ひき肉はハンバーグにしたり、ミートボールをつくったり、コロッケ、ドライカレーなど様々な料理を作ることができてとても便利な食材ですよね。値段もそこまで高くありませんし、比較的手の届きやすいお肉です。
皆さんはひき肉を保存していたら、すぐに色が変わってしまって使えなくなってしまった経験はありませんか?実はひき肉はとても傷みやすい食材なのです。今回の記事ではひき肉のおすすめの保存方法や解凍方法について解説していきますね。
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ひき肉ってどんなもの?
ひき肉は牛・豚・鶏などの肉を肉挽き機と呼ばれる機械で細かくしたものを言います。ひき肉の肉の種類は一般的に「牛ひき肉」「豚ひき肉」「合いびき肉」「鶏ひき肉」の4種類です。また、肉の挽き方も「粗挽き」「中挽き」「細挽き」や挽く回数により「一度挽き」や「二度挽き」などの種類に分かれます。ひき肉を代表する加工食品はソーセージなどの腸詰です。肉の種類も豊富で世界で様々な種類のソーセージが製造されています。
ひき肉の栄養
ひき肉には、血中のコレステロール値を抑えてくれるオレイン酸とリノール酸が多く含まれています。特にリノール酸は牛肉以上に含まれており、体内では作ることができないため大切な栄養素です。
また、ビタミンB群が豊富で、中でも100gあたりに含まれるビタミンB1は、あらゆる食品の中でトップクラスです。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
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ひき肉の日持ち
ひき肉の日持ち日数の目安は、冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 冷蔵保存…2〜3日
- 冷凍保存…2〜3週間
ひき肉は冷蔵保存で2〜3日、冷凍では3週間ほど日持ちします。すぐに消費しない場合は冷凍保存がおすすめです。
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オススメは冷凍保存
ではひき肉を美味しく長持ちさせる冷凍保存を解説していきます。
冷凍保存の手順
- ①ラップで小分けに包む(なるべく空気が入らないようにぴったりと包むこと)
- ②できるだけ平たく伸ばす(冷凍庫内でかさばらず解凍するときにも便利)
- ③ジップロックなどの密閉できるフリーザーバッグに入れる
- ④トレーやバットの上に置いて冷凍する
冷凍庫で保存する際に金属のトレーやバットにおいて冷凍すると、2時間くらいで急速冷凍することができます。これはひき肉の保存だけではなく、様々な食材にも活用することができるので覚えておきましょう。
一般的な時間をかけての冷凍は食品の細胞が劣化してしまい、品質の低下を引き起こしてしまいます。なぜかというと食品中の水分はマイナス1℃あたりから凍り始め、マイナス5℃程度でほぼ凍結して氷結晶になるのですが、この温度帯を通過する時間が長いと氷結晶が大きくなり、食品の組織を大きく損なってしまうのです。 そうなると解凍したときに、壊れた細胞から出た水分がドリップとして流れ出してしまうので、栄養素や歯触りが悪くなってしまうといいます。急速冷凍はできる限り食品の品質や栄養素を損なわないための方法なのです。
解凍方法
冷凍したひき肉を解凍するときは電子レンジ200Wで100gにつき1分間加熱を行ってから、半解凍の状態で料理に使うことがおすすめです。半解凍状態にして調理をすることで、ひき肉の中に含まれている旨味を持つ水分が余分に出ないようにすることができます。
パラパラに冷凍するのもオススメ
先ほどのような塊の状態でひき肉を保存する以外にも、パラパラの状態にして使う分だけを取り出せるようにする冷凍方法もあります。
<パラパラ冷凍の手順>
- 金属製のバットにラップを入れてひき肉をパックに入っている状態のままうつし、菜箸やフォークなどでパラパラに広げて上からラップをして冷凍庫に入れます。
- 30分ほど経ったらフリーザーバックに移して、空気を抜いて袋を閉じ、冷凍庫に保存しましょう。
こちらの方法だと少量ずつ使うことができるので料理にちょい足しすることができます。もし塊で使いたいなら、解凍した後にぎゅっとひとまとめにすることで問題なく塊の状態で使うことができますよ。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?ひき肉はたくさんの料理に使うことができるとても便利な食材です。ただし傷みが早い食材だということを意識して購入するようにしましょう。早いうちに冷凍保存しておけば、美味しく長く保存することができますよ!
この記事をまとめると
- ひき肉は冷蔵保存では2~3日しか持たない食品
- 長く保存したいなら早めに冷凍保存しよう
- 塊で保存する方法や、パラパラの状態で保存する方法がある
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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