だんだん寒くなってきて温かいものが食べたくなる時期になってきましたね。秋といえば皆さんはどのようなイメージがありますか?私の中では紅葉のイメージがあったり、色が濃くなる銀杏の木から取れる銀杏が入った茶碗蒸しを食べたくなっちゃいますね。
皆さんは銀杏はお好きでしょうか?銀杏は非常に栄養価に優れた食品ですが、実は「銀杏中毒」と呼ばれる怖い症状を引き起こす可能性もあるのです。
今回の記事では銀杏とはどのような食材なのか、銀杏中毒とは何かについて解説していきたいと思います。
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目次
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ぎんなんってどんな食べ物?
学名 | Ginkgo biloba |
分類 | イチョウ科イチョウ属 |
原産地 | 中国 |
おいしい時期 | 9月〜11月 |
ぎんなんは銀杏(いちょう)の木になる実の中にある殻に包まれた胚乳種の部分を食べる野菜です。「木の実」に分類されそうですが実は野菜の仲間なのです。銀杏にはオスとメスそれぞれの木がありますが、ぎんなんがなるのはメスの木限定です。
果肉はみなさんもご存知の通り食べることはできません。生産地は、主に愛知県や大分県で収穫されたものが出回っています。
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銀杏中毒って?
銀杏中毒は、銀杏を摂取することと関連して引き起こされる中毒症状のことを指します。普通に食べるぶんには問題ないのですが、栄養状態が悪い人や子供が大量の銀杏を摂取することで銀杏中毒を引き起こす可能性があるのです。
銀杏中毒の症状
銀杏中毒を生じると「吐き気」「嘔吐」「下痢」などの消化器症状がメインで生じます。もっと重症になるとめまいや全身の痙攣などの神経症状が出現、発熱をきたしたり、不整脈が出現、息苦しくなったり顔色が悪くなったりして最悪の場合死に至る可能性もあります。
銀杏中毒では命にかかわることもあるので、発症が疑われた場合はすぐに医療機関に受診するようにしましょう。
銀杏中毒の原因とは?
銀杏中毒は、銀杏に少量含まれている「メチルピリドキシン」と呼ばれるものによって引き起こされると考えられています。この物質は体にとって必要なビタミンB6と非常に形が似ており、摂取しすぎるとビタミンB6の過剰摂取と体が誤認してしまい体から本当のビタミンB6を外に出してしまうので、結果的にビタミンB6が不足してしまい様々な症状が出てしまうということです。
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どれくらいまでなら食べてもいいの?
銀杏は少し怖い一面があるということが分かっていただけたと思います。絶対に銀杏を食べてはいけないというわけではなく、食べ過ぎだけに注意すれば問題なく食べることができる食品なので、量だけには気をつけるようにしましょう。大人であれば1日6~7粒まで、子供なら1~2粒にとどめておく方が良いでしょう。
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銀杏に含まれる栄養素
先ほどまでは銀杏を食べることによって体に害を成す可能性がある、という情報を主にお伝えしてきました。そんな怖い一面が銀杏ですが、適切な量を守って食べればとても栄養価の高い食材なのです。
銀杏の主な栄養素
銀杏には、ビタミンCやビタミンE、カリウムが含まれています。また、薄皮にはポリフェノールが含まれています。この栄養素には強い抗酸化作用があり、体のサビつきを防止したり生活習慣病を予防する働きがあります。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
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量を守れば薬に!食べ過ぎたら毒に!
いかがでしたでしょうか?銀杏中毒は非常に強い症状をきたすものですが、食べ過ぎなければ銀杏に豊富に含まれている素晴らしい栄養素を摂取することができます。これは銀杏だけではありませんが、どんなに良い栄養素を持っている食材でも食べ過ぎてしまうと逆効果になってしまう可能性があるので注意しましょう。
この記事をまとめると
- 銀杏は銀杏中毒を引き起こす可能性がある!
- 銀杏中毒になると下痢や吐き気などを引き起こし、最悪の場合死に至るケースもある
- 銀杏そのものはとても栄養価に優れた食材
- 食べ過ぎだけは注意しよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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