ローストビーフといえば、シンプルな味付けに、オーブンで蒸し焼きにするシンプルな調理法。豪華に見えて家庭でも簡単に作ることができるので、おもてなしにもピッタリです。
薄くスライスすると、生焼けのようなピンク色をしていて、赤い肉汁が溶け出す 様を見ると、「生で大丈夫?お腹壊さない?」と心配になったことはないでしょうか。
ローストビーフの中の ピンク色は火が通っている ので大丈夫です。 赤い汁はお肉のタンパク質が水分と一緒に出てきているだけ なのでこちらも心配はいりません。
ただ、中の色が真っ赤の場合は生の状態で、もしお肉の鮮度が落ちていたり保存方法が悪いと食中毒になってしまします。
調理中のお肉の温度を確認すると、それを防ぐことができます。
- ローストビーフの中心温度
- 温度の測り方
- 低温調理について
- 食中毒の症状や期間
- ローストビーフの加熱方法三選
今回はこちらについてご紹介いたします。
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目次
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ローストビーフの中心温度は何度?どうやって測る?
半生状態を避けるために、調理用の温度計がオススメです。 これがあれば、ちょうどいい焼き加減がお肉を切ってみなくても、正確に判断することができます。中心温度はどれぐらいがいい?
ちょうどいい焼き加減といっても、それには、ステーキ肉と同じように3段階あります。
・ロゼ(ピンク色のお肉)…54〜57℃
・ミディアム(茶色がかったお肉)…57〜60℃
それぞれ好みがあると思いますが、中心温度は ロゼが一番ローストビーフを美味しく食べることができる温度 と言われえています。また、これを見るとわかるように、50℃以下は焼きたりず、60℃以上だと焼きすぎになります。
温度の測り方・温度計の使い方
温度計の串の部分に温度センサーがついているので、それをお肉の中心に深く刺して温度を測ります。ローストビーフは分厚いかたまり肉なので、 何箇所か刺して確認すると、焼きムラを防げます 。
低温調理の場合は?
もともとは、業務用としてあったものを家庭でも取り入れられるように販売され人気となった低温調理器。 40〜60℃程度の低い温度のお湯で、じっくり時間をかけて調理していくのが特徴です。
タンパク質の変成がないため、水分が失われず、 柔らかく旨味を閉じ込めた料理 が出来上がります。
しかし、やはり気をつけたいのが「食中毒」です。 低温調理の場合、ウイルスなどを殺菌することは難しい ため、厚生労働省でも規定が定められています。
・63℃で30分以上加熱する
となっており、低温調理の場合は、調理時間はかなり長くなります。
この規定を守ることと、新鮮なお肉を使うこと、そして調理器具や手は清潔にしておくことが大切になってきます。
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食中毒になったらどうなる?
ローストビーフで、実際に食中毒になってしまった場合、その症状はどんなものなのでしょうか。症状や期間など事前に知っておきましょう。
症状は?
ローストビーフで食中毒を起こした場合、その多くは2種類の菌のどちらかに感染したと考えられます。一つは、牛の腸内にいる腸管出血性大腸菌(主に0157や0111)です。牛の糞から牛肉やお水、食品に付着します。
二つ目は、人を含む生き物、下水、自然界に生息するサルモネラ菌です。調理家庭での感染が主ですが、虫やペットにも存在します。
どちらも症状は、 吐き気・下痢・発熱・腹痛・嘔吐 などで、抵抗力の低い子供や高齢者、妊婦は重症化しやすいので注意が必要です。
潜伏期間
・腸管出血性大腸菌…2〜7日
・サルモネラ菌…12〜48時間
発症期間はどのくらい?
・腸管出血性大腸菌…発症から3日ほどは、激しい腹痛と水様便が出ます。それからさらに血便が出たのち重い症状が続くと溶血性尿毒症症候群へと進行します。
・サルモネラ菌…子供や高齢者、妊婦でない限りは軽く、症状が続くのは2〜7日ほどです。
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ローストビーフの加熱方法と適正温度
これまでのお話を踏まえた上で、改めてローストビーフの作り方を3種類に分けてご説明いたします。
湯煎
低温調理に似た調理方法で、オーブンや器具がなくても美味しいローストビーフが簡単にできます。
・常温に戻るまで置いておく
・フライパンを強火で熱し、表面に焼き色をつける
・沸騰したお鍋に密封袋に入れたお肉を入れて弱火で2分
・火を止めてそのまま20分置いておく
・お鍋から出して冷ませば完成
炊飯器
ご飯を炊くだけではなく、実は様々な料理もできちゃう炊飯器で、ローストビーフも作れてしまいます。入れておくだけでできるのでどなたでもチャレンジできそうです。
・炊飯器に熱湯を入れて、密封袋に入れたお肉も入れる
・保温機能を使い、蓋をして50分
・粗熱が取れたら一晩寝かせて完成
オーブン
本場のイギリスのスタンダードな作り方がオーブンです。オーブンさえあれば、家庭でも本格的なローストビーフが味わえます。
・フライパンで表面に焼き色がつくまで焼く
・120℃のオーブンで25分焼き、20分そのまま置いて粗熱が取れたら完成
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まとめ
この記事をまとめると
- ローストビーフの美味しい中心温度は、54〜57℃
- 温度計の串の部分をお肉の中に何箇所か刺して温度を確認する
- 低温調理は、低い温度のお湯でじっくり火を通していく調理法
- 低温だと殺菌できないことがあるので食中毒に注意
- 腸管出血性大腸菌になった場合、ひどい時は血便や血性尿毒症症候群になってしまう
- サルモネラ菌の場合、2〜7日ほど症状が続く
- ローストビーフは、湯煎、炊飯器、オーブンのいづれかで簡単に調理できる
いかがでしたか。ローストビーフを調理する際は、美味しくいただくためにも食中毒にならないためにも、温度管理が大切です。これで、綺麗なロゼ色のローストビーフを作ってみてください。
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