お酒のCMなどでよく耳にする「プリン体」。プリン体と聞くと、痛風を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。マイナスなイメージを持たれがちですが、実は体に必要で重要な成分でもあります。
体を動かしたり、臓器の働きに必要なプリン体は、8割が体内で作られています。細胞の代謝や増殖に利用され、残ったものは尿や便として排出されます。
しかし、過剰摂取により尿酸値が上がることで高尿酸血症や痛風のリスクが高まってしまいます。特に辛く刺激のある食べ物は、痛風に大敵なイメージがありますが、キムチはどうなのでしょうか。
- 痛風の時はキムチは控えるべき?
- キムチ鍋は?
- 痛風に注意が必要な食べ物
- 納豆、イカ、牡蠣、ホタテのプリン体は?
今回はこちらについてまとめてみました。
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目次
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キムチのプリン体含有量
なんとなく、痛風時は刺激物がNGというイメージがあります。キムチのような辛いものや、市販の食品なのも避けたほうがいいのでしょうか。では、なぜ避けたほうがいいのか調べてみました。
痛風の時は食べない方がいい?
キムチといえば、白菜を主にお野菜が沢山入ったお漬物です。なので、プリン体自体は少なく、痛風時に注意が必要な食べ物として言われているものではありません。
ただ、そのキムチの出汁に使われるものが魚介類や乾燥椎茸の場合、プリン体が含まれています。実際のプリン体含有量は不明ですが、1日に少しであれば平均的なプリン体摂取量を超えることはないでしょう。
キムチで気をつけなければならないことは、プリン体よりも、市販のキムチに多く含まれている塩分です。痛風時は高血圧になるリスクも高まるので塩分の取りすぎに注意が必要です。
鍋にしてもダメ?
寒い冬に、芯から体を温めてくれるキムチ鍋。こちらはキムチを使う量も多く、出汁に含まれるプリン体がスープにも溶け込みますので注意が必要となります。
また、お鍋に入れる具材も、プリン体が多く含む動物性食品(お肉や魚介類)は入れず、お野菜やお豆腐が沢山入ったお鍋にするのはいかがでしょうか。
プリン体や塩分が溶け込んだスープは、少なめに作ったり、ご家族やご友人に食べてもらったりする工夫が必要かもしれません。
食べ過ぎるとどうなる?
キムチは、非常に塩分濃度が濃い食べ物です。
食べすぎることで体内に余分な水分をため込んでしまい、むくみの原因となります。
また塩分過多の状態が続くと、高血圧の原因にも。
塩分は過多になると体内の水分を集めて血液量を増やし、血圧をあげてしまうのです。
塩分を控えるためには食べ過ぎないことが一番ですが、塩分を排出する効果のあるカリウムを摂ることも大切です。
カリウムは野菜や納豆に多く含まれています。
詳しくはこの記事をチェック!
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痛風で食べてはいけないもの一覧表
では、痛風に気をつけるべき食べ物を、その程度ごとに押さえておきましょう。プリン体の1日の摂取量は、400mg/100gを参考に見てください。
プリン体が極めて多い食品
(100gあたりの数値)
鶏レバー | 312.2 |
真いわし(干物) | 305.7 |
白子 | 305 |
アンコウ肝(酒蒸) | 399 |
太刀魚 | 385.4 |
しらす干し | 305.7 |
プリン体が多い食品
(100gあたりの数値)
豚レバー | 284.8 |
牛レバー | 219.8 |
かつお | 211.4 |
真いわし(干物) | 305.7 |
真アジ(干物) | 245.8 |
さんま(干物) | 208.8 |
プリン体が中程度含まれる食品
(100gあたりの数値)
うなぎ | 92.1 |
たらこ | 1207 |
わかさぎ | 94.8 |
豚ロース | 90.9 |
牛肩ロース | 90.2 |
牛タン | 90.4 |
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これらの食品は痛風の時に食べてもいい?
痛風は患うと激しい痛みが襲うので、できれば避けたい病気です。他にも痛風に良くないという声の上がる食品について調べてみました。
納豆
納豆のプリン体含有量は113.9mg/100gです。やや多めに含まれますが、1日に1パックくらいであれば問題ありません。ただ、細胞が凝縮される干物や上記の「プリン体が極めて多い食品」などとの組み合わせは控えましょう。
イカ
イカのプリン体含有量は、スルメイカで186.8mg/100g、ヤリイカで160.5mg/100gと、こちらもやや多め。イカ1杯が約300gとして100g食べるのが理想的でしょう。
イカには様々な栄養がありますが、プリン体だけでなくアレルギーを引き起こすタンパク質も含まれているので食べ過ぎに注意しましょう。
牡蠣
牡蠣のプリン体含有量は、184.5mg/100gです。冬といえば牡蠣だというくらい牡蠣好きにとってはたまらない美味しさかと思います。そのため、牡蠣小屋なんて行けば、小〜中の牡蠣を5〜6個ペロリと食べてしまいます。
ここでの注意点は、牡蠣を食べるときにビールやその他の魚介類など、プリン体を多く含むものも一緒に食べる機会が多い点です。お酒をプリン体の少ないものに変えるなどの対策をしましょう。
ホタテ
ホタテのプリン体含有量は76.5mg/100gです。これまでの食品に比べて少なく感じますが、こちらも中程度含まれる食品に分類されます。また、ホタテは痛風の要因となる尿を酸性化させる食べ物です。
尿をアルカリ化させるものと一緒に食べたり、生で食べるのを控え、プリン体は煮たり茹でたりすることで減らせるので調理することをオススメします。
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まとめ
この記事をまとめると
- キムチは1日に少しであれば問題なし
- キムチの出汁と塩分に気をつける
- キムチ鍋は具材の選び方とスープは避けるべき
- 1日のプリン体摂取量は400mg
- 動物性食品にはプリン体が多く含まれる
- 納豆、イカ、牡蠣、ホタテも中程度含まれる食品
- 食べ合わせに気をつけよう
いかがでしたか。意外にも、キムチ自体はそんなに多くはないようですが、どの食べ物でも食べ過ぎには注意が必要です。特にプリン体含有量が多い動物性食品は、必要なだけいただくことで環境や自然、命と自分自身をも大事にすることができますよ。
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