妊娠中(妊婦)でもアーティチョークは食べられる!お茶にも副作用はない?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、野菜の“アーティチョーク”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!

日本では馴染みの薄い野菜の一つですが、栄養素がたっぷり含まれるスーパーフードでもあります。妊娠中にもオススメな理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • アーティチョークが妊娠中にオススメな理由
  • アーティチョークが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ
  • アーティチョーク茶は飲んでも大丈夫?

これらのテーマについて紹介いたします。

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アーティチョークってどんな野菜?

学名 Cynara scolymus
分類 キク科チョウセンアザミ属
原産地 地中海沿岸
おいしい時期 5月~6月

アーティチョーク」は地中海沿岸を原産とする野菜です。男性の握りこぶしよりも大きいサイズの蕾を食用とし、しずく型をした緑色のガクが何枚も重なる形をしています。食べられるのは中の部分です。

イタリアなどヨーロッパの国ではスーパーにも売られている一般的な野菜で、最近では日本でも輸入食品店などでオイル漬けが販売されていることがあります。

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アーティチョークは妊娠中にオススメ食材!

アーティチョークは、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、アーティチョークに含まれる“食物繊維”“カリウム”“葉酸”があります。

妊娠中の便秘に食物繊維

アーティチョークに含まれる栄養素の代表といえば”食物繊維”です!不溶性食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に絶大的な効果があります。

妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。

妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。

また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりのアーティチョークを食事に取り入れてみましょう。

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

葉酸は妊娠前の2倍以上必要

アーティチョークに含まれる葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素の一つで妊娠前から摂取したい栄養素とも言われています。 妊娠初期の活発な細胞分裂のサポートをしたり、DNAの合成など胎児の発育に大きく関係する ためです。

妊娠前の2倍以上の葉酸が必要となるため、サプリでの補給もすすめられています。

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アーティチョークに多く含まれる主な5つの栄養素

アーティチョークには食物繊維やカリウム・葉酸など、妊婦さんに嬉しい栄養素が詰まっています。しっかりとした食感は、水溶性食物繊維によるものです。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、アーティチョークは水溶性食物繊維を多く含む野菜です。

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • 水溶性食物繊維水溶性食物繊維は、食物繊維の中で水に溶けやすい分類のもので、主な働きは腸内細菌の餌となり、善玉菌を増やすと同時に酪酸や酢酸と言ったエネルギーの材料になります。腸内環境を整える効果が高く、便秘や下痢と言った不調を改善していきます。免疫力や肌も綺麗にする栄養素です。

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妊娠中でも安全おいしいアーティチョークのおススメレシピ

妊娠中にアーティチョークを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのアーティチョークレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩

海老とアーティチョークのソテー

見るからに外国料理ですが、柔らかくなったアーティチョークと海鮮類の組み合わせもオススメです!海老やアサリなどお好みの海鮮類をソテーしたら、茹でたアーティチョークを加えます。

塩胡椒やコンソメで味を整えましょう。刻みパセリを入れると彩りも◎です。アーティチョークが主役のメイン料理はいかがでしょうか?

POINT

海老や貝類など魚介類に含まれるたんぱく質も一緒に摂ることができる!

オイル漬け

アーティチョークのオイル漬けは保存のお話をした時にも登場しましたが、長期間保存が効くので大量に作っても安心です。イタリアなどアーティチョークを一般的に食べている国々でもオイル漬けが売られています。

オイル漬けはそのまま料理に使うことができるので便利で重宝しますよ◎瓶詰めにして密閉しておくのが良いでしょう。日本では生よりもオイル漬けとして販売されていることが多いです。

アーティチョーク茶も妊婦は飲める?

アーティチョークはオイル漬けが定番ですが、『アーティチョーク茶』・『アーティチョークティー』も販売されています。こちらもヨーロッパでは一般的に飲まれているもので、胃腸の調子を良くする働きのあるハーブティーです。

“妊娠中にアーティチョーク茶を飲んでも大丈夫?”と心配される方もいますが、妊婦さんが飲んでも問題ありません◎ ノンカフェインなので安心して飲むことができますよ。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • アーティチョークは妊娠中にオススメの野菜!
  • アーティチョークに含まれる食物繊維:妊娠中の頑固な便秘解消に効果的!
  • アーティチョークに含まれるカリウム:つわり症状の軽減&むくみ改善に効果的!
  • アーティチョークに含まれる葉酸:妊娠前から女性に必須の栄養素!胎児形成をサポート

アーティチョークには食物繊維が豊富に含まれているため、妊娠中の体重増加対策にもオススメです。腹持ちも良いので、食べづわりなどで食べ過ぎてしまう時に食事に取り入れてみましょう。妊娠中には欠かせない葉酸も含まれているので、是非食べてみてくださいね。

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