中国から伝来したと言われる「くわい」は、日本でも江戸時代には既に食べられており古くから親しまれてきた野菜です。くわいは国内でも生産されており、広島県福山市・埼玉県越谷市などが有名な産地として知られています。
- 味わいや食感はどんなもの?
- お正月に食べられることの多いくわい、その理由とは?
- くわいを美味しく頂ける様々な調理方法をご紹介!
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目次
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くわいってどんな味?食感は?
くわいは湿地に生える多年草・オモダカ科の栽培品種で、地下に育つ茎部分にできる養分を蓄えて丸く育った塊茎を食べます。
くわいに含まれる栄養素は主に炭水化物で、その他にカリウム・葉酸・銅・亜鉛などが含まれています。
どんな味?
くわいには日本でよく食べられている「青くわい」を含む、3種類があります。
- 青くわい・・・アクが強く、独特のほろ苦い味わい
- 白くわい・・・アクが強く、あっさりしている味わい
- 吹田くわい・・・アクが強く、上品で濃厚・ほんのり甘味のある味わい
食感は?
くわいの種類によって、食感も変わるのでお料理によって使い分けると良いでしょう。
- 青くわい・・・芋のようにホクホクッとした食感
- 白くわい・・・実が硬めで、シャキシャキとした食感
- 吹田くわい・・・小振りの実で、栗のような食感
シャキシャキさせるにはどうする?
くわいをシャキシャキとした食感で楽しみたい場合は
- 大黒くわい
- 黒くわい
などもシャキシャキ食感が美味しい野菜です。
大黒くわいは主に輸入品が多く、黒くわいは国内で栽培されていますが生産量が少なく一般市場に出回ることは余り無いです。
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お正月に食べるのはなぜ?
くわいは漢字で「慈姑」と書き、1つの根に沢山の子が付くように育つことから“子供を慈しみ哺乳する母のよう”に見えることから付けられたと言われています。
おせちに入っているくわいはどんなもの?
おせち料理に食べられているくわいは、飾り切りされて煮物にされたものが一般的です。
- くわいの芽を残すように、皮を剝く
- 皮剝きが済んだら、六角形または八角形に形を作る
と「万年生きる亀」をあしらうことができます。
関東・関西で違う?
おせち料理やお雑煮など、関東と関西で異なる食文化なことは皆さんご存知ですよね。
一般的に
おせち料理に入れる意味は?
くわいは縁起の良い食材として知られていますが、様々な理由があるとされています。
- くわいの特徴的な芽が出ている様から、「芽出る(出たい)」という言葉になるため
- くわいの特徴的な芽が上に向かって伸びるため、出世祈願の意味を込めた
- くわいの特徴的な芽が出ることから、子孫繁栄の意味がある
- くわいは1つの根に沢山の子が付くように育つことから、子孫繁栄の意味がある
- くわいを飾り切りし、六角・八角にすることで亀をかたどり不老長寿の意味
などが一般的に言われています。
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どんな食べ方がある?
ここからはくわいに馴染みの無い方でも、簡単に調理できて美味しく頂ける方法をご紹介していきます!
下処理
くわいは非常にアクが強く、独特な苦味が苦手・・・と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
くわいはしっかりと下処理を施すことで、食べやすくなりますよ。
- 皮を剝き、約30分~1時間程度水にさらす
- 米のとぎ汁などで、約10分程度下茹でする
を行うことで、強いアクを抜くことができ煮物など調理がしやすくなります。
塩ゆで
薄切りしたくわいを塩ゆでしたものを、サラダのトッピングなどにするとホクホクの食感を美味しく楽しめますよ。
- くわいを皮むきし薄切りにして、塩ゆでする
- お好みの野菜をサラダ用にカットしておく
- 野菜サラダとくわいを盛り付け完成
マヨネーズなどを使用するとお子さんでも食べやすくなりますよ。
炒め物に
くわいの炒め物も絶品です。是非、中華風・豚肉などとこってり炒めなどをお試しくださいね。くわいの炒め物にする際は
- 皮を剝き、芽を切り落とす
- 薄切りする
- 味付けを濃くする
とアクや苦味を感じにくいですよ。
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まとめ
この記事をまとめると
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くわいには大きく3種類あり、①青くわい②白くわい③吹田くわいで日本では主に青くわいが食べられている
- 青くわいはホクホク食感、白くわいはシャキシャキ食感、吹田くわいは栗のような食感
- シャキシャキ食感を楽しみたい際は白くわい・大黒くわい・黒くわいを使用すると良い。
- おせち料理に食べられているくわいは飾り切りされて煮物にされたものが一般的で関東・東海・関西地方のおせち料理に入っている
- くわいのアク抜きのために行う下処理は、皮むき後に水にひたす・下茹でを施すことで食べやすくなる
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