が高い
- バターという名前が入っているが牛乳ではないため乳アレルギーでも問題なく使用できる
いかがだったでしょうか。
ココアバターは通販などでも入手が可能な食材の1つです。市販とは一味違うスイーツを作ることが出来るので、機会があれば一度試してみてくださいね。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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