皆さんは金時豆を食べたことはありますか?例えば有名な宇治金時といえば、その金時は「小豆」を意味しますよね。ただ小豆の他にも「金時豆」という種類が別にあるのです。金時豆と小豆の違いっていったい何なのでしょうか。
今回の記事では「金時豆」と「小豆」の違いについて解説していきたいと思います。
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目次
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小豆と金時豆の違いって?
まずは小豆と金時豆の違いを簡単に説明していきます。そもそも初めに結論から説明すると「小豆と金時豆は全く違う種類の豆」なのです。
あずき(小豆)とは?
あずき(小豆)はマメ科ササゲ属アズキ亜属に属する1年草の種子です。日本におけるあずきの生産は北海道が総生産量の4分の3を占め、他は丹波や備中で生産されています。
日本産のあずきは「大納言」「中納言」「白小豆」「黒小豆」の4品種あります。古くよりあずきは食用として、赤飯やおこわ、小豆粥として季節の節目やお祝いの席で振るまわれてきました。乾燥小豆は水に浸して戻すための浸漬時間を長くするほど加熱中に割れる「胴切れ」が起きやすくなります。
金時豆とは?
一方で金時豆はあずきとは違い「ササゲ属」ではなく「インゲンマメ属」なので小豆というよりはインゲン豆と同じ種類になります。
金時豆はインゲン豆の中でも特に代表的な銘柄で北海道で主に栽培されています。インゲン豆のうち7割くらいが金時豆で、中でもよく知られているのは「大正金時」という品種です。非常に赤紫色が鮮やかなことから、金時豆ではなく赤いんげん豆とも呼ばれたりします。金時豆は粒の形が良く味わいも非常に優れていることから煮豆用に適した豆とされています。甘納豆の原料として使われることが一般的です。
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小豆と金時豆は全く違うもの!
ここまでの説明でお分かりいただけたと思いますが、小豆は言わずと知れた「あんこ」の原材料で、金時豆は「甘納豆」の原材料になります。この説明が一番わかりやすいかもしれませんね!
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どうして小豆を金時豆というようになったの?
そもそも小豆を小豆と言っていれば全く混乱しなくて済んだのに、小豆を金時と呼ぶようになってしまったのでしょうか。
これはいくつか説がありますが、坂田金時が関係していると言われています。坂田金時というのは大人になった金太郎のことですね。金太郎のトレードマークであるあの赤ら顔が、小豆の皮の赤紫によく似ていることから小豆を金時というようになったそうです。
本物の金時豆の名前の由来もおそらく金太郎の赤ら顔から来ているので、別の品種ではあるもののルーツはどちらも一緒になってしまっています。これが混乱してしまう原因といわれています。
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金時豆の凄さ
ここまでは小豆と金時豆の違いについて説明してきました。少し複雑なところもありましたが、大体のところは分かっていただけたと思います。では次は金時豆の栄養価について少し解説していきます。金時豆は栄養満点の優れた食品なんですよ!
ポリフェノールが豊富に含まれている
実は金時豆には黒豆の3倍ものポリフェノールが含まれています。黒豆といえばおせちにも出されるくらい、健康効果が高いとして知られる食材ですがその3倍もの栄養素を含むのは驚きですよね。
ポリフェノールとはほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分ですが、抗酸化作用が強く、体の中に発生する有害な物質の活性酸素を除去してくれる力があるということで最近話題の成分になっています。
ポリフェノールの種類にはアントシアニン、カテキン、カカオポリフェノール、ルチン、フェルラ酸、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)、クルクミン、ショウガオールなどがあります。活性酸素を除去することによって、肌の老化を防いだり細胞の老化を防ぐなど様々な効果を期待することが出来ます。
食物繊維も豊富に含まれている
金時豆にはポリフェノールだけでなく食物繊維が豊富に含まれているところも注目のポイントです。食物繊維は大豆の1.7倍も含まれており、積極的に摂取することで腸内環境をきれいにしてくれます。
腸内環境が綺麗に整うとストレスに強くなったり、免疫力が高まったり、美肌効果があったり便秘を改善してくれるなど様々なメリットがあります。
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金時豆を料理に使ってみよう!
金時豆には様々な効果があることがわかっていただけたと思います。先ほど金時豆の説明で煮物にするのがお勧めという解説を行いましたが、実は金時豆はいろんなお料理に活用することができるのです。
- 金時豆のカレーライス
- 金時豆の炊き込みご飯
- サラダのトッピング
このように様々な食べ方があります!金時豆って調べればたくさんのレシピが出てくると思いますのでぜひチャレンジしてみてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 小豆と金時豆はそもそも全く違う品種である!
- 小豆はあんこの原材料
- 金時豆は甘納豆の原材料
- 金時豆も小豆も金時と呼ばれるようになったのは金太郎の赤ら顔がルーツである
- 金時豆はポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれている
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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