和食を作るにあたって必ず必要になってくるのが「だし」ですよね。今は様々な顆粒出汁が販売されていますので、食材から出汁をとることなく簡単に日本食を作ることができるようになりました。ですが人によっては今でも一から出汁を取りたいと考える人もいるでしょう。そのくらいに食材から取った出汁というのはおいしさと深みを持った素晴らしいだし汁になるのです。
ただ毎回のように食材から出汁をとるとなるとかなり手間がかかってしまいます。そこで今回は自分で煮出した「昆布だし」を保存することができるのかについて紹介していきたいと思います。
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目次
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昆布だしは日持ちしない
基本的に昆布だしは「日持ちしない」といわれており、常温では保存することができません。作ったその日に消費したいところですが、それもなかなか難しい時だってありますよね。では始めにいくつかの昆布だしを保存する方法を解説していきます。
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冷蔵保存で3日まで
昆布だしは冷蔵保存すると「およそ3日」まで保存することができます。3日ぐらいあれば昆布だしをすべて消費することも可能なのではないでしょうか。冷蔵庫に保存しておく時は密閉できる状態で保存しておくことが望ましいので、ペットボトルや麦茶用のポットなどに移し替えておくと良いでしょう。
冷凍保存も可能
もう一つの保存の方法は「冷凍保存」です。昆布だしを冷凍させておくイメージというのはそもそもあまり普及していませんよね。ですが昆布出汁も冷凍保存が可能な食品です。
昆布だしは凍らせておくと氷の塊になりますので、使いたい時にそのぶんを解凍するというのが難しくなりますが、あらかじめ1回の料理で使う量に分けて凍らせておくか、小分けにできるように製氷機に入れて凍らせるようにするとよいでしょう。カレールーや固形ブイヨンのように、使いたい時に凍ったままいれるという使い方ができるようになりますのでとっても便利です。
冷凍させておくと2~3週間程度保存することができますが、ひとつポイントがあるとすれば「昆布だしの氷を作ったらフリーザーバッグに移し替えておく必要がある」ということです。氷のままでも空気に触れていれば劣化が早くすすんでしまいますので、なるべく早く密閉できる容器に入れるようにしましょう。
作ったら早めに消費したい
昆布だしを取る方法は煮出し法と水出し方があります。どちらもしっかり適切な方法で出汁を取る場合には最低でも1時間程度、長ければ半日以上かかります。煮出し法の場合は加熱して食材から出汁を抽出する分、劣化も早くなりやすいという特性を持ちます。ですので煮出し法の場合は「料理に使う分だけ出汁をとる」という意識を持っておきましょう。
一方で水出し法の場合は、半日以上も昆布を水につけておく必要がありますが、温度が低い状態で抽出できるので、劣化がゆっくりで長期保存が可能になるというメリットがあります。上記で説明した冷蔵保存をしたり、冷凍保存を行う場合には水出し方で取った昆布だしを保存するようにしましょう。
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昆布は保存できる!
ここまでは昆布出汁の保存方法について紹介してきました。今度は抽出してしまうと日持ちしなくなってしまいますが、「昆布のまま」であれば長期保存が可能な食品です。次は昆布だしではなく昆布のままで保存する方法を紹介していきたいと思います。
昆布の日持ち
昆布の賞味期限は非常に長く、スーパーなどで販売されている一般的な昆布の賞味期限は1年ほどと言われています。しかしこれは昆布をそのまま保存した場合で、より適切な方法で保存することができれば1年以上保存することができます。利尻昆布では20年以上寝かせておいてある昆布も存在するらしいのです。
昆布を保存する方法
乾燥の昆布は「水分に弱い」という特徴を持ちます。空気が触れる状態で放置してしまうとすぐに湿気を吸ってしまい、カビが生えたり状態の劣化が進んでしまいます。
湿気を避けるためにジッパー付きの保存袋に入れてしっかりと空気を抜いて保存するようにしましょう。もしくはプラスチック製の蓋が付いている保存容器に入れて保存してもOKです。
冷蔵庫の中で保存する方も多いですが、冷蔵庫の中は以外と湿度が高く昆布の状態を悪くしてしまう可能性がありますので、湿気が発生する冷蔵庫よりも戸棚などの冷暗所に置いておく方が良いとされています。
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急ぎの場合の昆布だしの取り方
では最後に昆布から出汁を取る際に、出汁を取り時間がない!という方向けに早く昆布出汁を取ることができる方法を紹介していきたいと思います。
早く出汁を取るには昆布を小さく細かくする
今度はそのままの状態で使ってしまうと出汁が出るまでにかなり時間がかかってしまいます。ですので時間がない方はなるべく小さく刻んで、「粒状」にすると良いでしょう。もしくはスーパーなどに「昆布粒」というものが販売されていますのでそちらを選ぶと良いでしょう。
粒状の昆布で出汁をとる方法
昆布粒でだしを取る手順は以下のようになります。
<昆布粒でだしを取る手順>
- ①昆布粒を水戻しする(15分程度)
- ②鍋に移して火をかける
- ③中火でゆっくり加熱していく
- ④沸騰直前になったらザルや網を使って昆布を取り除く
- ⑤完成!
大体加熱時間は5分程度と考えると、20分くらいでおいしい昆布だしを取ることができます。この方法が一番手っ取り早く昆布だしをとる方法です。ちなみに加熱する時に蓋はしないようにしましょう。蓋をしてしまうと昆布特有の磯臭さが残ってしまいます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?やはり購入した顆粒だしよりも、実際の食材から抽出した出汁の方がより風味をダイレクトに感じることができて、料理の質をグッと高めてくれます。昆布だしも適切な保存方法を使えば長期保存が可能だということが分かっていただけたと思いますので、是非活用してみてください。
この記事をまとめると
- 昆布だしは日持ちしない!
- 冷蔵保存で3日まで、冷凍保存すれば2~3週間もつ
- 出汁にすると日持ちしないが、食材の生で保存すればかなり保存がきく!
- 早く出しを取りたいならなるべく細かく刻んで、蓋を開けて加熱しよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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