おせちやお弁当にも大活躍のかまぼこ。ちょっとお弁当に隙間が開いたときや簡単なおつまみにはぴったりですよね。
そんなかまぼこについて「かまぼこの意味や由来、歴史は?」「原料の魚って何?」「どんな種類がある?」と疑問に思ったことはありませんか?そこで、今回は以下のことについて解説します。
- かまぼこにはめでたさや魔除け、慶び、神聖、清浄などの意味がある。
- 蒲という植物の穂に形が似ていたことからかまぼこと呼ばれている。
- 平安時代から親しまれている食材。
- 原料はハモやエソ、タラ、アジ、タチウオなど。
- 板かまぼこや蒸し焼きかまぼこ、蒸かまぼこなど、かまぼこの種類を紹介。
普段何気なく楽しんでいるかまぼこについて詳しく知り、さまざまな種類のかまぼこを楽しんでみましょう。
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目次
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かまぼこってどんな食材?
普段から馴染みのあるかまぼこですが、歴史が深く、意味や由来があり、形にも意味があります。そこで、かまぼこについて詳しく解説します。
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かまぼこの意味・由来
おせちに入っているかまぼこには意味があります。これは、半円形をしたかまぼこを初日の出に見立てているためです。
また、色にも意味があり、ピンク色の部分はめでたさや魔除け、慶びを表し、白は神聖さや清浄を表しています。
名前の由来は蒲という植物の穂の部分に見た目が似ていることから名付けられました。なぜなら、昔は魚のすり身を竹などに巻きつけたちくわのような形で作られていたためです。
さらに、蒲の穂は鉾(ほこ)に似ていることから、「蒲の鉾」つまり、かまぼこと呼ばれるようになりました。普段何気なく食べているおせちに入ったかまぼこにも、しっかりとした意味や由来があります。
かまぼこの歴史
かまぼこの歴史は諸説あります。なぜなら、かまぼこは平安時代から親しまれており、歴史が深いためです。
例えば、かまぼこが歴史上の文献に初めて登場したのは平安時代の古文書と言われています。関白右大臣の宴席に出された料理の1つとして描かれており、ここではまだちくわのような形をしていたそうです。
文献に残っていなくても西暦260年には魚のすり身を槍に巻きつけて焼いて食べたことが始まりという説もあり、かまぼこの歴史は非常に古いと言えます。
かまぼこ形の起源
かまぼこが板に乗った半月形をしているのは、以下のような理由があります。
- 整形しやすいため
- 柔らかいかまぼこを運ぶ際に便利であるため
- 完成したかまぼこの水分を調節するため
板に乗ったかまぼこは、室町時代には形が完成しています。最初は羽子板を2つに割ったような取手付きの板が使われていました。
しかし、たくさん並べて焼くときに邪魔になるので、取手のない今の形が完成しました。このように、かまぼこが板に乗った半月形をしているのには、起源や理由があります。
かまぼこが有名な県
かまぼこが有名な県は新潟県や兵庫県、千葉県などです。これは、生産量が多い県であるためです。
例えば、新潟県は13.4%、兵庫県は10.4%、千葉県は7.8%ものシェアを誇っています。ちなみに、消費量が多いのは宮城県、長崎県、富山県となっています。
昭和35年ごろに開発された魚のすり身技術のおかげで大量生産が可能になりました。現在では埼玉県、栃木県、山形県、奈良県、岩手県を除いた全国各地でかまぼこが作られています。
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かまぼこの原材料の魚の種類は?
かまぼこの原材料になる魚には、ハモやエソ、タラ、アジ、タチウオなどがあります。これらの魚が使われるのは、かまぼこの味の良さと弾力性を引き出すためです。
例えば、味がよく、弾力性のある2つの性質を持つ魚は少なく、通常数種類の魚を組み合わせてかまぼこが作られています。
ただすり身を形にするだけでなく、厳選した魚を使用するため、あの味と弾力のあるかまぼこが作られていると言えます。
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かまぼこにはどんな種類がある?
かまぼこと一言に言っても、全国にはさまざまな種類のかまぼこがあります。そこで、かまぼこの種類について解説します。
板かまぼこ
板かまぼこは最もベーシックなかまぼこと言えます。小田原かまぼことも呼ばれ、関東で馴染んでいる種類です。
蒸し焼きかまぼこ
蒸し焼きかまぼこは蒸板かまぼこの表面にみりんを塗ってあぶったものです。濃い焼き色が特徴で、関西地方で親しまれています。
蒸しかまぼこ
蒸かまぼこは板かまぼこと蒸し焼きかまぼこ以外のかまぼこです。板にすり身を成型した後に、蒸し上げて作られます。
笹かまぼこ
笹かまぼこは焼きかまぼこの一種で、すり身を笹の葉の形にして焼きます。仙台笹かまぼこや阿倍の笹かまぼこなどが有名です。
鈴廣かまぼこ
鈴廣かまぼこは150年以上の伝統があるかまぼこです。鈴廣かまぼこは天然素材が使われており、化学調味料なし、保存料無添加で作られています。
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まとめ
かまぼこは歴史が深く、さまざまな種類があるんですね。
この記事をまとめると
- かまぼこは色によってめでたさや魔除け、慶び、神聖、清浄などの意味がある。
- かまぼこの由来は蒲という植物の穂に形が似ていたから。
- 平安時代の文献にも載っている、歴史の深い食材。
- ハモやエソ、タラ、アジ、タチウオなど、味がよく弾力性のある魚を組み合わせて作られている。
- 板かまぼこや蒸し焼きかまぼこ、蒸かまぼこなど、種類によって作り方が異なる。
かまぼこは地域性が強く、普段慣れ親しんでいるかまぼこは他の地方では変わったかまぼこと認識されている可能性も。その分、他地域のかまぼこは新鮮な気持ちで楽しめるかもしれませんね。
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