昆布だしは妊娠中使ってはいけない?ヨウ素を多く含む食品とは?代用品は?

皆さんは料理に昆布を使うことはありますか?実際に直接昆布を口にしなくても、昆布からとっただしがめんつゆや和風だしの中に含まれていますので知らないうちに昆布だしを口にしていることが多いと思われます。

昆布にはミネラルや食物繊維が豊富に含まれていますので、体にとても良い食品です。ただし「妊娠中」ですと、食べ過ぎると体に悪影響を及ぼしてしまう可能性がある食品なのです。

今回の記事では妊娠中のお母さんが昆布を食べ過ぎてはいけない理由や、今度を食べるときのポイントについて紹介していきたいと思います。

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妊娠中は昆布に注意

妊娠中に昆布を食べ過ぎてはいけない原因について最初に紹介していきます。昆布には妊娠中に気を付けなければいけない成分「ヨウ素」が豊富に含まれているのです。 

ヨウ素量を気にしてみよう

ヨウ素とは食品に含まれているミネラルの一種です。甲状腺ホルモンというホルモンの構成に関わってくる重要な成分で、体の代謝を始めとした重要な体の機能の調節を行っています。甲状腺ホルモンは妊娠・授乳期には赤ちゃんの骨や脳の正常な発育に関わってきます。

非常に重要な甲状腺ホルモンを作り出すヨウ素ですが、過剰摂取には注意しなければなりません。

<昆布だしに含まれるヨウ素の量(100gあたり)>

水からとった昆布だしのヨウ素の量:5300μg

煮て抽出した昆布だしのヨウ素の量:11000μg

ヨウ素は摂りすぎも摂らなすぎもダメ

ヨウ素は私たちの体を調節する甲状腺ホルモンを作る大事な役割を持っています。ですので摂取量に注意しながら、きちんと摂りたいミネラルになります。

妊娠中、ヨウ素は胎盤を通じて赤ちゃんへ渡されます。赤ちゃんの脳を成長させるためになくてはならないので、お母さんが取り入れたヨウ素は赤ちゃんに流れていきます。しかしヨウ素の量が多過ぎると一過性クレチン症」という赤ちゃんの甲状腺機能低下を引き起こした状態になると言われています。 

日本人はもともと海藻類をよく食べるため、ヨウ素の不足で体調を崩すということはまずありえません。ですがミネラル系のサプリメントを飲んでいる人が、食品からヨウ素を大量に摂取した場合に過剰摂取になりやすいので注意が必要なのです。

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妊娠中に食べてもよい昆布の量

では妊娠中にどれくらいヨウ素を摂取しても良いのか解説していきます。

大人の場合のヨウ素の1日の上限の量は「3000μgと言われています。そして「妊娠中の女性や授乳中の女性は、それよりも低い2000μgまで」と定められています。先ほど紹介した昆布に含まれるヨウ素の量と比較してもかなり少ない量に見えるのではないでしょうか。

昆布だしを使う際は水から抽出した昆布だしの場合大さじ2杯程度まで煮出して抽出した昆布だしの場合は大さじ1杯程度までに抑える必要があります。さらに昆布出汁だけに注意すればよいわけではありません。私たちの食事の中には様々な料理に出汁が使われています。これは意識しなくともヨウ素を摂取しているということです。

絶対に昆布だしを使ってはいけないということではありませんが、妊娠中に昆布出汁を使う時は量に気を付けた方が良いという意識を持つことが重要になります。

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妊娠中にだしを使うときのポイント

では妊娠中の食事で気をつけると良いポイントについて紹介していきますね。

昆布だしの代わりに別のだしを使おう!

いつも食事に昆布だしを使っているという人は、妊娠中だけ昆布だしではなく「かつおだし」や「しいたけだし」を使ってみると良いでしょう。昆布以外の出汁であればそこまで多くのヨウ素を多く含むものはありません。

だしと書いてある調味料以外にも、めんつゆや白だし、醤油などにも昆布エキスが使われている場合があります。少々面倒ですが、料理をする際は使われている原材料をよく確認してから使用するようにしてください。

サプリメントにも注意しよう

先ほども申し上げましたが、サプリメントにヨウ素が含まれている可能性があります。サプリメントの場合ヨウ素と直接書いてあるわけではなく、ヨウ化カリウムはヨウ化ナトリウムと記載されていることがほとんどです。 

ミネラルが含まれているサプリメントを飲んでいたり、マルチビタミンと書いてあるサプリメントを飲むのは妊娠中は控えるか、医師に相談しながら飲むようにしてください。

手軽に足りない栄養素を補えるサプリメントは非常に便利なアイテムですが、簡単に過剰摂取になってしまいやすいといったデメリットもあるということも忘れないでおきましょう。 

他にヨウ素を含む食品

今度の他にもヨウ素を多く含む食品がいくつかあります。

<ヨウ素を多く含む食品>

  • 海藻類
  • 寒天を使った食品
  • カニや貝類
  • たら、たらこ
  • あん肝
  • ヨード強化卵

これらの食品についても昆布と同じように食べ過ぎには注意しなければなりません。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?妊娠中や授乳中の食事というのは、お母さんの体調だけではなく赤ちゃんの成長にも影響を与える可能性があるということがわかりましたね。基本的にはそこまで過敏にならなくても良いのですが、避けた方が良い食品はなるべく避けるようにするなどしっかりとした知識を持っておくことが大切です。

この記事をまとめると

  • 妊娠中や授乳中はヨウ素の過剰摂取に注意しなければならない!
  • 昆布はヨウ素を多く含む食品
  • 直接食べるだけでなく出汁にもヨウ素が含まれているので注意しなければならない
  • 妊娠中は昆布だしではなくかつおだしなどを代わりに使おう
  • 妊娠中にサプリメントを飲むなら医師に相談しながら服用しよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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