文旦は柑橘類の中でも大きく、店頭に並んでいても目をひきますね。厚めの皮をむき、ジューシーな実をパクッと口に入れた瞬間「あれ?思ってたより酸っぱいいし苦い」と思ったことはありませんか?
この記事では、文旦が酸っぱい…苦い味もする…と思った時の美味しい食べ方をご紹介していきます。ぜひ最後までお読みください。
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目次
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文旦(サボン)が酸っぱい…
文旦は柑橘類なので、酸っぱかったり苦かったりするものですが思っていた以上に酸っぱいと、残念な気持ちにもなりますね。文旦の酸っぱさや苦味の原因をみていきましょう。
苦味や酸味がある原因
<苦味の原因>
文旦の苦味の原因は、ナリンギンというポリフェノール成分が含まれているからです。昔から柑橘類の果皮は生薬として使われてきたのは、このナリンギンが含まれているからでしょう。
ナリンギンの効能としては、抗酸化作用、血流改善、抗アレルギー、食欲を抑える働きがあります。まさに「良薬口に苦し」というところですね。
ナリンギンは文旦の他にも八朔、グレープフルーツ、などにも含まれています。
<酸味の原因>
文旦が酸っぱいのは、収穫されたばかりの新鮮な文旦だからです。文旦は酸味が強い柑橘類なので、収穫して一度寝かせて酸を抜いてから出荷されます。
文旦を食べて酸っぱいと感じたら、常温で置いておくと酸っぱさが抜けていきます。保存は、常温で風通しのいい場所が最適です。ただし、酸が抜けたあとは甘みが抜けていくのであまり置きすぎないように気をつけましょう。
対処法
ナリンギンは、薄皮や白いわたに含まれています。なので、苦味が苦手な方は薄皮を丁寧にむくといいでしょう。薄皮をむいた手で実を触ると、ナリンギンが実についてしまいます。
手間ではありますが、薄皮をむくたびに手をふくと苦味が実につくのを防げます。
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文旦(サボン)の皮のむき方
文旦は外側の皮が厚いので、手でむくのは難しいでしょう。包丁や専用皮むき器でむくのをおすすめします。包丁の時のむき方と農園さんが販売している皮むき器をご紹介します。
包丁
- 文旦はヘタを横にして置き、包丁の先端で皮のまわりを一周浅い切り込みを入れる。
- 切り込みにスプーンを差し込み、文旦を回しながら実と皮を離す。
- 手で左右にひねって外側の皮をむき、薄皮のついた実を取り出す。
- 薄皮の上部を包丁で切り落とし、薄皮をむき、種を取ります。
専用のむき器を使う
文旦専用のむき器があるのを知っていますか?文旦は他の柑橘類と比べて皮が厚いので、むき器があると便利です。
土佐市の文旦屋白木農園さんの文旦専用皮むき器「ムッキー」が使いやすそうだったのでご紹介します。
レビューを見ると、『大切な果汁をこぼすことなく食べられます。(HPより引用)』とありました。他の柑橘類でも使えるので、柑橘類好きさんにはあると便利なアイテムです。白木農園さんHP→https://buntan.com/aisatu/aisatu.htm
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その他に美味しい食べ方は?
文旦は、ジューシーで生で食べるのが一番美味しいのですが、たくさん手に入った時など生で食べる以外の、美味しい食べ方をご紹介します。
砂糖・シロップ・はちみつに漬ける
<作り方>
- 文旦は薄皮を丁寧にむく
- 密閉できる容器に文旦の実を入れる
- 文旦の実の上から、砂糖・シロップ・はちみつ好みのものをかける
- 冷蔵庫に入れ一晩おく
ポイント
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冷蔵庫で2週間ほど保存可能です。皮はピール漬けにできるので置いておきましょう。下記を参照にしてください。
ジャムやマーマレードにする
<材料>文旦・砂糖・レモン汁
<作り方>
- 文旦は皮をむき、薄皮もむいて小鍋に入れる
- 文旦と砂糖を煮詰めて、2、3回ふきこぼす
- レモン汁を入れて火を止める
ポイント
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文旦は苦味が強いので、2、3回ふきこぼすと苦味がまろやかになります。
ピール漬けにする
<材料>文旦の皮・砂糖・グラニュー糖・水
<作り方>
- 文旦の皮をよく洗い細切りにしていく
- 鍋に皮がひたひたにかぶるくらいの水を入れ10〜15分茹でる。ザルにあげる。を2回繰り返す
- 2回茹でた皮を冷水で20分冷やす。
- ザルにとり、キッチンペーパーで水分をよくとる。
- 小鍋に砂糖と皮を入れ煮詰める
- ザルにあげ、バッドに並べて半乾きにする
- 半乾きになったら上からグラニュー糖をまぶす
(山形味の農園さんHP参照)
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まとめ
ここまで、文旦が苦い、酸っぱいおいしい食べ方について書いてきました。
この記事をまとめると
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文旦が苦い原因は、ナリンギンというポリフェノール成分が入っているから。
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ナリンギンには、抗酸化作用。血流改善、食欲抑制効果がある。
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苦味成分のナリンギンは、薄皮やワタに含まれているので苦味が苦手な方や子どもには、薄皮とワタを丁寧にとるとよい。
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文旦は実も皮も食べられるので、ジャムやピールづけにすると余すことなく食べられる。
文旦は苦味と酸味が強い柑橘類なので、食べた時に思っていた味じゃないと思われる方もいるでしょう。けれど、この苦味成分には、抗酸化作用。血流改善、食欲抑制など体にいい成分が入っています。
もし食べられる程度の苦味であれば、食べてみましょう。どうしても食べられないのであれば、ジャムや砂糖漬けにしてみてくださいね。この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。
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