柑橘類の一つ、“じゃばら”という品種を食べたことはありますか?あまり知られていない果物ですが、じゃばらが持つある成分には、花粉症やアトピー、気管支炎などのアレルギーに効果があるんです!今回は、
- じゃばらってどんな果物?
- 花粉症に効果あり?
- 副作用はある?
- おいしい食べ方
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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じゃばらってどんな果物?
特徴
分類 | ミカン科ミカン属 |
原産地 | 和歌山県東牟婁郡北山村 |
旬の時期 | 11〜12月 |
主な生産地 | 和歌山県 / 三重県 |
じゃばらは、和歌山県東牟婁郡北山村を原産地とする国産の柑橘類の一種です。貯蔵性が高く、収穫後は半年近く果汁や風味を落とさず保存することができます。
由来
『じゃばら』という名前は、「邪気を払う」という意味合いが由来となって付けられたと言われています。
味はまずい?おいしい?
じゃばらの味は、甘みがあり果汁たっぷりでみずみずしいのが特徴です。柑橘類なのでほどよい酸味もあり、後味には少し苦味もあります。
生産地
じゃばらの主な生産地は、原産地であり柑橘類の生産量が多い和歌山県です。日本でのじゃばら生産量の約70%を和歌山県が占めています。他には、愛媛県・三重県でも栽培されています。
旬の時期
じゃばらの旬の時期は、12月〜2月頃となっています。収穫時期は11月下旬〜12月上旬で、果実がまだ緑色の状態で収穫されます。収穫後に貯蔵して追熟させることで皮が黄色へと変化し、甘みが出てきます。
じゃばらの栄養と効果
栄養素
じゃばらは、ビタミンCやクエン酸を豊富に含んでいます。また、わたや袋の部分にはポリフェノールも含まれています。ポリフェノールは強い抗酸化作用を持つので、美容にも効果的です。また、葉酸やカリウムも豊富に含まれる果物です。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- クエン酸:クエン酸は人間のエネルギー代謝でクエン酸が作られる過程があります。そのため、エネルギーを作り出す材料になり、疲労解消効果があります。血流を改善させ、冷え性の解消効果や体の不調の原因になる体のHpを戻す働きも持っている栄養素です。
- ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
効果
じゃばらが含むビタミンCやポリフェノールには抗酸化作用があるため、 体の細胞の老化の原因である活性酸素を抑えるアンチエイジング効果 が期待できます。シワ・しみ・肌荒れを改善する働きがあるので、美容におすすめです。
また、じゃばらの薄皮には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内に届き、便通をよくする働きがあるので、 腸内環境の改善やデトックス効果・お腹スッキリ効果 も期待できます。他にも、カリウムによる 冷え性改善・むくみ改善効果 などがあります。
- 気管支炎喘息
- アトピー性皮膚炎の改善
- 花粉症の緩和
- 老化の抑制
- 高血圧予防・改善
- 抗ストレス作用
- 疲労回復
- 冷え性・むくみ改善
じゃばらが持つ効能の中でも、特に注目したいのが『花粉症の改善』です。どんな成分が関係しているのでしょうか?
じゃばら花粉症に効果的?
季節を問わず花粉症に悩んでいる方は多くいますが、実はじゃばらには花粉症の症状を緩和する効果があるんです!
じゃばらに含まれる『ナリルチン』というフラボノイドの一種が、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支炎喘息などのI型アレルギーを抑制する効果があると言われています。
ある実験では、花粉症を持つ男女になナリチルンを含む『じゃばら粉末カプセル』を約2週間飲んでもらったところ、143人中のうち約7割の人が花粉症の改善を実感したという結果が出ています。
また、ナリルチンの効果だけでなくビタミンCにも アレルギー反応を起こす原因となる『ヒスタミン』の分泌を抑える働き があります。
花粉症に効果的なサプリとして『じゃばらパウダー』というものも販売されている!
じゃばらに副作用・デメリットはある?
じゃばらには花粉症緩和やアトピー症状の緩和など、抗アレルギー成分が含まれていることがわかりましたが、副作用が心配な方もいるのではないでしょうか?
じゃばらには副作用となる成分や、体に悪いものは含まれていません◎ かなりの量を食べ過ぎると、食物繊維の過剰摂取による腹痛や下痢を起こすことがあるので注意してください。
じゃばらのおいしい食べ方・レシピ
じゃばらはそのまま食べても美味しい果物ですが、こんな風にアレンジすることも可能です。大量消費したい時などの参考にしてみてください。
ジャム
じゃばらは、外皮を刻んでジャムにしても美味しいです◎ 砂糖とレモン果汁と一緒に煮詰めてみましょう。瓶詰にすると、未開封の場合半年ほど日持ちするので、大量消費にもおすすめです。
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まとめ
この記事をまとめると
- じゃばらは、『甘み>酸味>苦味』といった味わい
- ナリルチンという抗アレルギー成分により花粉症・アトピー・気管支炎緩和が期待できる
- ビタミンCにもアレルギー反応の原因となるヒスタミンを抑える働きがある
じゃばらは柑橘類の中ではあまりメジャーではありませんが、抗アレルギー効果があるので花粉症やアトピーの方は必見です。おいしいまま長期保存もできるので、旬の時期には是非購入してみてください♩
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