おせち料理に欠かせない食材である「数の子」は、プチプチ、コリコリとした食感がとても美味しいですよね!ほんのり塩味がきいていてご飯にもとてもよく合います。数の子はそこまで日常的に使う食材ではないので、どう扱っていいか少し困ってしまうような食材でもありますよね。
今回の記事では数の子はいったいどんな食材なのか、数の子の種類、数の子の保存方法について紹介していきますね。
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目次
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数の子ってどんな食べ物?
まずは数の子とはどんな食材なのかについて一緒におさらいしていきましょう。数の子はニシンの魚卵および卵巣を「塩漬け」または「天日干し」にしたものを言います。卵の粒はとっても細かいですが、粒同士がしっかりくっついているため全長10cm、幅2cm程の卵の塊となっています。
市場に流通しているのは高級な順に「干し数の子」「塩蔵数の子」「味付け数の子」です。「数の子は音を食うもの」と言うほど歯ごたえと咀嚼時のプチプチという音が特徴的です。音を楽しむ食材というのは、他の食材にはない感覚で面白いですよね!
おせちの数の子にはどんな意味があるの?
数の子はおせち料理に欠かせない食材の一つです。おせち料理には食材や料理一つ一つに意味が込められており、数の子は「子孫繁栄」や「子宝の象徴」として扱われています。古くから数の子は縁起物として重宝されてきているのです。
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数の子には素晴らしい栄養がたくさん詰まっている
数の子は縁起ものであるほかにも、食事で積極的に摂取したいDHAやEPAが豊富に含まれています。この2つは脳を発達させたり、活性化させる栄養素でよくサプリメントとして販売されているのを見かけます。このほかにもリジンなどの必須アミノ酸が含まれています。
DHA(ドコサへキサエン酸)
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や血管、加えて代謝にも関わる多くの健康効果を持つ栄養素です。脳の栄養素としての働きは特に有名で、脳の発達や神経の機能維持に使われています。眼精疲労の解消や情報伝達にも使用され、疲労を軽減します。血液の脂質を減少させ、脂肪燃焼も助ける栄養素です。
IPA/EPA(イコサペンタエン酸)
IPA(イコサペンタエン酸)はEPAにとも呼ばれ、人間の血管性の病気を予防する働きが特に強く、ドロドロになっている血液をサラサラにする力が強い脂質です。そのため、心筋梗塞や脳梗塞と言った病気や高血圧の改善効果があります。最近の研究ではアレルギー症状の改善も報告されている栄養素です。
リジン
リジンは必須アミノ酸の中で、体の中で必要な組織を作るために必須のアミノ酸の一つです。分岐鎖アミノ酸に該当し体を疲れにくくするための筋肉を作る働きを持っています。また、たんぱく質やブドウ糖の代謝、カルシウムの吸収にも関わっているため積極的に摂りたいアミノ酸です。
数の子のような魚卵は、魚の赤ちゃんが成長するために必要な栄養素が全て詰まっていますので、他の食品と比べてみても相当栄養価が優秀です。お祝いの席だけでなく、普段の食卓にも数の子を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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数の子の日持ちはどれくらい?
数の子はどのような食材なのかご理解いただけたと思いますので、次は数の子の日持ちについて紹介していきたいと思います。数の子を保存するときは基本的に「冷蔵保存」が良いとされていますが、常温保存や、冷凍保存もできますので、保存方法ごとに解説していきますね。
数の子を常温保存したときの日持ち
数の子は種類によって常温保存が可能です。常温保存できる数の子は「干し数の子」と「塩数の子」だけです。
干し数の子は数の子を天日干ししたもので、他の数の子に比べて高級品です。干し数の子の場合は長期保存ができ、賞味期限は約180日と非常に長く保存することできます。塩数の子は数の子を塩漬けにして、保存性能を高めた物です。塩数の子の場合は冷蔵保存が基本なのですが、常温でも数日は問題なく食べることができます。
ただし塩抜きした塩数の子や味付き数の子の場合は常温保存できませんので注意してください。
数の子を冷蔵保存したときの日持ち
数の子は魚介類ですので、迷ったら冷蔵保存を行いましょう。塩数の子の冷蔵保存期間の目安は「1~2カ月程度」です。ただし塩抜きした状態だと「1週間程度で傷み始める」ので注意が必要です。塩抜きをした場合は、早めに消費する意識が必要です。
数の子を冷蔵保存するときは「開封していないならそのまま」で、「開封した場合はタッパーやジップロックに入れて保存」しましょう。
数の子は冷凍保存もできる!
あまりイメージがないかもしれませんが、数の子は「冷凍保存可能な食品」です。ただし冷凍保存できるのは「味付け数の子」だけです。味付け数の子とは、塩漬け数の子の塩抜きをした後に、新たに味付けしなおした物を言います。
塩数の子と味付け数の子の見分け方は、「白い薄皮がついているかどうか」です。薄皮がついていれば塩数の子、なければ味付け数の子です。
<味付け数の子の冷凍保存方法>
①冷凍保存法の保存容器に味付け数の子をいれる
②漬け汁も一緒に入れる(漬け汁は水:白だし=1:4で作成できる)
③冷凍庫にいれる
このようにすれば味付け数の子でも「約2~3週間」は保存することができます。解凍したい場合は、食べる前日に冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍させておくと良いでしょう。汁気を切って食べやすい大きさに手でちぎればOKです。マヨネーズと和えたり、酢のものに加えたりしても美味しいです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?数の子はあまりメジャーではない食品で、扱いに慣れていない人も多いと思いますが意外と日持ちが長い食材なので、自分に合う食べ方を模索しても面白そうですよね!お祝い事の時だけでなく普段から数の子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事をまとめると
- 数の子はニシンの卵を塩漬けや味付けにしたもの
- たくさんの卵がついていることから子孫繁栄や子宝の象徴として扱われている
- 数の子は冷凍保存が可能な食品!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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