中国のデザートといえば杏仁豆腐ですよね!独特な風味と味わいが特徴で、中華料理にとても合うスイーツです。そんな杏仁豆腐ですが、どのようなスイーツなのかいまいちよくわからないですよね。プリンなのか、ゼリーなのか、豆腐なのか・・・、作り方はどうやって作っているのかなど、色々謎ですよね。
今回の記事では杏仁豆腐とはどのような食材なのか、どのような材料が使われているのか、作り方、食べ過ぎは体に良くないのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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杏仁豆腐とは?
杏仁豆腐の「杏仁」は、果物のあんずの種の中にある、硬い皮に包まれた白い実のことを言います。漢方の世界では杏仁は「あんにん」ではなく、「きょうにん」と呼びます。杏仁豆腐はこの杏仁を使って作られる中国発祥のデザートです。
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杏仁豆腐はどのように作られるの?
杏仁豆腐は杏仁を粉状にして水と合わせた後にそれを丁寧に濾して作ります。このようにして取り出した杏仁エキスに牛乳を加えてゼラチンや寒天で固めてできたのが杏仁豆腐です。なので豆腐という名前がついていますが、豆は一切使われていません。
最近では杏仁パウダーというものが販売されており、杏仁パウダーに牛乳を加えて寒天やゼラチンで固めれば簡単に作ることができるようになっています。
杏仁はアーモンドに似ている?
杏仁豆腐に使われる杏仁は、同じバラ科の植物であるアーモンドと似ているらしいのです。なので杏仁を使わずにアーモンドパウダーでも杏仁豆腐は作れるとのことですよ!なんだか杏仁豆腐とアーモンドが似ていると言われてもピンと来ませんよね。
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杏仁豆腐の成分は?
杏仁豆腐に使われている材料は主に以下の食材です。
- 杏仁
- 砂糖
- 牛乳
- ゼラチン
- クコの実
この中で特徴的な杏仁に含まれている成分は「オレイン酸」と「アミグダリン」です。実はこのアミグダリンというものは体に悪いと言われている成分なんです。
杏仁豆腐は体に悪いって本当なの?
先ほども紹介したアミグダリンは杏仁だけに限らず、梅やもも、びわなどの種に含まれている成分です。アミグダリンは別名をレートリルといい、日本では青酸配合体といいます。
青酸は体に悪いものの代表的な成分で、青酸中毒という言葉が頭に使われるように過剰に摂取した場合は嘔吐、低血圧、めまいなどが生じる場合があります。
杏仁豆腐は安全!
ただし杏仁豆腐の場合は「青酸の量がとても少ない」ので、相当な量を食べ過ぎなければ体に悪い影響を与えることはまずないと言っても良いでしょう。杏仁豆腐に使われる杏仁は乾燥させて粉末状にし、さらにそこからエキスだけを抽出していますのでアミグダリン量はとても少なくなっています。
大体の量でいえば杏仁豆腐を5~6個一気に食べなければ大丈夫でしょう。もし杏仁豆腐のアミグダリンが気になる場合は、杏仁豆腐と風味が似ているアーモンドパウダーを使うと良いでしょう。
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オレイン酸は体によい!
先ほど杏仁に含まれている成分にオレイン酸とアミグダリンがあると言いましたが、オレイン酸は非常に高い健康効果を持つ脂質と言われています。
オレイン酸は摂取すると血中のコレステロールを適切に保つ働きがあります。コレステロールには悪玉コレステロールと善玉コレステロールという種類があり、悪玉コレステロールは動脈硬化や心臓病、高血圧などの原因となりますが、一方で善玉コレステロールは動脈硬化を予防してくれる作用があります。オレイン酸はこの善玉コレステロールの量を減らさずに、悪玉コレステロールだけ減らす効果があると期待されています。
また時間が経っても酸化しにくく、悪くなりにくいといった点もオレイン酸の特徴のひとつです。脂質は体内で発生する活性酸素という有害な酸素と結びついてしまうとがんや動脈硬化、心臓病や脳疾患などの原因になってしまうと言われています。オレイン酸は活性酸素と結びつきづらく、酸化しにくいのでとても優秀な資質と言えます。
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杏仁豆腐に使われるクコの実もかなり優秀な成分を持つ
杏仁豆腐に乗っている小さな赤い実はクコの実と言います。クコの実はあの世界三大美女のクレオパトラもよく食べていたという歴史があるほど有名なスーパーフードです。
クコの実には豊富なミネラル、ビタミン、アミノ酸の一種のベタイン、カロテノイドのゼアキサンチンという成分が豊富に含まれています。これらの栄養素が働くことによって以下の効果が期待されると言われているのです。
- 抗酸化作用によるアンチエイジング効果
- 滋養強壮による疲労感の回復、スタミナの工場
- 糖尿病の予防
- 眼精疲労改善
- 美容効果
クコの実はミックスナッツなどに含まれていることがありますが、あまりメジャーな食品ではありませんので見つけたらぜひ食べてみてくださいね!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 杏仁豆腐は中国発祥のデザートで、杏の種の中身を使う
- 杏仁にはオレイン酸やアミグダリンという成分が含まれている
- アミグダリンは摂取しすぎると体に大きな影響がある
- 杏仁豆腐はアミグダリンの量がとても少ないので安心して食べることができる
- 5~6個以上食べるのはやめよう
- 杏仁豆腐に乗っているクコの実はスーパーフードとして知られている
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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