ズワイガニと紅ズワイガニの違いとは?どっちの方が美味しい?安い?見分け方は?

皆さんはカニといえばどんなカニを思い浮かべますか?地域によって水揚げ量が異なるので、食べられるカニの種類も異なるかもしれませんが多くの人は「ズワイガニ」や「タラバガニ」をイメージするのではないでしょうか。これらのカニは身がしっかり入っているだけでなく、カニの味を強く感じる事が出来るのでとってもおいしいですよね。

この中でも、ズワイガニはもう少し細かく分類分けがされていて、スーパーなどに売られているズワイガニには本ズワイガニと紅ズワイガニです。皆さんはズワイガニを購入する時に、本ズワイガニと紅ズワイガニのどちらを選んだらよいかわからなくなったことはありませんか?

今回の記事ではズワイガニと紅ズワイガニの違いについて紹介していきたいと思います。 

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ズワイガニはカニの「女王」

ズワイガニはカニの中でもカニ味噌の濃厚な美味しさや、身肉の美味しいさからカニの女王と呼ばれることもあります。ちなみにカニの王様は「タラバガニ」です。ズワイガニの正式名称は本ズワイガニといいます。しかし本ズワイガニでなくともズワイガニと表記されて市場に出回っているものが多く、ほとんどが紅ズワイガニです。

本ズワイガニって?

本ズワイガニは紅ズワイガニに比べて体が太く、身がしっかり詰まっている特徴を持ちます。カニみそが濃厚でありながら身肉も楽しめることから、食べることのできるカニの中でもかなり人気の高い品種です。 

紅ズワイガニって?

紅ズワイガニは本ズワイガニよりも深い水深に生息している深海性のカニです。本ズワイガニが大体水深200mくらいのところに生息していますが、本ズワイガニは500m~2500mに生息しています。

紅ズワイガニは本ズワイガニよりも身が細く水っぽさなどがあるため、価格が安い傾向にあります(本ズワイガニは紅ズワイガニの1.5~2倍くらい高いのです!)。味わいに大きな違いはないのですが、人によっては紅ズワイガニの味はかなり劣るという人もいます。

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本ズワイガニと紅ズワイガニの見分け方

ぱっと見はそっくり

上の写真が本ズワイガニ、下の写真が紅ズワイガニになります。同じズワイガニの仲間だけあって一見した感じだと違いがあまりわかりません。すこしだけ本ズワイガニの方が足の太さががっしりしているような感じだったり、紅ズワイガニの爪は非常に細く鋭利に見えます。

ズワイガニと紅ズワイガニの簡単な見分け方

パッと見ではほとんど違いがわからない本ズワイガニと紅ズワイガニですが、明らかに異なる点があります。それが「お腹の色」です。本ズワイガニと紅ズワイガニをひっくり返してみると「お腹が白いのが本ズワイガニ」で「紅ズワイガニはお腹も赤い」特徴を持ちます。

よくスーパーの鮮魚コーナーなどにもカニが売られていますので、チェックしてみてください。 

茹でる前は色で判断できる

ひっくり返したときにお腹の色の違いで判断できるという説明を行いましたが、その他にも茹でる前の色で本ズワイガニか紅ズワイガニかを判断することができます。茹でる前に暗く茶色っぽいのが「本ズワイガニ」で茹でる前から赤いのが「紅ズワイガニ」です。 

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カニや海老を茹でると赤くなるのはなぜ?

本ズワイガニも紅ズワイガニも茹でるとどちらも赤くなります。カニやエビを茹でたことがある方なら、鮮やかな赤色になるのを見たことがあるのではないでしょうか。ではどうしてカニやエビなどの甲殻類は茹でると鮮やかな赤色になるかをご存知ですか?

赤くなるのはアスタキサンチンの影響

カニやエビが赤くなるのはアスタキサンチンという色素成分が熱により変性することで赤くなります。 エビやカニの殻には青いクラスタシアニンというタンパク質と、赤い餌を食べる事によって生まれるアスタキサンチンを含んでいます。

餌の量によって元々のアスタキサンチン量は変わってくるのですが、茹でることによってアスタキサンチンの色素だけが強く出てくることによって、カニやエビの色が赤くなるのです。

色の変化だけじゃないアスタキサンチンの驚くべき効果

実はこの色素成分をアスタキサンチンは、化粧品や医療業界でかなり注目を集めている成分でもあります。アスタキサンチンには以下のような効果があります。

  • 免疫力向上効果
  • 抗癌作用
  • 動脈硬化の改善
  • 糖尿病の予防
  • 美肌効果

これらの効果があるということが分かっており、アスタキサンチンを配合したサプリメントや健康食品、スキンケア商品などが多く販売されるようになりました。

赤くなったから火が通ったとは限らない!

カニを加熱する時にアスタキサンチンになって赤くなりますが、必ずしも赤くなったから火が通ったわけではありません。そもそもカニの殻に多くのアスタキサンチンが含まれています。ですので外側の殻だけが赤くなったとしても、中身まで火が通っているかというのは判断できないのです。

カニには腸炎ビブリオという食中毒を引き起こす細菌が高い確率で潜んでいます。腸炎ビブリオは高熱である程度の時間加熱しないと死滅しないのですが、カニやエビなどは熱湯に入れてすぐに色が変わるため、短い時間でも茹で上がったと勘違いする人が後を絶ちません。

カニやエビによる食中毒は毎年ニュースになるほど危険視されていますので、食べる時はしっかり火が通ったことを確認してから食べるようにしましょう※腸炎ビブリオ菌は食品の中心温度が60°になった状態で10分以上加熱すると死滅することが確認されています。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?本ズワイガニも紅ズワイガニもどちらもかにの旨味をしっかり感じることのできる美味しい食材です。ですが紅ズワイガニの方が比較的安価で取引されていることや、本ズワイガニの方が身肉がしっかり詰まっている分、美味しさ的には上だということがわかりましたね!

今回の記事を参考にして美味しいカニ料理を作ってみてくださいね!

この記事をまとめると

  • 私たちの身近にあるズワイガニは本ズワイガニと紅ズワイガニの二種類ある!
  • 本ズワイガニと紅ズワイガニの見分け方はお腹の色!
  • 茹でる前の見た目であれば見分けがつく!
  • カニの甲羅は火を通すと赤くなるアスタキサンチンが多く含まれている!
  • カニの甲羅が赤くなったからといって火が通ったわけではないので、加熱不足による食中毒に注意!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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