チアシードに危険性はある?発芽毒の害・症状・対処法・1日の摂取量

チアシードには毒性があることを知っていますか?スーパーフードとして注目されている食材ですが、一体どのような影響があるのでしょうか?危険性や毒性による影響について着目しました。今回は、

  • チアシードに危険性はある?
  • チアシードの発芽毒って何?
  • 食べ過ぎた時の副作用
  • 1日の摂取目安量はどれくらい?

これらのテーマについて紹介いたします。

スポンサードリンク

チアシードとは?

“チアシード”は、メキシコに生息するシソ科のサルビア属の植物の種を指します。スーパーフードとして注目されている食材で、植物そのものの大きさは高さが2m手前ほど、種であるチアシードは直径2mmほどの大きさです。

チアシードは通常、乾燥した状態ですが、水で戻してぷるぷるとした状態に戻して食べます。栄養成分や有効成分が多く含まれており、健康効果や美容効果が沢山ある話題の食材です。

戻す時間

チアシードを食べる時は、基本的に水で戻してから食べます。水で戻すことで、種の周りに透明でジェル状のものが現れ、乾燥した状態からぷるんとした状態になります。

チアシードを戻すのに必要な時間は約12時間と少々長いので、日中食べる場合は前日から水に浸けておく必要があります。前日の夜から浸けておけば、翌朝の朝ごはんに食べることができます◎

スポンサードリンク

チアシードに危険性はある?

“チアシードには危険性がある”と言われることがありますが、チアシードが持つ『発芽毒』というものが原因となっています。

「発芽毒があるため、チアシードを食べる時は水でじっくり12時間かけて戻して食べる」のですが、発芽毒とは一体どんなものなのでしょうか?

また、チアシードは水で戻さずに生でそのまま食べることもできますが、この場合、発芽毒に危険性はないのでしょうか?

チアシードの発芽毒とは?

チアシードが持つ発芽毒とは、種(チアシード)が外敵から身を守るための天然毒成分です。発芽の季節まで種に蓄えているもので、その間に食べられないようにすることが目的です。

発芽を抑えている成分が『アブシジン酸』というもので、体内に存在する『ミトコンドリア』に対した毒となっています。ミトコンドリアは代謝やエネルギーを発生させる働きのあるものなので、これがアブシジン酸(発芽毒)に攻撃されると、下記のような症状が出ることがあります。

発芽毒による危険性
  • むくみ
  • 冷え性
  • 免疫力の低下
  • 疲労回復力の低下

長時間かけて水で戻すことにより、発芽毒が抑えられるので安全に食べることができます。チアシードは乾燥状態で生のまま食べることもできますが、発芽毒による影響もゼロではありません。少量であれば上記のような症状は出にくいでしょう。

スポンサードリンク

チアシードに副作用・害はある?

チアシードを食べることで副作用や体への害はありませんが、食べ過ぎると腹痛や下痢を起こすこともあります。腹痛や下痢となるのは、 豊富に含まれる食物繊維が原因 です。

チアシードを水で戻すとぷるぷるしたジェル状になりますが、これは水溶性食物繊維によるものです。100gあたり34gも含まれるチアシードの食物繊維は、適量であれば便秘解消など腸内環境を良くする働きがあります。

しかし、過剰摂取してしまうと消化不良を起こし、腹痛や下痢の原因となってしまうのです。胃の中で水分を吸収し膨れるので、お腹がゴロゴロすることもあります。

  • 水溶性食物繊維水溶性食物繊維は、食物繊維の中で水に溶けやすい分類のもので、主な働きは腸内細菌の餌となり、善玉菌を増やすと同時に酪酸や酢酸と言ったエネルギーの材料になります。腸内環境を整える効果が高く、便秘や下痢と言った不調を改善していきます。免疫力をあげたり肌を綺麗にする栄養素です。

1日の摂取量目安は何g?

ダイエット効果やアンチエイジング効果、健康効果を実感するには、継続的にチアシードを食べ続ける必要があります。

MEMO

1日の摂取目安量は10g程度

1日10gと聞くと少ない気もしますが、水で戻す際は10倍の量が必要なので100mlの水を使用します。水で戻したチアシードはかなりカサが増えるので、10gでも十分な量です。毎日食べ続ける際は、10gを目安に食べるようにしましょう。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • チアシードが持つ発芽毒は、水で戻すことで安全になる
  • 発芽毒による影響は、むくみ・冷え性・免疫力低下・疲労回復力低下など
  • 食べ過ぎは食物繊維が原因で腹痛や下痢となることも
  • 1日の摂取量目安は10g!10倍の水で戻して食べるのが基本

チアシードには発芽毒という毒成分がありますが、水で戻せば安全に食べることができます。また、乾燥状態で食べることもできるので、発芽毒の危険性はかなり低いです。食べ過ぎなければ体に影響が出る可能性は少ないので、1日10gを目安に食べるようにしましょう。

スポンサードリンク