妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“ルバーブ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?ルバーブが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、
- ルバーブは妊娠中でも食べられる?
- 妊娠中は危険性があるって本当?
- 授乳中食べてはいけない?
- ルバーブを使った料理には何がある?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ルバーブってどんな食べ物?
学名 | Rheum rhabarbarum |
分類 | タデ科カラダイオウ属 |
原産地 | シベリア南部 |
和名 | 食用大黄、丸葉大黄 |
英語名 | rhubarb |
フランス語名 | rhubarbe |
おいしい時期 | 5月〜9月 |
ルバーブはフキのような見た目をしたタデ科の野菜で、加熱すると短時間で溶けてしまうのでジャムやお菓子作りに使われます。北海道や長野のような涼しい地域で栽培されている他、オランダなどからも輸入されています。
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ルバーブに含まれる主な3つの栄養素
ルバーブの熟成した茎の赤い色はアントシアニンによるもので、その他にもカリウム、カルシウムを含んでいます。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- アントシアニン:アントシアニンは天然に存在する色素の一種です。赤紫の色のキャベツやナス、ブルーベリーと言った紫色の果物や野菜に多く含まれています。代表的な健康効果は、視力に関わる眼精疲労の解消効果やメタボ解消の力があります。
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ルバーブは妊娠中でも食べられる?
ルバーブは色々な栄養素が含まれている野菜ですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、ルバーブには“子宮収縮作用”があるためです。
ルバーブには『センノシド』という成分が含まれており、これに子宮収縮作用があると言われています。ルバーブは料理やジャム、お菓子など幅広くアレンジの効く食材ですが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。
子宮収縮は胎児に酸素や栄養が届きにくくなったり、酷い場合は流産に繋がることもあるので注意しましょう。
授乳中なら食べてもいい?
妊娠中にルバーブを食べるのは控えた方が良いですが、実は『授乳中にも食べない方が良い』とされています。母乳にルバーブの成分が混ざることにより、赤ちゃんが下痢を起こすことがあると言われているためです。
ルバーブに含まれている成分『センノシド』は、緩下剤にも使用されています。便秘症の時には活躍する成分ですが、妊娠中や授乳中は摂らない方が安全です。
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ルバーブ料理には何がある?
妊娠中や授乳中には食べるのを控えたいルバーブですが、どんな風に食べることができるのでしょうか?ルバーブの使い方を、いくつかご紹介いたします。
ジャム
ルバーブはジャムに加工して食べられています。酸味があるので甘いものが苦手な方にもオススメで、綺麗な赤色に仕上がるので見栄えも◎です。
パウンドケーキ
ルバーブは野菜ですが、砂糖と一緒に煮たルバーブを使ってパウンドケーキを作っても美味しいですよ。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 妊娠中にルバーブを食べるのは控えた方が良いとされる!
- その理由は、センノシドという成分に子宮収縮作用があるため
- 授乳中も成分が母乳に混ざり、赤ちゃんが下痢を起こす可能性があるのでNG!
ルバーブには子宮収縮作用があるため妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に食べられる野菜は他にもあるので別のもので代用しましょう。
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